旅立ち前夜 2005.5.10

 昨日歩きすぎたためか、今日は全身が筋肉痛。旅先ではもっと歩きまくるだろうか、いいウォーミングアップになりました。今日はいい休息になったものです。今日一日の動きとしては、昼に寝袋を買いに出かけ、散髪にも行きました。3週間ほど暑い国に行くので、いつもよりもかなり短く切り、見た目は完全に「お坊さん」です。向こうに行ったら手を合わせられたりして。。。

 今は大阪の実家なんですが、実家から旅に出るのは実は3回目です。つまり関西空港を利用することなんですが、最初は1997年の「8ヶ月間世界一周」で二回目が1999年の「愛蘭自転車一周」です。二回目のは帰りは福岡着だったので、往復関空利用は実に1997年以来のことです。今は2005年。あれから実に8年も経っているのです。早いものです。さらに初めてインドに行ったのは、1994年なので11年も経っているのです。

 二回のインド行きのそれぞれの訪問場所はこうです。
<一回目:1994年>
カルカッタ→ブッダガヤー→バラナシ→カルカッタ
<二回目:1997年>
(パキスタン)→アムリトサル→デリー→アグラ→バラナシ→(ネパール)

 一回目は学生の頃で、エピソードは同行した友達が赤痢になったり、あと、このプロフィールがまさにその旅によるものでした。この時は、インドという国に完全にやられてしまい、「二度と行くもんか!!」とさえ思ったのでした。

 しかし、3年後の1997年には再度訪れてしまったのです。この時は世界一周の道中だったため、旅にも完全に慣れていて、さほど苦労することもありませんでした。しかし、この旅行記を見てもわかるとおり、旅も結構だれ気味です。バングラッシー(大麻入りのヨーグルト)にはまったりして、かなり自堕落な旅になっているのがわかります。

 そんなこんなで、今回のインドは実に3度目8年ぶりです。私の知っているインドがどう変わっているのか見るのが楽しみです。それにしても、最初の訪問であれほど嫌になったインドに3回も行くのはどういうことなんでしょうね。

 ところで、今回の旅にあたってよく聞かれるのですが、今回の目的、意図はどのようなものなのかと。今になって考えてみるとよくわからないのが事実です。当初は「チベット」に行くことを第一に考えていたのですが、最近の反日運動に加えて、そもそもチベット自治圏は金がかかるらしいので、今回は見合わせたのです。だとすると、アフリカとか中南米とか行ってないところに行ってもよかったのですが、なぜだかインドが離れず、結局、当初のチベット行きの目的も果たせるということで、インドのチベット圏であるラダック地方を中心に周ることになったのです。

 じゃあ、ラダックに行って何をするのですか。う~ん、わからなくなります。とりあえず、行くだけです。もちろん、お寺めぐりや瞑想などもすると思いますが、それとて3週間もしているわけにはいきません。南の方に行くか、ネパールに行くかすると思いますが、とにかく、デリーからラダックに行く以外に今のところ予定がないのが事実です。

 それにしても、ここ最近の動きを振り返ってみると実に不思議なものです。いつの間にかインドビザを取り、インド行きのチケットを買い、そして前日をむかえているのです。先ほど親とも話していたのですが、なんの障害もなく、自然の流れでインド行きをむかえているのは、どうも自分以外の何者かがそのように手配しているような気にさえなってきます。あたかもインド行きが最初からプログラミングされているかのような。。。インドで誰かが私を待っているような。。。

 今回の旅程は5月11日から5月31日までの「21日間」です。不思議な数です。出発を11日にしたのは、GWの遊びや退職後の手続きなどの段取りの問題で、帰国を31日にしたのは5月いっぱいと最初から決めていたからです。そもそも、私が利用するエアインディアは水曜日と土曜日しか飛んでないので、自然と日程も限定されてしまうのです。

 言うまでもなく「21日」という日数には仏教的に尊い意味があります。お釈迦様が菩提樹の下で瞑想して、「仏陀(悟った人)」になるまでの日数が21日間であることをはじめとして、さまざまな場面で「21」という数字に出会います。私が2月に滝行に入ったのも21日間です。そもそも21とは「宇宙の数字」という考え方もあるようです。

 私は最初から「21日間」を狙っていたわけではなく、スケジュールの都合で数えてみたらぴったり21日だったということです。しかし、偶然のようで、何か必然的な意味があるのでしょうね。その意味は今の時点ではわかりません。まさしく21日後にわかることでしょう。帰国後にわかることでしょう。

 今回の旅は多くの人から注目されている気がします。事実、このブログには最近は、少なくても200人、多くて400人以上が訪れています。つまり少なくとも200人以上の人が私という一個人のインド行きを知っていることになります。我ながらすごいことだと感じています。

 明日の今頃はインドです。デリーの空港を降りたとたん、目つきのギラギラしたインド人がわんさと寄ってきてタクシーやらリクシャーやらに乗せようとします。そして料金交渉をします。一番安い奴のリクシャーに乗っていると、途中で料金を吊り上げようとします。「ノー」と言いますが、途中で降ろされることはありません。目的地に着くと、決まって最初の料金以上を請求します。相手にせずお釣りの出ないようにルピーを手渡します。そしてちょっと歩いて安宿にチェックインです。シングルで120ルピー(300円程度)です。荷物を置いて簡単に水シャワーを浴び、ミネラルウォーターとクッキーを買ってから歯を磨きます。そしてシミだらけのベッドの上に寝袋を広げ思いっきり手足を伸ばして眠りに入ります。そして旅が始まります。

 いよいよ明日。これから21日間はインドが日常で日本が非日常になります。しかし、私は日本に帰るためにインドに行ってきます。そして、インドでも常に日本のことを考えます。今は便利な時代です。インドにいながらでもインターネットなどで日本と瞬時につながることが出来ます。そのことで旅の醍醐味が半減されたり、面白みが薄れたりということを私は感じません(前は感じていましたが)。それが時代なのですから。なので私はインターネットカフェをちょくちょく利用します。そしてできればこのブログの更新と、メールの送受信を行います。そこで、私のインドでのメールアドレスをお知らせしておきます。応援のメールなんかがあれば嬉しいな、、、とか言ったりして。ぼよ~ん。

india_ishida@hotmail.co.jp

ついに明日、インド行きです。ランキングへのご協力お願いします。
Commented by shindow at 2005-05-11 02:07 x
どうも、shindowです。

いよいよ明日、いや、今日ですね。気をつけて行ってくださいね。感想待ってますね!!

石田さんはほんとに僕との共通点が多いです。江本勝さんの本、僕も読みました。船井幸雄さんもですし、松本紳助もよく見ています!

今のところ貯金は少ないですが、大学の後期で世界旅行を計画しています。石田さんはすでに経験済みなのでいろいろと話を聴きたいです。

ではまた。
Commented by katamich at 2005-05-11 09:06
進藤さん、おはようございます。

世界旅行とは楽しみですね。私でわかることがあれば、何でもお話できますので、帰国後にでもまたお会いしましょう。

学業に、起業にいろいろと忙しいでしょうが、陰ながら応援しています。
ではでは。
by katamich | 2005-05-10 21:52 | ■インド | Comments(2)