「ショーシャンク」と「フィガロの結婚」 2008.1.10

 今日は2件のコーチングがあったくらいで、概ね自由に過ごしていました。新月の目標・行動計画を設定してから、早くも自分の行動様式が変わった気がします。今までは、「ま、いっか」てな感じで、一日のノルマをうやむやにしてたこともあるのですが、行動計画を立ててからは、なぜかしなければ気持ちが悪いという状況になっています。これが習慣を創り、そして人生を創っていくのでしょうね。そして計画通り、望み通りの人生となるわけですね。実に簡単。定期的な「目標・行動計画」は是非おススメです。とりわけ「新月」にそれを設定すると効果が高いようです。なんと言っても、始まりの日ですから。ただ、こう言う人もいるかもしれません。「計画通りの人生なんてつまんな~い」、と。ですが実際に計画通りというわけには、ほとんどの場合いきません。実行できないこともあるでしょう。そもそも本当に計画通りに行けば、そんな楽な話はありません。ここで言いたいことは一つ。確かに計画通りに行かないことも多いのですが、実は計画にない、想定外のすごいことが起こることもままあるのです。例えば臨時収入とか。宝くじに当たるという計画を立てる人はあまりいないと思いますが(「願い」は別として)、実際に計画の通りでなくとも、突然、そういうサプライズがあり、大目標を達成するための帳尻合わせをしてくれることもあるのです。経験者が語ります。誰それと付き合いたい、という目標を立て、自分でできることを計画通りにやっていくと、その人でなくとも、もっと素晴らしい人と巡り合うなど、サプライズもあるわけです。この辺り、やっぱり「月(ツキ)のパワーだな~」と思うこともあります。とにかく、最初からあまり「月まかせ」にせず、できることをコツコツやっていると、突然、思いもかけない素晴らしいことが降ってきたりするのです。これは事実です。そのために、毎月、行動計画を立てて実行してみることは、とても有効です。月(ツキ)のパワーを知るには、まずは行動。これです。

 ところで、今日は、久々に好きな映画を見ました。「ショーシャンクの空に」という有名な映画です。で、今年は英語力をつけることを目標にしているので、字幕を消して見ようとしました。しかし、今の私の英語力では全然聞き取れません。教材のリスニングCDとはわけが違います。長い文章を2秒ほどで言うことも何度もあり、「こんなの聞き取れるか~」と不思議に思ってしまいます。ネイティブや英語に堪能な日本人は聞き取れるのでしょうね。ただ、この映画は牢獄が舞台なためスラングもものすごく多く、それも聞き取りにくくしている一因だと思います。日常会話では使ってはならないような、汚い言葉も多いです。この映画中、「shit」と「ass」という言葉がありえないくらい多く使われています。ま、それらをスラングだと知っておくのは害ではないと思っています。で、先日、アマゾンを見ていると、「ショーシャンクの空に (映画で覚える英会話アルク・シネマ・シナリオシリーズ) 」という面白そうな本(教材)があったので、年末に買っていました。今は中古品しかないようですが、私が買った時は100円(+送料)でした。これ、かなり使えます。さすがに英語教材の会社が作っているだけあります。映画のすべての台詞が掲載されてあり、そのすべてに日本語訳がなされています。もちろん字幕よりも逐語訳的でわかりやすいです。オマケにスラングだけでなく、熟語、構文の解説から、映画の背景の説明、裏話なども所狭しと書かれてあります。英語学習だけでなく、「ショーシャンクの空に」という映画を深く知る上でも、格好の教材だと言えます。私はこの映画が大好きなので、あわせてこの本(教材)も愛読書に入れたいと思います。

