投票に行く理由? 2016.7.8

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急に暑くなったな~と思ったけど、もう7月だもんね。博多では「博多祇園山笠」の季節。そりゃあ、暑いはずだ。そして選挙もますます盛り上がってきてまして、昨日のブログはそこそこの反響がありました。しかしいまだに日本は投票率が低い、と言われますが、理由はなんでしょう?


それは別に「投票しても変わらない・・」って虚無感から来るのではなく、単純に「恵まれている」からだと思います。結局、消費税が上がろうが、保育所が不足しようが、賃金が下がろうが、なんだかんだ食べて行けますからね。とりあえず今は食べて行けるのだから、このくそ暑い中、わざわざ投票に行くのも面倒じゃないですか。たった1票のために。


だいたいからして、知り合いでもないのに、誰に、どこに投票すればいいのかわからない。今回は「改憲選挙」とも言われますが、そもそも「改憲」が何を意味するか、概ねでもわかってる人は決して多くない。そんなとこに、三宅洋平さんのような訴求力のある人が、「改憲は日本を戦争できる国にする!子どもたちを戦地に送り込んでいいんですか!戦争反対!」なんて叫ぶと、信じ込んでしまう人も多い。


うちの家庭の話ですが、ヨメさんはそんなに政治に興味がある方じゃないです。なので、選挙の時期とかになると、「ジブン(私のこと)、選挙とかが近づくと、いつも熱くなるね~」って冷ややかに言われるのですが、これが普通の感覚かもしれません。それでも、「子どもたちが戦争に行く可能性が出てくるなら、改憲反対!」とは言うので、ようは、政治が「自分のこと」になってはじめて、そこに関心が向けられるわけで。

その意味で、三宅さんは上手いと思います。その情報は極めて不正確で、作為的でありながらも、「困ってない人」を、「困りますよ!」って気持ちにさせるのですから。


人が何かを買う動機は二つしかない。それは「買うメリット」と「買わないデメリット」を自覚すること。その片方でもいいのですが、両方が組み合わされると、買わない理由が完全に遮断される。これは「買う」に限らず、「行動」そのものでも同じ。もちろん「投票」も。


人はなぜ投票に行かないのか。それは、「投票に行くメリット」も、「行かないデメリット」も感じてないから。その人たちに、メリットかデメリットかのどちらか(または両方)を自覚させるには、「理性」で説明するよりも、「感情」に訴えかけた方が早い。


いや、普通のセールスもそう。テレビショッピングもそうじゃないですか。「今買うメリット/今買わないデメリット」を、わずか数分で伝えることに特化しており、考える余地など与えません。本当なら一晩寝てから申し込めばいいのですが、そうさせないために「残り15個!」などと煽るのですね。「早く買わないとなくなる~」って、実際はそんなこともないのに、そんな「感情」にさせられる。


アメリカ系の自己啓発セミナーでも、たとえば4日間連続であるとすれば、だいたい3日目の後半くらいにセールスが組み込まれます。そこで、より高額なセミナーなどがセールスされるのですが、「会場割引」があるのは順当として、実はそこまで行くのにも、かなり綿密に計算されています。


睡眠時間を極端に短くし、その直前まで涙を流すほどの激しいワークを繰り広げる。そしてセールス中も重低音を聞かせたBGMがさりげなく流され、高揚感を持続させる。あたかも、そのセミナーは「次のセミナー」をセールスするために構築されたかのようで、実際にそうなんですが、私はそれ自体を否定するつもりはありません。やり方はどうであれ、セールスそのものは決して悪いことでもないわけで。
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三宅さんの「選挙フェス」もしっかりブレインがいまして、音楽を流すのも意図的なこと。音楽は感情を揺り動かしますから。それもレゲエやロックのような、単調なリズムを繰り返すとより効果的。そのリズムの上に、「日本はダメだ!」「貧富の差が拡大している!」「財産が奪われる!」「戦争が始まる!」と煽られたら、「そりゃ大変だ!」って感情になる。


そうやって、「行くメリット/行かないデメリット」が構築され、さらに自分が行くだけでなく、SNSなど自分ができる手段でその情報を拡散しようとする。あとは、フェスに参加して、単純に楽しいからって人もいるでしょう。


ただ、「感情」は時間がたてば低下しますが、「理性」は時間の影響を受けません。最初は選挙フェス等で「感情」が動かされたけど、少し時間をへて、「理性」がもう少し膨らんできたら、三宅さんのことも客観的に考え、まっとうな投票行動に転じるものだと思います。選挙フェスは確かに盛り上がってはいますが、それが主にネット発であるだけに、反対にネット(の反対意見)によって徐々に理性が勝ろうとしている。それがここ2~3日のことじゃないかと。


「感情」で政治を決めてしまう恐ろしさは、ナチスを代表に、人類はしっかり学習しているはずです。ナチスの思想的背景に「反ユダヤ主義」なる陰謀論がありましたが、三宅さんもまた「ユダヤ陰謀論」を援用している辺り、どこか親和性を感じます。


それでもなお、自分の頭で考え、最終的に三宅さんをフォローするのであれば、それはそれで素晴らしいこと。

だけど、私の予想ですが、今回の参院選では三宅さんは当選しないと思います。なんだかんだ言って、選挙は「地盤=組織」、「看板=知名度」、「鞄=資金」の「3バン」がモノを言うし、東京選挙区に関してはトップ4強が強すぎるし、その他の人たちも決して弱いわけじゃない。6議席に入るかギリギリと言うより、10番手くらいで落ち着くのでは。


そうなると、おそらくネットの支持者たちは、「不正選挙だ!」、「今回もヤマトだ!」って騒ぐのでしょうが、その辺だけはもう少し冷静になった方がいいかと。もし、自民・公明による「不正選挙」が存在するようであれば、2009年に民主党が308議席も取れませんし、そもそも「不正」を外に出さないためのコストがいくらかかるかわかりませんから。


日本は思った以上にちゃんとしています。まずは普通に考えましょう。ってことで、あと2日ですね。今日はこの辺で。ありがとうございました。


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by katamich | 2016-07-08 23:39 | ■時事問題 | Comments(0)