永遠にハッピー 2008.12.24

 今日はクリスマスイブ。12月から2月にかけてというのは、恋人が欲しくなる季節なんだと聞きます。クリスマスに大晦日、お正月、バレンタインデイなど。確かに私も一人の時は、結構、心に堪えてましたかも。私的には特に大晦日から正月にかけてが一番寂しかったように思います。ツレと知り合うちょうど一年前の大晦日はかなり切なかったです。一人で自転車で博多まで行って、北村英治のライブを聴き、それは9時過ぎに終わったのですが、11時半から再びカウントダウンライブが始まるので、一人でラーメンを食べに行ってました。年越しそばですね。寒い中、自転車で走りつつ、一人でラーメンを食べる。切ないです。そして11時半からカウントダウンライブが始まるのですが、年が明けるその直前から「蛍の光」の演奏が始まり、北村英治がMCでその年を振り返ります。そしてカウントダウン。クラッカーの音とともに新しい年が幕開けます。曲はもちろん「世界は日の出を待っている」です。その瞬間、泣いたのを覚えています。なんて素敵なんだろう。なんて素晴らしいんだろう。今年のオレを祝福してくれている。なんてありがたいんだろう。そう思ったら涙が出てきたんですよね。今からもう7~8年前のことですが。そして決意しました。来年は一人ではここに来ないぞ、と。そしてそれは現実になりました。

 てなわけで、それ以来、ほぼ毎年行ってるわけです。北村英治のカウントダウンライブに。やっぱり年始に心に刻み付けたことってのは実現するもんです。今年の振り返りは近々やりたいと思いますが、2008年、思い通りにいったこともあれば、そうでなかったこともあります。また、思っていた以上のことが現実になったものもあります。ただ言えることは、「一年の計は元旦にあり」ということ。確実に前進します。2009年ももちろんやりますよ。

 で、クリスマスイブですが、特に何があるわけでもないのですが、夜はツレと食事に行くことになっていたので、名古屋から午前の便で福岡に帰ります。名古屋の小牧空港から出るのですが、ここに一人、とてつもなく寂しい人がいました。空港の金属探知機でブザーが鳴ったことに腹を立てて、係員に怒鳴り散らしているオッサンです。ネチネチと20分以上も小言を言っているのです。その最中に私はチェックインになったので、その後のことはわかりませんが、正直、いつ終わるのだろう、、、とうんざりしました。係員も仕事なので、不愉快な思いをさせて申し訳ございません、と言っているにもかかわらず、許そうとしないのです。ただ、それとなく耳にしていると、ここには昼飯を食うところはあるのかとか、私も言いすぎた、などと言っているにもかかわらず、係員がオッサンから離れようとすると、また小言を始めるわけです。

 結局、寂しいだけ。あれじゃあ、誰からも相手にされんでしょう。セミナーでも言ったのですが、永遠にハッピーであり続ける方法があります。それは相手をハッピーにすること。ではどうすればいいのか。一番簡単なのは、相手に「関心」を向けることです。マザー・テレサが「愛の反対は無関心」と言っていますが、無関心の反対は関心なので、つまりは愛と関心はほとんど同じと言えるわけです。人から愛されたければ、自分からまず愛を与えること。