 そんなわけで、今日は、本を傍らに置きながら、映画をずっと見ていました。何度見ても感動しますね。ちなみに、この映画をなるべく字幕なし(または英語字幕)で見てから、論理的な英語の本を読むと、なんともわかりやすいものです。一段ハードルの高いものを必死で理解しようと努力することが、脳をレベルアップする方法の一つだということですね。以下、ネタバレになる可能性もありますので、これから「ショーシャンクの空に」を見ようと言う人は、いったんブログを閉じられることをおススメします。できれば映画を見てから、また来て欲しいのですが、そんなの構わないという人はネタバレ覚悟でどうぞ。

 実はこの映画は石井裕之さんが、いろんなところでおススメしています。「潜在意識」の性質そのものが、この映画で語られている、ということで。その性質とは、石井さんは明確に言わないのですが(ネタバレを避けて)、私が思うに二つです。一つは「長い間、牢獄にいると、外に出られなくなる」ということから、「潜在意識は現状を維持する働きがある」ということ。映画の中では50年ショーシャンクにいた老人が、仮釈放でシャバに出してもらうのですが、外の世界の順応できずに自殺してしまうシーンがあります。もう一つは、終盤、どんでん返しがあることから、「継続した行動は成果を複利で膨らませていく」ということです。つまり石井さんがよく言う「潜在意識は複利で成長する」ということ。たとえ腕立て30回であっても、毎日継続すると、いつの間にかとんでもない身体になっているということ。毎日、15分のラジオ英語を聞いているだけで、いつの間にか英語ペラペラになっているということ。ただし、潜在意識は「サボり」も複利で増加させますので、気を抜いてはならないということですね。それにしても、終盤は何度見ても胸がスカッとしますね。まさしく「潜在意識は複利で成長する」です。

 この映画はいろんな名シーンがあるのですが、中でも私がとっても大好きなシーンがあります。主人公のアンディは無実の罪でショーシャンクという暴力と理不尽が横行する劣悪な監獄に入れられ、最初の方は、ホモに襲われたり、心身が落ち着かない日々が続きます。そこで元々やり手の銀行マンであったアンディは、所長や監守らに対して、節税や財テクの手伝いをするなどして取り込み、徐々に自分の世界へと環境を変えていきます。ある時、館内に図書館を作りたいため、当局に対して毎週援助申請のための手紙を書き、その願いがようやく達成されるのですが、財政支援の他に、本やレコードをたくさん寄付してもらいます。そこで一枚のレコードが目にとまり、プレイヤーに落とします。モーツァルトの「フィガロの結婚」から第三幕「手紙の二重唱」です。放送室に鍵をかけ、無断で館内にそれを流します。

 このシーンは何度見ても感動します。音楽が流れるやいなや、館内の人間が一斉に空を見上げながら、音楽に聞き入るのです。驚きと恍惚の表情で。ここで語り手のレッドがこう言います。

「あの二人のイタリア人女性が何を歌っていたのかは、今もわからない。実のところ、知りたくもない。言わぬが花ってこともあるのさ(Some things are best left unsaid)。俺はこう思いたいんだ。彼女たちは、言葉に表現できないほど美しいことを歌っていて、だからこそ胸が痛くなるのだと。そうとも、あの歌声は心をしめつけた。灰色の場所にいる誰もが夢にも思わなかったほど高く、遠くへ。何か美しい鳥が、俺たちの単調で狭い檻の中に羽ばたきながら飛び込んできて、あの堀を消してしまったかのようだった・・・そして、ほんのわずかな時間-ショーシャンクの全員が自由を感じていた(every last man at Shawshank felt free)。」

と。この台詞がまた感動を誘います。実はこの台詞にはとってもニクイ話があります。「言わぬが花ってこともあるのさ」という箇所ですが、これは本当にそうなんです。「フィガロの結婚」というオペラは宮廷内のドロドロ恋愛劇を描いたもので、ここで聞かれる「手紙の二重唱」も、浮気ものの伯爵をこらしめるために、伯爵夫人が侍女のスザンヌにウソのラブレターを書かせる話です。その二人のコミカルなやり取りを歌ったものですが、決して「言葉に表現できないほど美しい」内容ではありません。それでも「音楽」が人々の心を自由にする、、、そんな瞬間です。
 
