正月にジャズ講座しますよ! 2017.12.5

2018年の予定がチラホラ入ってきました。来年は本腰入れて執筆もしますが、割と近い予定としては毎年恒例の「久高島」が3月17日(土)~19日(月)と決まりました。神人の苗さんにも連絡をし、次回もお世話になることに。5月は自転車ツアーをしますが、「福岡~大分~高知~岡山~大阪」と四国を走り、岡山では某団体主催のセミナーとなります。


さらに直近ではこちら、奥平亜美衣さんとのコラボ。2018年は幸先が良すぎますね。

■1月6日(土)/東京/奥平亜美衣&石田久二『夢と幸運とお金を引き寄せる その最終結論』大講演会!


ですが、本当の仕事始め?は5日のこんなイベントです。

■1月5日(金)/東京/Qさん企画『超ジャズ入門講座&ライブ』with 土井徳浩


1日のイベントにも出演してもらった、ジャズクラリネット奏者の土井徳浩さん。私の中高の後輩ですが、文句なしに日本一の腕前を誇ります。この日も私のムチャブリでジャズ初心者を対象とした「ジャズ講座&ライブ」をお願いしました。基本、クラリネット(又はサックス)とピアノのデュオです。私は大橋巨泉ばりのMC(解説)を担当。
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前半は「ジャズとは何ぞや?~ブルースとその歴史~」と題したお話とライブ。「ブルース」とは日本では故・淡谷のり子を女王とする昭和歌謡の一つと思われがちですが、元は黒人音楽です。アメリカに連れてこられたアフリカ系黒人の悲哀を自然発生的に歌ったもの。


そしてブルースと言えば「12小節」で、実は12小節の楽曲はすごく珍しくブルース特有と言っていい。12小節を3つに分けて、音楽に合わせて物語を語るのです。例えば矢沢永吉の「成りあがり」に、お金持ちの同級生からケーキを投げつけられるエピソードがあります。ブルースではこんな風に歌います。


A:オレんちはめちゃくちゃ貧乏でバアちゃんの作る水溶きプリンがご馳走だったのよ

B:ある日金持ちのガキがケーキを見せびらかして、オレに投げつけてきたんだ

C:そのガキが後ろ向くのを動かず待って、ほっぺのクリームをそっと舐めたのさ



Aで状況説明、Bでフリ、Cでオチ。オチは悲しくも、それをできるなら笑いにしたいし、聞いてもらいたい。黒人とか被差別者の救いようのない悲しみが明るく、そして切なく歌われる。それがブルース。この12小節の形式が、その後、ジャズやロックンロールにまで受け継がれるのですが、「ブルース」はその内容を超えて、音楽の共通語の一つにもなっています。実際に聞いてみましょうか。ロバート・ジョンソンの「スウィート・ホーム・シカゴ」。




これで12小節を感じることができれば、とりあえずOK。ジャズでは「ブルースでもやろうか?キーはFで」なんて言いますが、ジャズを知ってる人はそれだけで始められる。一応、私も。通常のブルースはABCとオチとフリを12小節の1コーラスで語り、それ何回か繰り返すのだけど、ジャズでは言葉がない代わりにアドリブで表現していくのです。


モダンジャズの始祖であるチャーリー・パーカーにもブルース形式の曲はたくさんあるのだけど、パーカーは12小節の中のコード進行を細分化、複雑化して、悲哀を唄う趣旨から「アドリブの素材」にしてしまった。これはビバップ(B BOP)と呼ばれて、いわゆるモダンジャズはほとんどがこの基礎の上に発展していきます。聞いてみましょうか。形式的には先ほどのブルースと同じ12小節で構造も同じ。ちょうど譜面の動画がありましたが、パーカーの代表的ブルースである「ビリーズ・バウンス」のパーカーのソロから。




先ほどのロバート・ジョンソンの元祖ブルースとは雰囲気がまったく異なりますが、これもジャズではブルースなのです。なるほどと思えば、ここからジャズが少し理解できるようになる。一般の「ジャズ」と呼ばれるもののイメージのほとんどがこの「ビバップ」と言っていい。


ライブの前半では「ブルースとは何ぞや?」を説明した後、誰もが知っているジャズの曲を素材とした歴史の変遷を実際に聴きながら解説します。当日はどうするかわかりませんが、パッと思いつく一般の人も知っているジャズ曲に「星に願いを(When You Wish Upon a Star)」があります。ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌。これはいわゆる「AABA」のオーソドックな形式なので説明しやすい。「いつか王子様が」も有名だけどワルツなので今回は除外。めちゃモテサックスから聴いてみましょうか。




まず、この曲をクラシック風に普通に演奏する。次に1920年代のラグタイムピアノをベースにした古いジャズのスタイルで演奏。次はベニー・グッドマンを代表とするスイングの形式で。その次がいよいよ「ビバップ」になります。その後はハードバップとかクールとかウェストコーストとかあるのですが、 ビバップに含んでもいい。次の革命に「モード」ってのが来るのですが、これは初心者には理解しづらいので割愛。最後にコード進行の制約から解放されたフリージャズで「星に願いを」を演奏していただきましょう。


ブルースと歴史。これでジャズのイロハはわかりますので、世界が一気に広がります。ジャズは近代音楽を語る上で避けて通れないジャンルであり、ポップス系のプロミュージシャンのほとんどがジャズをある程度学んでいます。AKB48なんかを聞くにしても、ジャズのイロハがわかっているとまた面白い。ジャズはジャンルと言うより、ポピュラー音楽の基本と言っていいですから。


仮に音楽に興味がなかったとしても、ぶっちゃけ私のジャズ講座を聞くだけで世界が広がります。文化度が増します。こんな講座、二回目があるかわかりませんし、小さなライブハウスなので参加できる人は限られてしまいます。


ライブの後半は「知っておくべきジャズの名曲」と題して、有名なスタンダードを演奏してもらいます。そこは土井くんに任せてもいいし、ジャズの奥深さを知るために土井オリジナルもやってもらいましょう。アンコールではまたまたムチャブリですがCDブック『そらのレコード』の中の「そらのレコード」をやってもらいましょう。う~ん、贅沢なライブだ。


さらにですが、これをフェイスブックにアップしたところ、ボス・テナー今津雅仁さんが遊びに来られると。
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今津さんは1989年に「日本ジャズ大賞」をとったジャズ界の大スター。今はベテランの大御所になられましたが、数少ない「本物」の一人です。つまり本質的な意味でジャズを受け継いでいる数少ないミュージシャン。土井くんに知らせたところ、ちょっとビビっていました。私のトークに土井徳浩のクラリネット、阿部篤志さんのピアノに、そしてスペシャルゲストは今津雅仁さんテナーサックス(予定)。どんなライブになってしまうのでしょうか。正月から楽しみだ。ありがとうございました。

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■12月20日(水)/福岡/[月イチ]宇宙となかよし塾34~言葉が人生を変える、その創造編
  
 
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by katamich | 2017-12-05 23:39 | ■音楽 | Comments(0)