ICOとあじまりかん 2017.9.5

と言うわけで、新刊『最終結論。』が発売されてすぐに3日間のQ州ツアーで、想像以上の面白いことが続きました。10月も開催することになったのですが、定員7名と今回は少な目。私自身が「秋元神社」から徒歩圏内の民宿に泊まりたいってだけで。さっそくフォームを作って受付を開始しましたので、希望される方はお急ぎください。初日の滝行、二日目の秋元神社以外、何も決まっていません。これから決めます。


ところで時事ニュースになりますが、ビットコインなどいわゆる仮想通貨(ICO)に対して中国が規制に入りましたね。韓国もそろそろ規制をかけるとの話があります。ICOとはいわば「世界共通通貨」のようなもので、その割には世界に2,000種類くらいあるようですが、ドルや円、ユーロなどと違って、いわゆる民間の業者が発行する任意の通貨のこと。いや、正確には米ドルだって発行しているFRBはいち民間企業なわけで、つまり「信用」があればなんだっていいのです。

※ICOに関する認識の誤りがありましたので、訂正します。詳しくは本記事コメント欄へ。


仮に私が「Q」なんて通貨(情報)を発行したとして、世界中の人がそれを買って保持するようになれば「Q」はお金と同じく、現物などにも交換できる媒体になります。もちろん「Q」なんて誰も買わないのですが、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェット辺りが発行したら、それなりの通貨になるかもしれません。


ICOもそうやって任意にできた共通仮想通貨のことで、有名なのがビットコイン。商店街の共通コインなんかと同じで原理ですが、それがグローバルに通用するように表向きはなっただけのもの。ただ、現状はコンビニなんかでも「ビットコインで払います」と言っても通用せず、それだったらスイカやパスモの方がよっぽど流通性があります。
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つまり、ICOの本質は単なるマネーゲームなんです。

たとえば再び「Q」なるコインがあったとして「1Q=100円」で取引されていたとしましょう。「Q」を多くの人が購入すると、それだけ「Q」の価値が上がり、「1Q=500円」になったら、最初に100円で買っていた人は5倍の儲けです。100円で10,000Qを買っていたら、その人のQは500万円の価値を持つわけで、それと同じものがビットコインやイーサであり、同じような投機筋を狙って次々と新規のICOが誕生していました。


しかし、言うまでもなくそのマネーゲームは早晩破たんします。もちろんビットコインなりイーサなりが、どんなものでも買える通貨になっていれば話は別ですが、現状ではまだ投機の対象でしかありません。それでもビットコインなどはバブル期の不動産と同じように、値上がりして売れると見られているので、まだまだ人気があります。


しかしもし、今回の中国の規制のように、「ICOは通貨じゃない、取引禁止!」なんて法律で決まってしまい、それが伝播すれば当然のこと大暴落するし、そのうち紙くず同然になります。

バブル期の日本がまさにそれで、1000万円の土地を担保に一億円を貸し出すことができたのは、その土地がいずれ値上がるとの「幻想」をみなが抱いていたから。もちろんマトモなエコノミストは何度も警鐘を鳴らしていたのですが、人間の「欲」がそれを聞こえなくしていた。


1000万円の土地を担保に一億円を貸した銀行は大量の不良債権を抱え、日本経済がガタガタになるため、最終的に国民の血税でその多くが救済された。ただし、多くの企業や個人は資産を失い、銀行もバブル期とは逆に貸し渋りが進むようになるので、経済はどんどん停滞し、デフレが進行する。それが今も続いています。


それと同じことがICOに起こっています。「今、ビットコインが来てる!今買っておけば、将来値上がり間違いなしで、100万円が一億円になる可能性もある!」と煽り立て、どんどん投機の対象となったのです。しかし、ビットコインが現物との交換、つまり「お金」のように使うには、まだまだ制限があります。もちろん各方面で協議は進んでいるでしょうが、今回のような中国の規制により雲行きは怪しくなってきました。しかも、ICOを一番好むのは中国人だけに、そのショックは計り知れない。


そしてこのICOなるシステム、人間の「欲」とは実に相性がいいです。確かに一時的には値上がりしたし、今後もそのようなことはあるでしょう。しかしもし、1コインを100円で買ったものが、500円に値上がりしたとしても、そのコインを手ばなすことがあるでしょうか。もちろん生活費に欠くような状況に陥れば換金もするでしょうが、多くの人は「それ以上値上がりする」のを期待します。


1コイン100円を一万コイン買ったら100万円。それが5倍に値上がりすると400万円の儲けになるのですが、人間の「欲」はもっと値上がりすることを期待し、たとえ10倍になったとしても、ドーパミンこそ出てもそれをリアルマネーに変えようとはしません。なぜなら、それが仮に20倍になったとしたら、大損こいたように感じてしまうから。10倍になったら本来は「得」なのですが、それ以上値上がりしたら、「損」した気持ちになり、それが怖くて手放せないのです。そしていずれはコイン市場が崩壊し、最初に使った100万円をも失うことになります。あの時売っておけばよかった~と思っても後の祭りで、今、それが起こっているのです。