 人は愛を欲しています。関心を欲しています。何も言わずとも、「愛が欲しい~、誰かかまってくれ~」という心の叫びを出し続けています。人間には主に2つの欲求があります。一つは個を保持するための「安心・安全」への欲求です。そしてもう一つが「人」が「人間」であるための「関心」の欲求。「安心・安全」は動物にもあると思いますが、「関心」の欲求は人間ならではのもの。人はどういう人を好きになるのか。それは自分の欲求を満たしてくれる人。人は何にお金を払うのか。それは自分の欲求を満たしてくれるもの。なぜ、大の大人が大金叩いてクラブに行くのか。ホステスは本来ただの商売です。エッチさせてくれるわけでもありません。それでも一杯数千円の水割りを飲みに行くのは、そこに行くと「関心」が自分に向けられるから。特に会社の歯車なんかになってしまうと、自分自身に対する「関心」はどうしても弱くなってしまいます。そして叫び続けます。「愛が欲しい~、誰かかまってくれ~」、と。その欲求を満たしてくれるところがクラブやスナックなのです。私もこれまで何度かそういうお店に行ったことがありますが、正直、楽しくもありません。自腹で行ったわけではありませんが。なぜ、楽しくないのかというと、すでに満たされているから。わざわざお金を払って偽りの愛(関心)をもらおうとは思いません。ただ、それが偽りであろうとも、そこにニーズがあるからこそ、クラブやスナックが成り立つわけです。正直、居酒屋で飲めば一杯400円の水割りに千円とか2千円払うのは気が知れません。酒屋で買えば5千円のワインやウイスキーに3万円も払うのは気が知れません。それでもその商売が成り立ってしまうのはなぜか。お客はお酒を買いに(飲みに)行ってるのではなく、「関心」を買いに行ってるからなのです。ホステスさんはその「関心」つまり「愛」を与えることで、商売が成り立っているわけですね。

 空港で小言を言い続けていたオッサンは単に「愛」が欲しかっただけ。聞けば明後日から入院するんだとか言います。結局、自分に関心を向けて欲しい。しかし、誰も向けてくれない。だから空港の係員にそれを求めてしまうのでしょう。係員も頭を下げるだけでなく、「入院されるんですか!年末というのにたいへんですね~。何日くらいされるんですか?」とか質問して「関心」を与えてあげるといいのに~とか思いましたが、仕事上の支障が生じる可能性もあるでしょうから、ま、事務的に処理するのが一番なんでしょうね。係員は早く持ち場に戻りたいわけですから。

 人には人間であるための本能に近い「関心欲求」というものを持っています。それを満たす人が好かれるわけだし、それを満たす商品やサービスが売れるわけです。もしもこの季節、恋人がいなくて寂しい思いをしているのであれば、ぜひ、人の「関心欲求」を満たすような「あり方」を習慣化すればいいと思います。ただし、意中の人だけに関心を向けすぎるのは逆効果な場合もありますので、つまりはやっぱり習慣化に尽きるわけです。

 そうそう、小さなことかもしれませんが、インターネットを用いてささやかな「関心欲求」を満たす方法があります。それはミクシィに参加してマイミクさんに「足跡」を残すことです。コメントを書くのはたいへんでも足跡は残せますもの。正直、私も頻繁に足跡がある人のことが好きになってしまいます。「足跡ばかりでゴメンなさい~」とか言ってる人いますが、実はそれで十分なのです。中には「読み逃げ禁止(足跡つけたらコメント残せ)」と言う人もいますが、その人は単なる「関心欠乏症」であって、そこまでする必要はありません。もちろんコメントは嬉しく思いますが、それを義務にしてしまうとお互い苦しくなります。でも、足跡は一瞬なので楽です。私もマイミクさんの日記が上がったり、足跡がついていたりすると、すぐに訪問してしまいます。別に苦しくないです。それが習慣ですから。わざわざ日課にすることもないです。

 よくよく考えると、私は人に「関心」を向けるのは前から得意だったように思います。学生の頃などは、よくいろんなところでご馳走になっていたのですが、ほとんどの場合、出てきたお料理に対して「質問」していました。これなんですか?どうやって作るんですか?とか。聞いたところで、何をどうしようというわけでもありませんが、つい聞いてしまうのが私の癖だったんだと思います。だからこそかわかりませんが、学生の頃は、それこそいろんなご家庭からお食事に招待されてきました。飲みに奢ってもらったことも数え切れないくらい。なぜか年長の方から好かれていたのも、おそらく私が「関心欲求」を意識せずとも満たしていたからなんでしょうか。それをほぼ極限まで近づけたのが加賀田晃という男です。
 
 前にブログでも書きましたが、ある日の研修の朝。加賀田先生とエレベーターの前でばったり会ってご挨拶していました。エレベーターの扉が開いた瞬間、目の前に40歳前後の女性が乗っていました。その瞬間、、

