社会との関わりを大きく持とう! 2005.7.13

 今日は篠栗町でみんなと滝行です。やっぱりみんなでする滝行は一人よりもずっと楽しいものですね。水の量もものすごく多く、今日も滝の中にすっぽりはまってしまいました。今年は空梅雨で夏以降の水の心配がありましたが、もう大丈夫そうです。

 昨日の西日本新聞なんですが、私が関わっているNPO法人「タウンコンパス」の「川と海をつなぐ都市水上交通」が朝刊に掲載されました。これは福岡市東区の海ノ中道及び西戸崎から海を渡って、那珂川から天神までを結ぶ水上バスの社会実験で、将来的には常時路線として、通勤通学時間の短縮、渋滞の解消、周辺地域の活性化などに役立てようというものです。私自身はこの事業にさほど深くは関わっていないのですが、構想の時から知ってましたし、何度かミーティングにも加わっていました。

 それだけにこうやって新聞の一面にでかでかと掲載されると嬉しいものです。社会実験は8月26日から10日間実施され、福岡市、いや福岡県全体にも影響がかなり大きくなると思われます。こういうふうに「社会」の関わりを大きく持つことは本当に楽しいですよね。私も今はフリーランスの身ですので、社会実験の期間中は「水上バス」の事業にドップリつかっていると思われます。

 改めて思ったのですが、人間って言うのは「社会=人と人の間」との関わりを持って初めて「人間」って言うんですよね。昔読んだ、マルクスの「フォイエルバッハに関するテーゼ」という本には「人間とは社会的関係の総体である」って書いてなかったかな(うろ覚え)。やはり人間はホモサピエンスとしての固体すなわち「実体」としてのみ在るのではなく、社会的「関係」を持って初めて「人間」と呼ばれるのだろうから、「人間らしく生きる」というのは結局のところ「どれだけ社会と深く関わるか」にかかってくるのだと思います。

 しかし今の世の中を見ていると、あまりに社会と関わらない人が多いような気がします。昨日見た「電車男」の中には社会との関わりを自ら拒絶したような人種、すなわち「ヲタク(おたく)」が多く登場しますが、それらなどは本当に典型でしょうね。でも彼らは本当に社会との関係を絶ちたいわけではなく、例えばインターネットというバーチャルな社会に身を置くなど、何とかして社会との関わりを持とうとしているのですね。

 しかしながら「現実社会」は彼らにとってあまりに生き難いが故に、どうしても別の社会(ヲタクやネット)に逃避しようとするのです。映画の「電車男」がヒロインであるエルメスに告白するクライマックスのシーンで言います。自分はアキバにたむろして、一生女の人に縁がなくって、パソコンとかでしか発言する場所がなくて、、、でもあなたのおかげで変わることができそうです、、、ずっと一緒にいて下さい、、なんてことを涙ながらに言うんですね。

(実際の本文ではこうです。2chの住民相手に言っています。→「女性関係については嫌われることはあっても、好かれる事なんて無かったし… それがなんで急に…とか 正直、俺死ぬまで童貞独身だと思ってたし。ってまだ脱出出来るか分からないんだけど…急にこんな物事が変わったりする事ってあるんかな」)

 それって、電車男が今までの狭くて埃臭いけど妙に落ち着く陰の社会から、生き難いけど素晴らしい感動のある本当の釈迦(←「社会」と書くつもりが、、、あえてそのままに)に勇気を出して立ち向かっていこうとする一つの宣言なんですよね。つまり真に人間らしい生き方に突き進んでいこうとする一つの宣言なんですよね。

 これを聞いた世のヲタク達はどんなに勇気付けられたことでしょうか。いや、常にいろんな場所をウロチョロしている私でさえ、今までにない勇気が出たものです。これって何なんでしょうね。いかん、電車男のことを語るつもりはなかったのに。。。

 話を戻しますが、社会との関わりを持たない人って、別に電車男やヲタクの人達に限ったことではなく、家と会社の往復しかしないサラリーマンだって同じなんですよね。地域や社会全体のルールやモラルよりも会社のそれらを優先して、それだと後ろめたいものだから余計に地域や社会から遠ざかってしまって。。。気がつけば社会からの疎外感を感じて年間3万人の中高年自殺者なんてデータに結びついてしまうわけですね。

 ヲタクやニート、引きこもりの青少年、そして長年家と会社の往復しかしてこなかった中高年を本当に癒して、本来持つ活力を蘇らせるためには再び「地域」そして「社会」に回帰していくしかないように思うんですよね。そしてそれこそが、今現在の一番大きな課題でありニーズだと思うのです。そのために自分のできることは何か、、、日々、自分の果たすべき「菩薩」としての役割がはっきりしてきたように思います。

 私が関わっているNPOの人達は、サラリーマンとフリーランスの人がほぼ半々ですが、その誰もが地域や社会との関わりを第一に考える人たちばかりで、その意志の結集が今回の社会実験の実現に結びついたものだと思っています。そんなところでなぜか可愛がられている自分自身がとても好きだし、可愛がってくれている方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。

 今日は思うがままに書きなぐって支離滅裂になってしまいましたが、言いたいことが少しはお分かり頂けたでしょうか(笑)

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(元祖ヲタクの教祖‐宅八郎を貼っていたのですが、朝見て気分が悪くなったので別のに変えました)
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by katamich | 2005-07-13 23:24 | ■人生哲学 | Comments(0)