「裸の王様」大好き♪ 2007.4.12

「行」をしている間ってのは、どうも、そのために時間がマネージメントされているように思います。今年二回目。今まで通算6回目(21日5回、100日1回)の「行」をしているのですが、それなりの試練は課されることがあっても、必ず満行できるように私だけでなく周囲も動いているような気がします。現にそうなっていますし。これは非常に不思議なようでいて、実は不思議でもなんでもないんですよね。「する!」と心から決めた物事ってのは潜在意識にするっと入っていきますので、それが現実となり、自然とものごとがうまく周るようになっているのです。だとすれば、6月のセミナーも必ず成功するでしょうし、年内の出版も果たすでしょう。今、もっぱら出版のためのネタ集めと構想を練っているところです。とりあえずは5万部売れる本を書きますが、10年後には50万部は必ず稼げるベストセラー作家となるでしょう。何度も言いますが、私の場合、宣言するとほぼ確実に実現しちゃうので、あえて書かせてもらっています。


前にも書いたと思いますが、目標や夢を人に言うか言わないかの論争については、人それぞれということで決着がつきました。言ったことで実現が加速する人は言うべきだし、言わない方が実現度が高まるのならば言わない方がいい。私の基準としては、言うことによって周囲の人が反対する状況であれば、言わない方がいいのですが、そうでなければ言った方がいいと思っています。そして今や、私については、何を言おうとも反対する人はいませんので、どんどん言っちゃってる状態です。先日、ある素晴らしい方と電話でお話している時、「ま、5万部売れたら、印税で500万円は入ってくるようですので、一年は楽に暮らせますよね」なんて言ったら、「500万円なんて桁が違うでしょう。Qさんならもっと上を見た方がいいわよ~」って言われちゃいましたので、素直に喜んでしまいます。そのように、今の私としては、目標を言ったところで、煽る人はいても反対する人はほとんどいない状況です。


それを「裸の王様」と言うのかもしれませんが、それはそれでいいです。仮に「裸」であっても、「これがオレのファッションだ!」と胸を張って言えるようになればいいのですから。それから他には「裸の王様」同士の仲間がいればなお、楽しいですしね。ヌーディストビーチに服を着て歩くのは逆に恥ずかしいものですから。そのうち「裸の王様ネットワーク」というのを作りたいと思っています。たとえ周囲から「裸の王様」と言われようと、自分の好きなことして、やりたいように人生を楽しんでいければそれでいいのです。そう開き直って人生を楽しんでいる仲間が増えれば、とっても楽しいではないですか。私は「裸の王様」が大好きです。みすぼらしい服着て惨めな自分を隠しているよりは、堂々と裸の自分をさらけ出して、思い通りの人生を送っている方が私の美学に合います。


今日は昨日の続きで「精神世界と私(その2)」を書くつもりでいたのですが、いつもの導入部が思わず長くなり、しかも熱が入ってきてしまったので、今日は「裸の王様」をモチーフに話を続けたいと思います。ここで、改めてあらすじをご紹介します。ウィキペディアからです。


新しい服が大好きな王様の元に、二人組の詐欺師が布織職人という触れ込みでやって来る。彼らは何と、馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議な布地を織る事が出来るという。王様は大喜びで注文する。仕事場に出来栄えを見に行った時、目の前にあるはずの布地が王様の目には見えない。王様はうろたえるが、家来たちの手前、本当の事は言えず、見えもしない布地を褒めるしかない。家来は家来で、自分には見えないもののそうとは言い出せず、同じように衣装を褒める。王様は見えもしない衣装を身にまといパレードに臨む。見物人も馬鹿と思われてはいけないと同じように衣装を誉めそやすが、その中の小さな子どもの一人が、こう叫ぶ。「王様はハダカだよ!」 


とまあ、こんな感じですよね。詳細はもっとあるのでしょうが、とりあえずはこれで充分です。この童話は一般的には風刺的に、ややもすると、王様始め家来や街の人たちの馬鹿さ加減と、少年による本質を見抜く純真さとの対比で語られがちですが、私はそんな単純なものではないと考えています。


この童話の本質は、つまり、世の中というのは、すべからく「幻想」であることを指摘している点にあります。岸田秀だったか、人間は本能を失った生き物であり、本質を見抜くことができない人間のつくった社会なんて所詮は幻想であるという指摘の通りです。所詮はみんな騙されているのです。お札なんて単なる紙切れです。キャビアなんて単なる魚の卵です。フォアグラなんて単なる病気した駝鳥の肝臓です。女体なんて単なるたんぱく質の塊です。女子高生のパンツなんて単なる布切れです。金正日なんて単なる痛風患者です。所詮は本質の分からない人間が勝手につけた「価値」の上での判断に過ぎないのです。ですので、「馬鹿には見えない服」であろうと、それが「服」という「価値」を付けられた瞬間、それは立派な「王様の服」になるのです。


「王様はハダカだよ!」と指摘したところで、実はそんなこと最初から分かっているのです。「お金は紙切れだよ!」と言ってるのと同じです。そもそも、ものごとの本質とはすべて「所詮」の世界なんです。所詮は幻想なんです。宗教も制度もすべて幻想です。共産主義だって、バブル経済だって幻想だったじゃないですか。しかしその幻想とて、それが幻想である以上、絶対ではありません。いつかその価値は相対化され、幻想そのものが覆されるのです。共産主義しかり、バブル経済しかりです。もっと昔で言うと、絶対王政や奴隷制度もそうです。身近で言うと、「男は仕事、女は家庭」なんてのもある時代は当たり前だったのが、今やしっかりと相対化されてるではないですか。その瞬間は急に訪れるのか、徐々にやってくるのかはわかりません。ただし、所詮は幻想である以上、絶対ではありえないのです。


