宇宙となかよし

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Qと申します。読んで頂いた皆さんが笑顔になり、ますますパワーアップできるようなブログを目指しています。

墓場に入る直前に・・・ 2014.913



 9月13日。今日は大阪セミナーで朝起きると定員オーバーしていました。ま、いいか。結果的には無断キャンセルの方がいらっしゃったので、定員32名のちょうどとなりました。なぜかいつもピッタリなんですよね。潜在意識は常にちょうどいい。すべては思い通り。

 さて、今日のセミナーは私にとってもなんだか感慨深いものになりました。先日もご紹介した通り、17年前の1997年の秋、イスタンブールで出会い、そこからたまたまエジプトに飛び、カイロ、シナイ山、ダハブ、船でアカバ(ヨルダン)、ペトラと3週間ほど一緒に旅した「カッキー」が予定通り参加されました。

「このオッサンはどんな話をするんだろう・・・」

が直接的な参加動機だったそうですが、うん、確かにあの当時、わずかな時間ではあったけどご一緒した当時からすれば、オレもいろいろあったな~って思い出します。彼とはカイロでクフ王のピラミッドに登り、私は成功したけど、彼は失敗。あの当時、カイロの有名な安宿ビル(サファリ、スルタン等)では、ピラミッドに登るのが流行ってました。一応は禁止されてたんだけど、安宿には「登頂マニュアル」ものがあり、まあ、一種のゲームでしょうか。こんなこと書くと、また批判浴びそうですが、ま、時効ってことで。以下、当時の日記より。

2時起床。カイロに着いてすぐにクライマックスが訪れる。トイレを済ませて、2階のスルタンのロビーに集合。全部で8名。タクシーを2台に分けてギザ地区へ。俺のタクシーには、カッキーに川崎さん、そして紅一点の隊長が乗る。残りの4名も後からついてくる。

ギザに到着。目的のピラミッドは、周囲が城壁のような壁で囲まれている。8人が集まり決起する。帰りのタクシー代を地面に埋めて賄賂用の最小限の金だけポケットに入れておく。順番に塀をよじ登って、いよいよだ。しかし、どうしたことか俺だけサンダル履きだ。聞くところによると、ピラミッドまでは相当なダッシュがあるらしいが、それを知らずサンダルで来たため、皆から笑われる。しかしここまで来たからには引き下がることはできない。一列になってゆっくり進む。沼地に入った時、足に水の冷たさが伝わる。ピラミッドが現れる。闇にそびえる巨大なピラミッド。不気味な風体だ。

さて、ここからが勝負だ。ピラミッドの手前100メートルの塀に身を潜め、様子をうかがう。その時、ポリスボックスに灯りが点く。もう、後には引けない。一人目が突然走り出す。後続も走る。俺はサンダルのため走りにくい。走りながら、サンダルを手に持ち、素足でダッシュ。砂丘を登る。上りきったところでポリスの姿が見える。ムチを持って立ちはだかる。「ヤバイ!」と思うが、ポリスはガラベーヤを着ているためか、動きが鈍く走るのが素足の俺よりもずっと遅い。数人のポリスの間を抜け、ピラミッドまで一直線に走る、走る。ムチのしなる音が聞こえ、投石が耳元をかすめる。前方で一人目がピラミッドに手をかける。後続の俺も、「よし!」と思う。俺も何とかピラミッドに到着。一段一段は思ったよりも大きい。必死によじ登って10段目位まで到着する。後ろを見ると、ポリスは追うのを諦めている。とりあえず、ホッとする。しかし、カッキーと女性の隊長がポリスに囲まれている。まだ息の落ち着かない中、2人に必至で声援を送る。

「逃げろ!」「間をすり抜けろ!」「殴れ!」

しかし、程なく2人は捕まり、両脇を捕まれ連行される。隊長には悪いが、カッキーの姿にはちょっと笑ってしまった。薄情な俺たちは、追っ手が来ないことをいいことにゆっくり、休憩しながら一段、一段登る。小一時間ほどで頂上に到着。日の出前だった。清々しい気持ちもつかの間、ポリスの格好をした一人の男が突然現れる。「降りろ」と言う。1対6で皆強気。完全に無視する。その男、ポリスの格好をしているものの、偽ポリのようで、単に俺たちから金をせびりたかっただけのよう。本物のポリスが来たらたくらみはパーになってしまうので、本人も必死だ。仲間を呼ぶと言って、下に向かってライターをカチカチするが、ピラミッドは大きい。そんなのが見えるはずない。言うことを聞かない俺たちに業を煮やして最後は「降りてください」とばかりに懇願調になる。俺たちはそれでも言うことを聞かない。今度は逆上して、懐に手を入れるや、いきなり俺に銃口を向ける。正直ビビッたが周りが「モデルガンや」と囃し立てる。銃口を向けられている方はたまったものじゃないが、別の奴に向けられると、今度は俺も囃し立てる。本当にモデルガンのようで、30分ほど粘った末、ようやく諦めてくれた。

