田舎パワー 2005.4.26

 今日は有休を取って次なる仕事の仕掛けに行ってきました。実は今日の有休を取るにあたって上司との間でひと悶着あったのですが、今日は実にいい天気で本当に行ってよかったと思いました。そこで、今日の日記は、そのレポートにしたいと思います。
 
 向かった先は大分県日田市の旧前津江村(合併前)です。いつも登場する「滝のD氏(伏字にすることもないけど)」と二人で向かいました。行くようになったきっかけはいろいろあるのですが、滝行に来ている地元の人及びその地域に対する「手助け」という縁を頂いたのが発端です。前津江村は、数年前のワールドカップでカメルーンの滞在先となった「中津江村」の隣村というとイメージつきやすいかもしれません。カメルーンが中津江を選んだ理由として「信号機がないから」というのがあるらしいのですが、前津江村もそれに負けず劣らずの「ど田舎」です。

 いきさつを話せば長くなるのでかいつまんで言うと、都会の子供たちの人間力(生きる力)の向上と過疎村の活性化が今回の仕事の目的となります。福岡市や北九州市などのいわゆる都会には、不登校やいじめなど学校内における問題が今もって解決されない状況です。このような問題は本人や家庭の問題、地域性などさまざまな要因があろうかと思われますが、一つには当事者(不登校などの)と置かれた環境の不適合があると思われます。

 話はそれますが、例えばいじめにあっている小学生がいたとしましょう。その解決策として何が考えられるでしょうか。先生や保護者・PTAを交えた話し合い?、いじめっ子撲滅運動?、いじめっ子に対する処分?、そんなのは例え一時はなくなったとしても、根底から解決されたとは思われません。いじめの解決策は一つです。いじめられっ子はいじめっ子のいない場所に逃げることです。平たく言うと「学校を変わる」ことです。そもそも「いじめ体質」「いじめられ体質」なんてのは右利きか左利きかの違いのようなもので、どちらが良い悪いと言う問題ではありません(もちろん「いじめ」は悪いですが)。しかし、大人になるとその差は歴然と開いてきます。一般的(かどうか分かりませんが)に言うと、大人になって成功するのは「いじめっ子」であり、ややもすると「いじめられっ子」は大人になっても「落ちこぼれ」で終わってしまうことが多いように思います。「昔いじめられっ子」だった人が、今(大人)では従業員1000人を率いる会社の社長なんてのは、その話が取り上げられるほどに珍しいことです。語弊を覚悟で言うと、世の中、いじめっ子が出世して、いじめられっ子は落ちこぼれるのが常です。島田紳介風に言うと、「いじめは確かに悪い。いじめられた経験はトラウマとして一生残る。しかし、いじめた方にとっては青春時代のいい思い出なんや」、ととても非人道的ですが、あるある意味真理をついてると思われます。

 いじめられっ子に強くなれと言って、無理やり登校させるのは、左利きの人間に右手で箸を持てと言うのと同じことで、単にストレスを与えるだけです。そんなのは左利きでも便利な学校、いじめのない学校に行けば解決する話です。もちろんすぐさま転向という形は難しいかもしれませんが、その難しさはほとんどが親のエゴから来るものです。子どもが大きなストレスやトラウマを抱えながら、将来ずっと生きていくのとどちらが重大か、考えればすぐにわかることです。そこで縁あって今回仕事をするようになるのが、大分の山の中、前津江村です。

 話を元に戻します。都会にはそのようにいじめや不登校などで精神を病んでいる子どもが今もって多いと思われます。そのような子ども達に真の人間らしさや生きる力を取り戻すには、やはり「場」のエネルギーが必要であり、田舎にこそ、その「場」があると思われます。

また、前津江村は多くの山村地域と同様、特に若者を中心とした人口減少など過疎化が進んでいます。目的はあくまで、子どもの健全育成、「人づくり」ですが、結果として村の活性化、「まちづくり」が出来ればという願いがあります。

 今日はそのための仕掛けとして、小学校の先生へのヒアリングや地元の人達とのブレーンストーミング、現地見学などを行いました。D氏と待ち合わせ場所から小一時間で現地に到着します。前津江村は田舎と言っても、福岡県境にあるので思ったよりも近いところにあります。しかし、目的地までは林道が待ち構えており、いよいよ来たぞと言う感じになります。そして昼には地元の中心メンバーの家に到着です。まずはそこで昼食を頂きます。中心メンバーの方の母親(80歳を超えています)がご馳走を用意してくれていました。一見、質素なお惣菜が並べられてあるのですが、聞くところによると、全て自家製の無農薬作物。もちろん調理も手作りです。都会のオーガニックレストランなどは実のところ「羊頭狗肉」的なところがあり、他に比べると少ないものの、農薬等の使用は避けられないのですが、その家庭で食すものは完全100%無農薬です。野菜はもちろん、卵も餌から無農薬です。なんという贅沢な食卓でしょう!!
 
