竹の専門家に会いました 2005.7.6
2005年 07月 06日
昼からはNPOの仕事で、竹の専門家にヒアリングに行きました。「竹」については時折、このブログでも述べてきました。竹を取り巻く現状認識としてとりあえず以下にまとめてみます。
【問題】
・全国的に竹林の拡大・侵害が進んでいる
→竹林の侵害により山林の生態系が崩れている
→杉やヒノキなど建材にも影響がある
→景観が悪くなっている
なぜか
→竹林を管理する人がいなくなっている
→竹を日常生活に使うことが減っている、筍を食べなくなっている
などです。以前は竹は日用品や食物などで日常的に消費され、そのため人は竹林をきちんと管理する仕組みが出来上がっていました。しかし、今は竹ではなく鉄やプラスチックに代わり、筍に代わる食物もいくらでもあります。なのでもともと成長の早い竹は、山林に食い込み荒らしながら、生態系をどんどん破壊していくのです。と書くと、竹っていかにも悪者のように取られるかもしれませんが、大きな間違いです。竹は我々人間(特にアジア人)が、天から頂いた貴重な財産なんですが、目先の便利さを求めるがゆえに、竹をないがしろにしてきた背景があるのです。なので、
竹が悪いのではなく、天から頂いた貴重な竹を蔑ろにしてきた我々人間が悪いのです。
一方で竹の用途として次のようなものがあります。
【用途】
・家具・フローリング
・紙・繊維
・飼料
・堆肥→竹の等分が野菜・果物を甘くする
・柱→竹を束ねて柱にすると弾力のある素晴らしいものができる
・家具
・人形
・食材
・環境改善
・その他諸々
列挙するときりがないくらいに竹の用途は様々です。そして専門家の方が竹に関して非常に興味深いことを言いました。竹はバクテリア(微生物)の住処として最適で、環境が汚されているところ(海や川、農地など)に切った竹を立てておくだけで、環境が改善される効果があるんだとか。さらにもっと面白いことが。
竹は動植物の中で最も成長の早い生物で、それだけに、そこにはものすごく強いエネルギーがあるのだそうです。エネルギーというのは石油や石炭などの資源エネルギーではなく、私なんかが言うところの「波動」がものすごく高いそうなんです。なので竹(竹炭)を部屋や家の周りにおいて置くだけで、波動の高い空間が形成されます。さらにそれ(筍)を食べると言うことは何を意味するのでしょうか。高いエネルギー(波動)を体内に入れることになります。これらは私のようなスピリチュアルに偏った人間が言うのではなく、農学の分野の専門家がそういうのですから説得力があります。
よく破竹と言って、竹が地中から出たばかりの数センチのものを刺身などで食べる方法がありますが、実は最も美味しいのは(問題となっている)孟宗竹が2メートルほど育ったところの先端50センチの部分なんだそうです。そこは福岡では穂先筍として商品化され、「博多ヘルシー」というブランドにもなっているそうです。そして下部1.5メートルの部分は飼料や堆肥としてものすごく高い効果があるそうなんです。この辺りって普通知りませんよね。下部1.5メートルの部分は硬いから食用に向かないだけであって、研究によっては焼酎やサプリメントとしての加工も可能かもしれません。
他にもいろいろ面白い話を聞いたのですが、今の段階ではちょっと書けない内容なのですいません。でもこららのヒントを元に我々の方でも、竹活用・竹林管理の事業化を目指し、近いうちにプロジェクトを発足させようと考えています。そのときには我々のアイデアがどう具体化されてかを発表できると思います。
やっぱり専門家には聞いてみるものです。
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(竹は西洋人にとっては憧れがあるそうです)