「王様はハダカだよ!」という指摘はまさしく「価値の相対化」の瞬間であり、既存の価値観が覆される瞬間として描かれています。王様は立派な服を着ているという価値や共同幻想が覆される瞬間なんです。そのことにより、笑いやカタルシスを覚える人もいるでしょう。しかし私はあえて言いたい。


「王様はハダカだよ!」と言われたとしても、、、「でも彼は王様なんだよ!」と。そうなんです。彼は裸であろうと、服を来ていようと「王様」なんです。同様に隣で服を着ている家来は家来だし、民衆は民衆、子どもは子どもなんです。「お金は紙切れだよ!」と言われても、でもお金なんです。世の中にあるほとんどのものと交換できる価値のあるお金なんです。そもそも王様だって自分が裸であることくらい分かっていたはずです。でもあえて、つくられた幻想に逆らわず、堂々と「裸の王様」を演じることにしたのです。それが世の中の仕組みと言うものです。でも、何度も言うように、彼は「王様」なんです。純真であるはずの子どもが「王様はハダカだよ!」とは指摘できても、「あの人は単なる人間じゃん、俺たちと同じじゃん」とは言わせないほどに強い幻想の中で構築された「王様」以外の何ものでもないのです。


話を戻しますが、私もいつかは言われてみたいものです。「お前なんか所詮は『裸の王様』だよ!」と。もちろんこう答えます。うん、でも私は王様なんですよね、と。そう言ってる貴方は単なる民衆ですよね、、と言い返すかはわかりませんが、心の中ではそう思うでしょう。服を着た乞食でいるよりは、裸の王様でいたいです。もちろん裸の乞食はもっと惨めですが、どんな形であるにせよ、乞食でいるよりは王様でいたいです。


もちろん「王様」にもいろんな形があります。経済的に成功した王様、精神的な豊かさを持つ王様、多くの友に恵まれた王様、素晴らしく幸せな家庭を持つ王様、時間に解放された王様、自分の好きなことばかりしてる王様、、、、いろんな王様がいるはずです。形はどうであれ、周囲からどう思われようと、自分自身の中での「王様」を大切にできる人間でいたいと思います。


私は自分の「王様」が大好きです。そして他の人が持つ「王様」も大好きです。私のコーチングは、いわば、「王様同士の語り合い」と考えています(←今考えた、素晴らしい発想!)。私はコーチングというセッションにおいて、様々な「王様」と握手していきたいと心がけています(←これも今思いついた発想)。そして多くの人が一人ひとり自分の「王様」を見つけ出し、「王様」を好きになっていければと思います。そういう「王様」が一人でも二人でも、私の周りに増えていけば、私としてもとっても楽しい人生だな~と思います。そこで、最後にこんな質問でどうでしょう。


「貴方の中にはどんな「王様」がいますか?」


以上です。ありがとうございました。


【21日滝行日誌 13日目 晴れ】
今日は日中20度近くあった。ちょっと滝に出遅れたので、充分に温かかった。体重計に乗ったら、体重、体脂肪、内臓脂肪の数値が下がっていた。この調子だ。

Commented at 2007-04-13 07:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by てらぽん at 2007-04-13 09:52 x
Qさん、おはようございます!

自分の中の王様…とても面白い発想ですね。
どんな王様がいて、誰が強くて誰が弱いのか、一通り書き出してみようと思います。
Commented by ステカセキング at 2007-04-13 22:25 x
王様思考、いいですね!
そういえば、キン肉マンのコミック第一巻で、ゆでたまごが
「このままこの漫画がアニメ化されて、キャラが消しゴムになって・・・
なんてことを、いつも妄想してます」みたいなことが堂々と書いてあったことを思い出しました。
まだ、ニンニク食って巨大化してた頃なのに!(笑 
それが実現してるんだから、ホントすごいですよね。
Qさんとゆでたまごを見習って、私も堂々と裸になっていきたいと思います。
Commented by 虹☆彡 at 2007-04-16 21:12 x
この記事は、本当に深いなあと感じ、何回も読み返させていただきました。
そして、「王様は裸だよ」って、指摘したガキんちょに、私自身が重なりました。
Commented by katamich at 2007-04-17 00:32
■みーくんさん!
裸の王様は偉いと思いますよ。
いい国づくりができていたと思います。
Commented by katamich at 2007-04-17 00:33
■てらぽんさん!
最強の王様を作りたいと思います(笑)
Commented by katamich at 2007-04-17 00:34
■ステカセキングさん!
ゆでたまごさんもそんなことを言ってたのですか!
あの頃は信じられないくらいに絵が下手くそでしたよね。
ゆでたまごは私のメンターの一人(二人)です。
Commented by katamich at 2007-04-17 00:35
■虹さん!
指摘したガキんちょは、やっぱガキだけに、空気を読めないだけの話です。
やっぱ空気が読める大人になって行きたいものですよね(^^)
by katamich | 2007-04-12 22:06 | ■人生哲学 | Comments(8)