 話は前後しますが、食事前、D氏が空に手をかざしてなんか変なことをし始めました。「面白いことしてやろうか」、と。一つの雲に焦点を絞って手をかざします。すると、、、30秒ほどで雲が消えてしまいました。「次はあの雲だ」、と言い再び手をかざします。すると、、、またも雲が消えてなくなりました。「雲は水だから想いが通じやすいんだよ。一度見てしまえば次から君も出来るようなるよ。」、とのこと。今はまだ試していませんが、近いうちに挑戦したいと思います。しかし現実に見てしまうと、、、恐ろしいものです。そこでネットで検索してみると、ありました。「雲消しゲーム」というもので、リンクしたサイトによると、
 ①一生懸命やらないようにする。のぼせてやると、エネルギーがうまく飛ばない。
 ②エネルギーとしての「レーザー光線」が、自分の心からまっすぐ雲の中に入って行くところを想像し、雲の各所に照射する。
 ③「雲は消えました」と過去形で言う。
 ④同時に「ありがとうございました」と過去形でお礼を言う。

という手順で、その気になれば誰にでも出来るようです。逆に雲を作ることも可能であるとか。昔から、雨乞いとか神通力とか言いますけど、結構、理に適ったものであるかもしれません。前に私のツレが台風の時に北海道に行ったのですが、女4人で天に向かって「想い」を送り込みまくったとき、空が割れるように晴れていったと言います。「想いが天に通じる」はあながち偶然でもないかもしれないですね。

 昼食後は地元の人とブレーンストーミングです。来年4月の開校を目標として、その前に、イベントをするなり前津江村を「知ってもらう」ことが大切です。そのためにはどんなイベントが考えられるのか。地元の人にとっては当たり前のことが、我々都会人にとっては非常に新鮮に映るものも多いと思うし、むしろそのようなことこそが求められるべき物かも知れません。例えば、カブトムシ取り、山菜摘み、アケビ取り、竹炭づくり、、、などなど。田舎には魅力的な資源がごろごろしています。何より美味しい水と空気と緑、そして食べ物。場のエネルギーに満ち満ちています。

 その後は、小学校まで校長先生の話を聞きに行きました。日田市立柚木小学校は全校生徒9名、職員7名のとてもこじんまりした学校です。数年前は集落の子ども2人しかおらず(おまけに兄弟)、廃校寸前まで行ったそうです。ちなみにその2人は学校でも家でも顔をあわせるので、逆にストレスがたまったとか。そこで、日田市になる前の前津江村行政は定住策として村営住宅の建設を行い、北九州などから何世帯か移住してきたようです。話によると、来た当初は都会疲れしていた少年達も見る見るうちに生気を取り戻し、子どもらしい素直な少年少女になっていったと言うことです。今では全校生徒9名のうち、地の子どもは一人で他は皆移住してきた子ども達だということです。そのような人間らしさの回復は、異動してくる職員にも言えるようです。そして見に来る人みんなが「いいところですね~」と羨んで帰っていくということです。

 その柚木小学校には、、、なんとジミー大西氏が来たことがあります。ジミー氏はかつては吉本のあほタレントでしたが、今では世界のジミーです。そのジミー氏の代表的なオブジェである「ぶどう」を小学校に寄贈したいとの公募のもと、ジミー氏本人が柚木小学校を気に入ってしまい、そのオブジェはランチルームにきちんと置かれてあります。もちろんテレビ番組などにもなったそうです。自然児ジミーが愛する村、それが前津江村なんです。

 では、写真を見ながら前津江村を覗いてみましょう。

 集落は山の中です。携帯はもちろん圏外。そこに牛舎があります。地元の人に、「ここは夜は真っ暗ですよね」と言うと、「いや、月や星の光で明るいですよ」、と。う~ん、言ってみたい台詞です。
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 鶏もほぼ放し飼いです。ここから美味しい健康卵が産まれます。都会の子どもがブロイラーだとすれば、村の子どもはまさに放し飼いです。生きる力、生活力が生まれるのです。
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 柚木小学校の全貌です。なんと素敵なところにあるのでしょうか。
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 子ども達は楽しく野球をしています。我々が小学校を訪れると元気よく「こんにちは~」と挨拶してくれました。バッターをよく見ると、バットがボールにぶつかる瞬間的映像をとらえています。その後、運良く私の元にボールが飛んできたのですが、デジカメを構えている私はボールを避けることが出来ず、見事に足に命中してしまいました。子ども達は「大丈夫ですか?すいません」と気遣ってくれました。当然と言えば当然なんですが、人の痛みがわからない都会の子には出てこない台詞です。ゲームのように「やった~、命中!」なんて言いかねないところ。村の子は素晴らしいです。
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 定住促進のための公営住宅です。この一戸建が大体2万円くらいで借りられます。現在も2戸あいているようです。住みたい。。。ただし、ここで「子づくり」をするのが前提で、子どもは当然、柚木小学校に入学です。
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 小学校の隣に老松神社。波動が高いです。
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 これが噂のジミー氏の作品、「ぶどう」です。何がどうなのかわかりませんが(笑)。
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 ジミー氏と全校生徒の写真です(平成16年秋)。
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 こんな雑誌にも載っています。
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 実のこの近くに、福岡でも有名な「イビサ」というスペイン料理店があります。オーナーは芸術家で、料理を出すだけでなく、しばしばコンサートなども開かれます。我々も帰りに寄って、巨峰ジュースを頂きました。スペイン料理店なのになぜか「インド音楽」がかかってて私の大好きな雰囲気です。無造作にディジュリドゥまで並べられてあります。ますます私好み。こういう店とタイアップしながら都市農村交流事業などできればいいですね。満点の星空の下でのスピリチュアル・ヒーリング・コンサートなども企画できそうです。まちづくりの観点から。プロデュースは私に任せろって感じですね。
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 いや~、素晴らしいところでした。体にビンビンきます。これが福岡市から一時間圏内にあるのです。この仕事も仕事になるまで、いろいろとすべきことがありますが、人から喜ばれ、そして私も喜び健康に。。。そんな仕事になりそうです。「イビサ」という私的スポットもありますし、ますます好きになりそうです。さあ、行ってみたくなりましたか??

ランキングが自然科学部門で2位です。どこが自然科学かわかりませんが。
by katamich | 2005-04-26 23:54 | ■まちづくり