法則は7% 2017.4.5

昨日ご紹介した「ヒトシ君ブログ(←現在は「身体軸ラボ」ですが、10年前はヒトシ君だったので今もそう通称させてもらっています)」ですが、今でこそ珍しくもない「スピ批判ブログ」の先駆けでした。スピ批判以外にも良質な情報が多いのですが、若干、理解力が足りないのが難点か。以前からそうですが。


で、反応の良さは相変わらずで、昨日のブログに対してさっそく(オレの勘違いかもしれないけど、一応の仮定として)、

ヒント一つでアスリートが変わる理由、、

ショートカットを知れば人生ラクチン、、と

巷のエセスピ「脳薄」は思っているみたいですけど、、

そうそう上手くいかない。

(略)

ショートカットを人生で本当に使えるのは、、、

その道で地道なベースをコツコツと刷り込んで来た努力の方たちです。

ちょっとしたヒントで選手が化けるのは、、

化けることのできるベースがそこにあったから、、と言えます。

それはビジネスでも研究者でも職人の世界でも同じです。



とブログに書かれていますが、そんなこと百も二百も承知でして、一つ一つ注釈が必要なことでもあるまいと思ってた。と言うか、オレのブログの言葉足らずなところを補足していただいているのかな。その後に長々と書かれているアスリートの事例なども、さほど面白いものでも、ためになるものでもなく、昔より切れ味が鈍ってますかね。

おっさん同士(…だと思う)の交換日記のようで少しムズムズするのですが、せっかくなので私も続けたいと思います。


アスリートの世界に「法則」があるってのは昨日も書いた通り。それはビジネスでも人生全般でも同じで、なんらかの「法則」があります。私が「宇宙の法則」と呼んでいるのは、それらをすべて総括したところの「原因があるから、結果がある」ってこと。

リンゴが落ちるのは(結果)、地球に万有引力があるから(原因)なのと同様、宇宙には因果関係から独立した「奇跡」は存在しない。一見そう見えたとしても、いずれ解明されてきたし、これからもそうだろう。もっとも、パラメータの多い人間の営為全般については、自然科学のように法則化するのは難しく、経済学でさえ「複雑性」において破たんした方程式は多い。


それでも、すべての「結果」については、「原因」がある。これは歴史や先人に学んだり、経験則で知ることが一般的。それが「総論」だとすれば、「各論」はそれこそ無数にある。それこそ10年、20年、努力してきた人にしかわからない法則もあれば、初心者でもわかる法則もある。


たとえば私はボクシングのジムに通っていますが、何も知らない状態でミットを叩いても「ぱすっ」としか鳴らない。そこで、ジャブとストレートの構えから、「腰」を入れて打つんだと教えてもらうと、「バスッ」くらいに瞬時に変化する。これは努力以前に知るだけで改善できる法則の一例。もちろん、それだけでリングに上がれるわけはなく、そっから努力を積み重ねて、段階的に法則を知り、一年も続けているとアマチュアの試合くらいには出られる。しかし、プロになる、さらにチャンピオンになるには、もっともっと努力と法則を学ぶ必要があり、そんなレベルの話は世の中に、あらゆるジャンルに無数にあります。
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ここまでは普通の話。しかし「努力」だけではどうにもならないのも事実で、アスリートやアーティストの場合は特に顕著。ここでは私は「成功」の要素を三つに分けて考えます。ランチェスター経営戦略の竹田陽一先生が、


メンタル:53%
戦略:40%
戦術:7%



と発見したように、その割合(黄金律)は他のジャンルにも言えること。

まず、「戦術」の7%に相当するのが、いわゆる「法則」であり「コツ」と言い換えてもいい。これは知るだけである程度は変化する。が、言うまでもなくその法則を使えるかどうかはその人のレベルに依ります。


そして「戦略」の40%に相当するのが、まさに「努力」であり「行動」となります。となると、「努力+法則」で47%となり、「成功」に至るまで半分にも満たないことにある。

では、残り大部分の53%に相当するのは何なのか。それはまさに「メンタル」なんですが、アスリートとアーティストなどに特殊な技能を要するジャンルについては「才能」がかなり含まれます。


スピ批判論者には、なぜかアスリートを引き合いにして、「アスリートはコツコツ努力するから成功できるんだ」みたいなこと言いますが、正直、かなり乱暴なご意見。残酷な話ですが、アスリートとしてプロで食って行けるかどうかは、生まれた瞬間に完全に決まっている。しかし、やってみないとわからないのも事実で、それがさらに残酷なところ。


私の同級生の入来君は高校入学時には「10年に一人の投手」と注目され、桑田投手を超えるだろうと言われていた。しかし、彼だけの責任ではないにせよ、結局、甲子園には出られなかった。その後、大学、社会人野球と進み、巨人にドラフト一位で入団。その後、エース級の活躍をしながら、大リーグに進んだものの挫折。帰国後、ベイスターズの用具係になったのはCM等でよく知られるところですが、今はソフトバンクの三軍コーチをしています。


正直、野球人としては十分過ぎるほどの成功者ですが、世間はそうは見ない。入来選手ほどの才能と努力がありながら、それでも陽の当たるところに出られるとは限らない(もっとも、これからはわかりませんが)。なので、「アスリートの努力をエセスピは見習え!」ってのは、正論ながらもかなり乱暴な論調でして、もう少し繊細な見方が必要。アスリートやアーティストは、その世界にいる時点で最初から「人一倍努力する才能」があるわけで、それと一般ピープルを一緒にしてもらってはちょっと困る。


一方で我々一般ピープルにも、アスリートができないことが一つや二つ、それ以上はあるわけで、それぞれの置かれた立場で努力(行動)するしかない。もちろんその努力を放棄して、エセスピに走るのは言語道断であることはヒトシ君のご意見とも一致する。