「あら!元気そうな感じね~。スポーツのインストラクターか何かされてるの?」

なんて台詞が加賀田先生の口から出てきたのです。その女性はウェイトレスの姿だったのですが、それだけで満面の笑みで顔を真っ赤にされていました。

「本当?ウェイトレスさん。じゃあ、今日はこれから仕事だね」

と言って、加賀田先生はさり気なくエレベーターを出て行かれました。「これや!」と思いました。これが本当の「加賀田式」なんだと。相手に「関心」を向けることが、完全に習慣化しているのです。その女性は加賀田先生のおかげで一日ハッピーになったことでしょう。ただ、おそらく加賀田先生はそのことを覚えていないと思います。なぜならいつもそうだから。昨日、何時に起きて、何時に歯を磨いたかを覚えていないのと同様、相手に関心を向けて、相手をハッピーにすることなど、日常過ぎて覚えていないと思います。10月に加賀田先生の家に行った時も、近所の子どもたちや奥様から大人気でした。やっぱり普段からの「あり方」が違うのです。モテて当然です。

 というわけで、恋人が欲しい人は、何よりもまず相手をハッピーにする習慣、相手に関心を寄せる習慣をつけることが手っ取り早いです。意中の人とか、タイプの人に絞るのではありません。とにかく周囲の人すべてをハッピーにする。これが習慣になれば、自然とモテます。あとはそこから選べばいいだけ。実に簡単。これで寂しいクリスマスや年末年始とおさらばですね。「愛が欲しい~、誰かかまってくれ~」と心の叫びだけで、待っていてはいけません。何度も言います。ハッピーになりたければ、他人をハッピーにすること。そのためにはまずは自分から相手に関心を向けること。余談ですが、ツレのお父さん、つまり私の義父は何かと私と飲みたがるようです。先日もお食事したのですが、わざわざ誘ってくるからには、何か特別な用事でもあるのかなと思いきや、結局、2時間、一方的に話を聞き、そして私が質問するだけでした。私の話はゼロ。でもそれも親孝行なのかもしれません。老若男女だからもモテるようになる。すると勝手にハッピーになってしまいます。

 名古屋の空港では、そのようにちょっと可愛そうな人を見てしまったのですが、福岡に着いて家の近所でランチにしました。引っ越して1年半になるのですが、その間、何度も目にしていながら入ったことないお店にふと入ってしまいました。「青空食堂」というお店です。驚きでした。日替わりランチが580円。宮崎の地鶏炭火焼、キャベツ、味噌汁、一品、生卵、そして麦ご飯と塩辛が食べ放題なのです。しかも地鶏は刺身で食べてもOKな質と新鮮さ。他にも無菌豚とか佐賀牛とか馬刺しとかが、めちゃめちゃ安く食べられます。添加物も一切使用してないようで、安心して食べられます。メニューの中には「土木ミーティング定食」なるものまであり、土木工事関係者限定の定食のようです。そして何より気持ちが良かったのが、そこのマスター。初めての私に対しても、非常にフレンドリー。ご飯を一杯半しか食べなかったら、「今度はもっとお腹すかして、いっぱいご飯食べてくださいね」なんて声かけてくれます。ほとんどの方が2杯3杯とご飯をお替りするそうですが、今まで最高18杯の人がいたそうです。この店、気持ちいい。安くて美味しいだけじゃなく。場所は大通りに面してないので、見つけにくいのですが、確かにいつ見てもお客さんがたくさんです。その対面にパスタ屋があるのですが、そこはいつも閑古鳥。そこも美味しいのですが、マスターの違いは大きいかもしれません。パスタ屋のマスターはいい人なんですが、ちょっとシャイ。やっぱり商売するからには、どちらかというとシャイじゃない方がいいと思います。とにかくその「青空食堂」は当たりでした。お腹すいたらしょっちゅう行きそうです。人をハッピーにする。これが儲かる秘訣というより、当たり前の法則なんでしょう。

 夜はクリスマスディナー。ここも美味しかったけど、感動度は青空食堂に軍配。ごちそうさまでした。
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by katamich | 2008-12-24 23:43 | ■人生哲学 | Comments(0)