この「欲」は「あじまりかん」とも実に相性がいい。「あじまりかん」なる呪文が流行っていますが、この手のは定期的にやってきます。10年ほど前には「トリンカファイブ」なるものが流行り、それらの呪文を唱える「だけ」で、お金が増えると煽るわけです。


ただ、言うまでもなく何もしないでいたら何も起こりません。しかし、ビットコインなら何もしなくても値上がりします。「あじまりかん」と唱えたら、コインが値上がりしたとして、そこで「あじまりかん、すごい!」となって話が膨らむわけです。ただ、いつもいつもすごいわけじゃなく、値上がりと同じくらい値下がりもします。そのときは「好転反応だ!」と自分を慰めるだけで、何もしないで値上がりを待ちます。コインだけじゃなく、株や為替、先物も同様。そもそも株や為替を「努力」で動かすことは、普通の人には不可能で、できることと言えばせいぜい呪文を唱えることくらい。「あじまりかん」はそこに見事にハマりましたが、きっとICOをやってる人も多かったと思います。以前はFXでしたが。


ようするに「努力」が必要なことは避け、努力ではどうしようもないこと(コインや為替)にかけるしかなくなり、そこと「呪文」は実に相性がいいのです。ただ、私も「呪文」を全否定しているわけじゃなく、「言葉(呪文)」の本を書くくらい、呪文を愛しています。


私の言う「呪文」の本質は「宣言」にあります。「おんあらはしゃのう」との呪文を唱えることで、文殊菩薩に近づく宣言をするのです。そのためにはいろんな努力が必要となり、その審判を通過した人だけが、本当に意味でのご加護をいただくわけです。


「呪文」とは「宣言」であり、つまり人間として努力する覚悟を伝えること。それなくして「『あじまりかん』と言うだけで、お金が儲かる」と聞いて、唱えまくっているとどうなるか。いわゆる「動物霊」がやってきます。

キツネを代表とする動物霊は、人間の「欲」をよく知ってるので、最初はどんどんいい思いをさせます。コインを買ったらそれが2倍、3倍、10倍にまでなります。「あじまりかん」と唱えるだけで、いいことも起こるでしょうが、そうやって努力をしないで「あじまりかん」にばかり頼るようになります。そして今回のようにコインが大暴落するのと同じく、ドカンと落とされて終了。キツネはその落差のエネルギーをエサとして生きているので、そこでドロンと姿を現し、ペロンと舌を出して去っていきます。残ったのは、「努力を失った自分」だけで、そこからリカバリーするのは非常に難しい。


繰り返しますが、私は「呪文」の効果を否定しているわけじゃなく、むしろ誰よりも信じているし、その効果を知っています。実際、私は「呪文」だけでこの12年間を生きてきました。ただ、私は「呪文」の本質を「宣言」に置いているため、呪文を唱えれば唱えるほど、動きたくなります。結果、動いたら動いただけ、リターンも大きく、その意味では呪文の効果とも言えなくはない。いや、完全に呪文の効果でしょう。


新刊『最終結論。』ではいろんな「呪文」を紹介しているのですが、そのラスボス級の呪文に「すべては自分次第」があります。コインが上がっても下がっても自分次第。一喜一憂せず、そこから何も学ぶか、そしてどのような行動に結び付けるか。それだけが大切であり、好転反応と自分を慰めることもなく、効果がないと逆ギレすることもなく、ただ淡々と行動を繰り返すだけ。「すべては自分次第」が定着しさえすれば、そこで初めて数々の「呪文」をモノにできるようにうなるのです。「あじまりかん」や「キンベマーン」も同様に。


と言うわけで、これからもしっかり「呪文」を唱えて生きていこうと思います。「あじまりかん」は唱えませんが、「ありがとうございます」は毎日唱えたいと思っています。ありがとうございました。

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Commented by しげねこ at 2017-09-07 07:43 x
おはようございます。初めてコメントします。
ICOに関して、定義の間違いがあるようです。
ビットコインは、暗号通貨(仮想通貨)ですが、ICOではありません。ICOは、「これヵら新しい暗号通貨を作るよー」と言って公開前に通貨の予約を集めて資金を調達する手法です。この手法に詐欺的なものが多いということで、今回規制が入りました。今回に関しては、暗号通貨そのものを規制したものではありません。
ただ、このQさんの記事に関していえば、ICOの定義が違うだけで、ICOを暗号通貨と読み替えれば、「呪文」との関係はその通りだと思います。
ちょっと気になったので、コメントいたしました。


Commented by katamich at 2017-09-07 10:23
> しげねこさん

ありがとうございます!
私の中でしっかりした定義を理解せずに書いていたようです。
注釈を入れさせていただきます。
感謝しています!
by katamich | 2017-09-05 23:39 | ■時事問題 | Comments(2)