日が昇る。世界一のクフ王の大ピラミッドの上で拝む日の出は最高だ。それまでの疲れが一気に吹き飛ぶ。捕まった2人のことはもちろん忘れている。ふと辺りを見渡すと、明るくなったピラミッドの頂きに多数の「うんこ」が厳かに置かれてあった。恐らく、先方部隊が登りきった後に便意を催し、そこに律儀にうんこをセッティングしたのだろう。そうなると俺も突然便意を催し、皆に「見るなよ」と言って、世界で最高のうんこをする。

その後、日が昇りきったところで、ゆっくりと降り始める。ポリスが大勢下で待機している。もちろん観念するしかない。降りたところで、両脇を捕まれ連行される。アラビア語で何か言ってるが当然分からない。言っているアラビア語をそのままリピートすると、なぜかポリスが喜ぶ。「グッドアラビック」などと言っている。

6人は牢屋に連行される。捕まった2人は既に牢屋にいた。小一時間ほど軟禁される。ポリスの一人が俺を呼ぶ。なぜ俺だけなのか分からないが、ポリスはニコニコして「グッドアラビック」と言っている。どうやら俺だけ逃がしてくれるような素振り。一緒にいた皆は「石田さんもついにケツを捧げることになった」などと言って喜んでいる。小心者の俺は、「一人じゃいや!」と、再び牢屋に戻る。しばらくして全員が呼ばれ、ボディチェックを受け、ポケットの3ポンド(100円)を払い、そのまま釈放される。無事にタクシー代を埋めたところまで戻り、爽やかにホテルに戻る。シャワーを浴びて、そのままお昼寝。

翌日、夜中にごそごそ物音がして目が覚める。カッキーが再び登頂に挑戦しに行った。しかし今日もダメだったようだ。(9/29~30)


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 ああ、なつかしい。なつかし過ぎる。この日記に出てくるカッキーこそがその本人で、一緒にタクシーに乗っている「川崎さん」とは今でもちょっと交流があります。カッキーとはこの後、ヨルダンのアンマンで別れ、シリアやレバノンを一人で回った後、イスラエル帰りのオレとアンマンで再会。川崎さんもそこで再会し、オレはルーフのバルコニーで夢精。

 この後、川崎さんとはちょくちょく会って、トルコ東部国境のドウヤバジットで合流。イラン、パキスタンと一緒に旅をして、川崎さんは「A型肝炎」にかかってパキスタン東部国境のラホールで入院。オレはそこでまた知り合った片岡さん、横井さんとインドの国境を越え、デリー、アグラ、バラナシと進み、バラナシの駅で27歳女性の「トモミさん」と合流。そのトモミさんとは今でも年賀状が続いています。バラナシからは完全に一人になったけど、2005年に再び訪れ、前著「宇宙となかよし」の舞台の一つともなります。ちなみに2005年のバラナシでは風邪でダウンしてるとき、一人の日本人と出会い、その彼は8月8日の出版講演会等にも参加されました。

 なんと言うかですね、、、青春があるんですよ。まだインターネットも発達していないあの時代、安宿の「情報ノート」と口コミだけで国をまたぐ旅。いろんな苦労を共にした仲間。カッキーもその一人。それが日経新聞の広告で私の名前を発見して、17年の歳月を経て大阪セミナーで再会。感慨深いなんて話じゃないでしょ。今日はそんな何とも言えないテンションのままにセミナーが進みました。

 32名中、ほとんどが初参加で、20名以上が「夢なに」を読んでこられたそうな。出版効果がジワジワと出て来てますね。「この本を書いたのは、どんな奴なんだろう・・・」との興味本位で参加されるのもまたウェルカムですが、どうでしょう。本よりも、ブログよりも、、、「強烈」と言われるのも慣れました。

 24歳で世界一周の旅に出た。新卒のカードを捨ててまで旅に出た。その結果、モラトリアムで大学院に進んだものの、その後の就職がことごとく惨敗となり、27歳で完全なるニート。すべては「旅」のせいだった、と思っていた。しかし、あの「旅」がなければ今のオレは確実にない。点と点がまたつながった。宇宙は素敵だ。ようはね、、、何でもアリってこと。新卒だの、就職だの、仕事だの、結婚だの、、、いわゆる社会の慣習などの制限される必要はない。社会が決めた順調なレールに乗る人生もまた選択だけど、オレはそっちを選ばなかった。ただそれだけ。そしてそれでまったく問題ない。

 墓場に入る直前、「後悔のないいい人生だった・・」、そう思えるような選択が常にあるだけ。そしてこれからもそうありたいと思う。セミナーは楽しかった。懇親会も楽しかった。胸が何度も打ち震えた。これから続けたい。続け続けたい。次回の公式セミナーは10月19日に東京で。そして11月1日の福岡を皮切りに、広島、大阪、名古屋、22日の東京まで自転車で講演をしながら回ります。それをする人生としない人生と、、、どっちがオレか。言うまでもない。

 来週の今頃はコペンハーゲン。これもまたオレのやりたい放題の一つ。これからもどんどんやりたい放題やりまくります。みんなも、、、やりたい放題の人生を味わい尽くそう。ってことで、最高の一日でした。ありがとうございました。

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by katamich | 2014-09-13 23:39 | ■旅・ツアー
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