長野県視察研修2 2004.7.29

視察の2日目は長野市から北上して栄村と飯山市に行きます。
午前中は栄村で遊休農地の活用事例、田直し事業について説明を受け、その後現場を見に行きました。

栄村と言うところは合併をしない村として一時期新聞などでも有名になりました。
ここは2600人程の人口で村職員が120名で、ちょっと多いような感じもしますが、実は村のことはほとんど職員がやっているのだそうです。
企画は言うまでもなく、土木や建築など、普通は外部の専門機関に委託するようなことも、職員が一から勉強してやっているのだとか。
説明をした課長は「栄村株式会社」と言っていました。それだけ自立心が強いのです。
しかしやることも徹底していて、節約のためには売り物にならないような資材なども実質本位で調達し、また財政体質の改善のためには職員のボーナスにも手をつけ、まさしく我々民間がやっているようなことを先んじてやっているのです。

その分、視察にいった我々職員やコンサルなどに対してもかなり手厳しいことを言われました。例えば「大半の公務員は仕事をしていない」とか、「余分な金を積み上げるよな設計をするコンサルに仕事させるな」とか、「視察なんて迷惑」とか。

それだけ率直に厳しく言うのも「自分達はやっている」という自負があるからなのでしょう。いずれにせよ、ある意味元気づけられたような気がします。

よく考えると長野県の知事は田中康夫さんなのですよね。我々建設業界にとって田中さんは敵のような存在ですが、ある意味、世の中の動きがだんだんと「まっとう」な方向に行っている以上、栄村や田中さんのような考えが強くなっていくのは当然といえば当然です。

我々も従来型のうまいあり方のとらわれず、柔軟に世の中の動きを見ながら、その中で稼いでいけばいいだけなのです。

それから、午後は飯山市に移動して、景観を重視した都市計画やグリーンツーリズムによる地域活性化の説明をうけました。
ここも先進地だけあって、やることは徹底していました。景観に関していうと、街路の看板の高さ制限をするのに、これからつくるものだけでなく、現にある看板に対しても事業者を集めて説得し、取り壊させたというのだから大したものです。

また、グリーンツーリズムについても、スキー客が激減する中、市が率先して夏場観光の活性化策などをうち出し、年間を通して一定の観光客を確保できるようになったのだからすごいものです。「政策」というものが成功したよい例だと思います。

ふと気がついたのですが、この長野県北は新潟市に接していて、家屋などが完全に雪国仕様になっているのです。当然生活様式や地域文化も違います。長野の大きさを改めて知らされました。

夜はグリーンツーリズムで農家民宿で泊まりました。
そこでも郷土料理がたくさんでてきて、かつ、庭で採れた野菜などが食卓に出るのです。これにはちょっと感動。

おいしゅうございました。

(写真は栄村の田直し事業による農地―向こう側は新潟県です)
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by katamich | 2004-07-29 02:54 | ■まちづくり | Comments(0)