誠に素晴らしきかは音楽 2006.3.13

 今日からまた一週間が始まりました。今週も5時からの早朝コーチングで始まりました。週の初めから早起きするなんてステキです。会社員時代は毎日8時まで寝て、週に2~3回は遅刻してましたけど、今は当時よりもずっと健全で健康的です。そして今朝は心なしか、昨日の余韻が残っておりました。打ち上げには参加しなかったので、お酒は残ってませんが、楽しかった思い出と、お別れの寂しさが朝になってもまだジンワリと残っていました。

b0002156_732827.jpg ところで、今、音楽を聴いています。大好きなジャズのアルバムで、その名も「クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス」です。思えばこのアルバムは私が大学に通う直前辺りに買って、よく聴いていました。当時はジャズリスナー暦も浅く、スタンダードのメロディをきちんと聴くことが心地よかった時代です。私がジャズにはまったきっかけとなったアルバムは、非常にベタなんですがソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」で、スタンダードの「モリタート」にしびれたものです。クリフォード・ブラウンという人は20代で交通事故で亡くなってしまい、夭折の天才トランペッターと言われているのですが、彼の音色、リズム感、瞬発力、アドリブフレーズ、構成力などジャズに求められる全てを20代前半にして持ち合わせていました。幸いレコーディングも多いので、リスナーにとってはありがたいものです。彼の吹くアドリブは、アップテンポであれバラードであれ、あたかも最初から譜面になっていたかのような完璧なものでした。一瞬一瞬にとてつもないひらめきが感じられるのですが、彼はミュージシャンである一方、数学教師でもありました。彼のジャズは瞬間芸でありながらも、もとより音の配列が数式のように完璧に整えられていたのでしょうね。思えば、音楽家の中には医者や数学者、経済学者などが多いですね。シュバイツアーは医者として伝記に残されていますが、同時に有名なオルガン奏者でした。オーボエ奏者のシェレンベルガーは数学者。そしてアメリカの元FRB議長のグリーンスパンはジュリアード音楽院のクラリネット専攻でスタートし、その後、有名なジャズのビッグバンドで全米をツアーする程でした。数字と音楽というのは相性がいいのでしょうね。

 話がそれましたが、このクリフォード・ブラウンのアルバムは、ジャズを聴き込むにつれて「アドリブがない」との理由で一時期毛嫌いしていました。でも、今聴くと、とてもしっくり来るのです。そして思い出しました。このアルバムは大学入学のため、大阪から福岡に移ってきて、初めての独り暮らしをする、まさしくその夜に聴いたものでした。新築10畳のワンルームアパート(家賃42,000円)、壁がやたらと白く、荷物も少ない殺風景な部屋で、夕食のメロンパンを食べながら独りで聴いたものです(当時は清貧に憧れており、3個100円のメロンパンだけを一日かけて食べるようなストイックな生活を楽しんだりしていました)。右手にメロンパン、左手に哲学書が当時の私のスタイルでした。そしてクリフォード・ブラウンのトランペット・・・。

 12~3年前ですが、まるで30年前の学生のようです。私は70年代に学生を生きた人から影響を受けていたので、自然とそうなっていました。同年代の学生とは話が合わないと決め込み、最初の一年は友達も作らずに勉強をしていました。わざわざ夜中に大学に忍び込んで、哲学書を読んでいたら、警備員に見つかり怒られるものを、「大学は勉強するところだ。俺は今、勉強をしている。何が悪い。」と食って掛かっていました。まったくもって無駄なエネルギーを発散していたものです。そしてクリフォード・ブラウンのトランペット・・・。

 ただ、性欲だけはありました(別に言わんでいいやん)。白く殺風景な部屋で「ここでこれからどんな女とセックスするんだろう・・・」なんて、全ての男子が抱く妄想に(メロンパンと哲学書を片手に)耽っていました。実際にどうだったかはともかくとして、そしてクリフォード・ブラウンのトランペット・・・。

 大学の授業では一番前に座っていました。当時の学生であっても授業は後から座っていくものを私は一番前の真ん中に座っていました。大教室で先生が教壇に立ち、そのまん前に私、後ろがガラーンと空いて、後部席に肩を寄せるように学生が座っていました。私の空間占有率は他の学生の100倍はあったと思います。なぜかスキンヘッドの時代もありました。当然、他の学生からは「あいつは怪しい」と言われていました。友達もできませんでした。でも充実した学生生活。そしてクリフォード・ブラウンのトランペット・・・。