では、アスリートではなく我々一般ピープルにとっての「三つの配分」はどうなるか。法則・コツが7%、努力・行動が40%なのは変わりませんが、残り53%のメンタルに相当するのがまさに「自尊心」なのです。自尊心とは「ありのままの自分を認める心」と言い換えてもいい。


アスリートとして一流になる才能がある人は、千人に一人もいないと思いますが、たとえばビジネスで成功、具体的に「月収100万円」になる才能がない人は、間違いなく一人もいない。ジャンルによって才能の濃淡はあるにせよ、わかりやすく、ビジネスについては才能の占める割合は極めて薄い。では、どこで差が付くのか。それは法則でも努力でもなく、まさに「自尊心」なのです。


先日、山崎拓巳さんと飲み会でご一緒しましたが、拓巳さんは今は自己啓発の作家であり講師かもしれませんが、そもそもはアムウェイビジネスの大成功者であり、年収は何もせずとも軽く億は超えると言われる。そんな拓巳さんは高校時代、陸上競技で国体に出るほどの選手だったのですが、そこで「スポーツに法則があるように、ビジネスにもあるに違いない」と理解し、そして愚直にビジネスの法則を学ぶことで大成功をおさめた。だから、法則が大切だ、、、と言われるのでしょうが、それもまたもう少し繊細な議論が必要なところ。


拓巳さんと一緒にいてよくわかるのですが、あの人はアホみたいに自尊心が高い。自分のことが大好きで、同じくらい他人のことも好き。アムウェイの人って印象があったので、さぞ押しの強い人かと思いきや、まったくそんなことはない。アムウェイに限らず、私が知る限り、ネットワークビジネスの永続的な成功者は総じて自尊心が高い。おそらく誰もが一度は誘われたことがあると思うし、何割かは行動もしたと思いますが、あんな過酷な仕事って他にないです。


そもそも胡散臭い目で見られるわけだし、友達をなくすなどとも言われる。よっぽどメンタルが強くないとやっていけないと思われますが、ここでの「メンタルが強い」はちょっとニュアンスがある。打たれ強いとか、タフだとか、へこたれないとか、そんなマッチョなものじゃなく、ごくごく自然であり、究極にニュートラルな姿。


断られてもへこむんじゃなく、「あ、そうなのね。じゃあ、またね~」みたいな軽い感じで次に進んでいける。自尊心の低い人は「OKでないと自分には価値がない」と考える。だから「頑張り、人一倍の努力」が必要となる。一方、自尊心の高い人は「OKでも、NOでも自分には価値がある」と考えるから、あとは普通に行動してOKを積み重ねることで「成功」が追いかけてくる。


この「OKでないと自分には価値がない」ってビリーフ(思い込み、信念、心の基盤)は、実に世にはびこっています。だって、我々の多くはそうやって育てられてきたから。「良い成績のあなたは価値があるけど、悪い成績のあなたには価値がない」と、言葉で言わずとも、そのような刷り込みがどんどんやってくる。そうやって自尊心のレベルが決定し、社会人になった頃には、その後の人生に残酷までに影を落とす。


スピリチュアルの世界でしばしば言われる「ありのままでいい」は究極のメッセージであり、ただし、受け手によって解釈が異なってくる。自尊心の高い人が「ありのままでいい」と聞くと、「そうだよね~」って素直に受け止められるけど、自尊心の低い人がそれを聞くと「何もしないでいい」と思い込んでしまい、よってスピの言う「ありのままでいい=何もしないでいい」は失敗を量産するだけの逃げの法則だ~と息巻くことになる。


つまり、同じ言葉でも人それぞれの「メンタルの土台=自尊心」が異なるだけで、意味、解釈がまったく異なってくる。これが言葉の難しいところであり、面白いところでもあるわけです。


と言うわけで、私たちはまずは、


自尊心:53%
努力(行動):40%
法則(コツ):7%


であることを理解し、様々な「原因と、結果」を解明しつつ、前に進んでいくといいかと思います。では、そもそも「自尊心」なるもの、どうやって高めていけばいいのでしょうか。それについては、これからガンガン書きますし、LINEでもお話しますので、どうぞお楽しみに!

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あと、蛇足ですが、自尊心がベースなのは間違いないですが、稀に「法則」を知ることで「行動」に移ることができ、そこで小さな成功を積み重ねることで「自尊心」が高まるって人もいます。

たとえば、「人の目を見て話ができない」って人は、そもそも自尊心の低さが対人を苦手にしてるわけです。そこで「目を見て話すのではなく、相手の瞬きを数えるつもりで話せば楽になる」という、ある種の心理「法則」を知り、それで本当に話すのがちょっと楽になり、さらにいろんな人と話す「行動」を繰り返すことで、対人の苦手意識がなくなり、「自尊心」が高まるってケースもあります。そして世の中には、「生きるのがちょっと楽になる」ような法則がたくさんあるので、知らないよりは知ってた方がいいかとは思います。


ただ、それはそもそもの自尊心が低くないってことが前提なので、どっちにしても自尊心ありきなのかな~とも思ったりもするから、やっぱ究極は「ありのまま」ってとこに行き着くのだろうな。

スピの人が言われる「ありのまま」には、そもそもそう言う意味があったことをスピ批判論者さんは知っておくといいかと思います。自尊心の話はこれからしばらく続くかも。今、一番の研究テーマでもあるし、今度出す本の第四章も自尊心がテーマになってますしね。今日も書いてたとこですが、ブログのおかげで整理ができました。

今日は子どもたちと「仮面ライダー」の映画を見に行って半日費やしましたが、明日は執筆に専念できそうです。ありがとうございました。

  
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by katamich | 2017-04-05 23:39 | ■願望実現