 アンディはこのことから、罰として2週間の穴蔵行きを命じられるのですが、そこから出てきたアンディに対して、同情をこめて周囲が言います。「2週間も閉じ込められてまで、あんなことをする価値があったのか」、と。しかしアンディは「今までで一番楽だった」と言います。心の中にモーツァルトがいたから、と。音楽は「希望」を忘れないためにも必要なんだ、というこの映画の核心に迫る話をします。

 ここまで極端ではないにせよ、私もこういう経験は多少はあります。10年前、自転車でヨーロッパを周っているとき、毎日、テント暮らしで、節約に節約をしてストイックな旅を楽しんでいる時。ベルギーのブリュッセルにて、その日の宿が取れなくて、途方に暮れながら中心地の「グランプラス」に自転車を押して入って、座っている時、突然、シューベルトの未完成シンフォニーが流れたのです。あの時は感動しました。その日は結局、たまたま知り合った韓国人男性と一緒に、近くの公園で野宿をしました。別に変な意味ではなく、一人で野宿するよりも、二人の方が心強いということで。その後、ウィーンまで自転車をこぐわけですが、そこでは絶対にオペラを見たいと思って、ささやかな贅沢を決意します。ユースホステルにチェックインして、オペラ情報を調べると、近くで私の大好きなモーツァルトの「魔笛」が上演されることを知ります。夏は有名どころのオケは外国に出稼ぎに行くらしく、残っているのは二流どころです。「魔笛」は野外での上演でした。開演よりずっと前に会場に付いたのですが、そこでリハーサル中の歌声が流れてきます。冒頭部分の「三人の侍女」による「三重唱」でした。それが聞こえてきた瞬間、止め処もなく涙が出てきました。例え演奏が二流であったとしても、その時に聞こえてきたリハーサル中の「三重唱」は、何か心の塊を確実にとろけさすものがありました。その後、孤独なテントの中であっても、心の中で「魔笛」を上演することで、そこは最高のオペラハウスになったものです。自由は心の中にある。心の中にこそあるのです。

 そして映画の中でアンディはこう言います。

「世の中が石でできた場所ばかりじゃないということを忘れるな。他の誰も手に届かない、触れることのできないものが心の中にあるっていうことを。すべては自分自身のものだったことを。」

と。映画の中では「音楽」を通して「希望」の大切さを語っています。どんな状況であっても「希望」だけは誰の手にも渡らないものだということを忘れるな、と。しかし、友人のレッドは獄中で希望を持つことは危険だ、と諭します。しかし最後には「希望」を捨てなかったものが自由を手にする。こんな話です。

 この映画のこのシーンはある意味象徴的だと言えます。そして感動的です。ちなみにここで流れる「フィガロの結婚」の音源はカール・ベーム指揮によるベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団によるものです。そして私が高校の時に買った「フィガロの結婚」のCDも同じでした。別にシンクロと言うつもりはありませんが、手持ちのCDをかけることで、いつでもショーシャンクの感動とメッセージを蘇らせてくれるのは、なんだか意図的な気もします。さらにここでスザンナ役のソプラノがエディト・マティスという女性歌手です。私が中三の時、初めて買ったCD(テープではなく)が、モーツァルトの「レクイエム」、そして「歌曲集」でした。なんとシブい中学生。その「歌曲集」を歌っているのがエディト・マティス。さらにレクイエムでのソプラノ独唱もエディト・マティスでした。その後、私もいろんなソプラノを聞くようになるのですが、決して派手ではない、エディト・マティスのソプラノこそが、私にとってのソプラノであり、歌であり続けています。

 今日、久々に聞いて、また、瑞々しい感性が蘇ってきたようです。やっぱり音楽っていいな~、映画っていいな~という一日でした。ありがとうございました。

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by katamich | 2008-01-10 23:42 | ■音楽