 大学2年になると、演習などが始まり自ずと他の学生との交流も始まりました。もともと人付き合いが苦手でなく、人もさほど悪くなく、むしろ結構面白い奴なので、一度でも話をするとたいていお友達になりました。自分で言うのもなんですが、一目置かれる奴でした。そして他の学生に対して本性が露になるや、酒飲んで人の部屋でゲロを吐くような普通の学生になっていくのでした。その頃にはすでにクリフォード・ブラウンのトランペットはありませんでした・・・。

 一体何の話をしたいのか分からなくなってきましたが、「音楽」と言うのは素晴らしいということなのです。メロンパンと哲学書とセックス妄想とスキンヘッドとゲロと音楽がどう関係あるのかわかりませんが、誠に素晴らしきかは音楽なのです。

b0002156_737275.jpg ところで、私の高校のブラバンの後輩に土井徳浩というのがいます。私が中三の時に入学してきて、当時の男子には人気がなったブラバンに躊躇わず入部してきました。カッコイイという理由でトランペットを選んだようですが、残念ながらとても「下手」でした。音が鳴らない奴だったのです。でも当時から「プロになる」ような目つきをしていたし、本人もそう思っていたのでしょう。彼が中三(私は高二)になって、突然、トランペットからクラリネットに転向しました。一生懸命練習するも、色気もなんもないクラリネットで私の知る限り下手の部類でした。しかし、、、なぜか器用なことをする人間で、どこで覚えたのか、下手ながらも即興で何か吹くのをよく聴いていました。私が卒業する頃には「めきめき上手くなっている」という話を聞き、私は卒業したのです。

 その後、どこかの大学に入ったようですが、すぐにやめてしまい、音楽の道に進んだようです。そして今は、、、これです。このサイトを見つけたときは衝撃でした。もちろん、バークリーに留学したりなど、噂は聞いていましたが、実際に音源を聴いてビックリしました。「あの土井が・・・」と言っては失礼なんですが、めちゃくちゃ上手い、、、いやいやこんな陳腐な言葉でなく、とてつもなく個性的な第一級のプロになっていたのです。音楽コンクールでも入賞したらしく、その才能と実績は各方面から絶賛されています。私も先輩としてでなく、いちジャズリスナーとして、土井徳浩のファンになってしまいました。先ほどメールが来ていましたが、ジャズクラリネット界の第一人者である谷口英治氏ともすでに競演しており、また、今年は自らのグループでCDも出すようなのです。いや~、本当に素晴らしい。まだまだ全国圏にはなっておらず、九州くんだりまでは来ていませんが、近い将来、必ず全国そして海外ツアーをするような大物になり、谷口氏に負けず劣らず、ファーストコールがかかる超一流のジャズマンとなっていくことでしょう。

 こういう男に刺激されながら、私も成長していけたらと思うものです。今日は何の話だったかわからなくなりましたが、とにかく音楽と接しててよかったな~と思う今日この頃なのです。

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Commented by みっさん at 2006-03-14 08:33 x
そして生活の中に全てが
取りこめられていたんですね。

語るべき学生時代があるのって
スゴイことだなー…

さて、私はどうなんだろ?と、振りかえってしまいました。
Commented by 夏野苺「魔法使いの弟子」 at 2006-03-14 12:03 x
音楽は素晴らしい!
今も、ある音楽を聴いて、元気倍増させているところ。^^
音楽は言葉より心に近いかも!ですね。
Commented by katamich at 2006-03-16 22:38
■みっさん!
お恥ずかしい話ですね・・・
語るべき話かどうか分かりませんが、マイヒストリーはいろいろあるので、小出しに書いていきたいと思います。
Commented by katamich at 2006-03-16 22:39
■夏野苺さん!
へえ~、「ある音楽」ってなんですか?
確かに音楽は言葉でなく、心に直接響いてきます。
私はある意味、メッセージ性の強い音楽を好まないのですが、ダイレクトに心に響く音楽っていいですよね。
by katamich | 2006-03-13 23:59 | ■音楽 | Comments(4)