真剣に酔狂なことをする 2014.5.9



 ゴールデンウィークが終わってから、今一つ仕事モードに入ってないのは単純に仕事がないからだ。てなこと言うと誤解されそうだけど、実際には定期的なコーチング、月末の東京セミナーがあって、それ以外は出版に向けてのスパートに費やしています。それでも2月末~4月のような怒涛の毎日と比べると(もちろん、その方が楽しい)、まだまだ時間がある方だからボクシングやったり山登りが出来たりもするわけ。でもまあ、季節もいいし、久々に福岡でイブニングセミナーでも開催しようかと検討中。2009年、2011年には半年くらい、各々3シリーズのNLPセミナーをやっていましたが、久々にやろうかな。あのときと比べると、ビリーフチェンジセラピーも身に着けたことだし、例えばNLPの主要スキルでコンテンツを作りつつ、合計6回のセミナーの中で一回は個人セラピーを受けられるような感じで。となると、合計6人くらいしかできなくなるので、残った人は別の日にまとめてやる。6月くらいからスタートしようかな。

 そんなわけで、まだもう一つ本モードに入ってないながらも、読書をしたりなど充実した一日を送っています。昨日は「ボックス!」なるボクシング小説を読んで、ボクシングを題材にした小説って、マンガと比べると少ないのは、文章での描写が難しいからかな。その点、百田尚樹はボクシングを知ってるだけあって文章がいい。そう言えば、小説ではないけど、沢木耕太郎もボクシングの本書いてますね。ちなみに「ボックス!」の主要トレーナーの名前が沢木監督。オマージュかな。で、沢木耕太郎なんて連想すると、どうしても「深夜特急」が浮かんでしまう。旅人のバイブル。それこそ、どれだけの若者の人生を狂わせたことか。

 そして今日、私は狂いました。世間様が仕事してる最中、ツレが子育てしてる最中、私は大沢たかお主演のドラマ「深夜特急」をYouTubeでずっと見てしまいました。ユーラシア編とヨーロッパ編だけだけど、こうやって通しで見るのは初めてかな。ぶっちゃけ、何度も泣きそうになりました。それはあの地に行ったことがあり、同じような体験をしたことがある「旅人」だったからこそ、もあるでしょうが。もう、めっちゃリアル。しかも、そのドラマが放映されたど真ん中の時期に私も旅に出ていました。1997年5月~1998年1月の8か月半ほどの世界一周。

 もっとも、「深夜特急」はアジア(香港)からヨーロッパ(ロンドン)までですが、私は逆でアメリカ、ヨーロッパ(オランダ)からアジア(カトマンズ、バンコク)までの旅。「深夜特急」のテーマが「デリーからロンドンまでバスで行けるか?」だったけども、あの当時は陸路で横断するのはハードル高かったのかな。私はイスタンブール-カイロは空路を使いましたが、オランダ-イスタン、カイロ-カトマンズは完全に陸路で行きました。ただ、今はそれも難しいかも。シリアは入国ができないし、パキスタンは陸路がかなりヤバいらしい。行けるときに行っててよかったです。

 実を言うと、あの旅に出るまで「深夜特急」の存在は知りませんでした。どっかアジアの安宿で読んだのが初めてで、そのときはピンと来なかった。帰国してから読んで、ジワジワきた。そして、また行きたくなった。沢木の文章はヤバいです。例えば、、、

ほんのちょっぴり本音を吐けば、人のためにもならず、学問の進歩に役立つわけでもなく、真実をきわめることもなく、記録を作るためのものでもなく、血湧き肉躍る冒険活劇でもなく、まるで何の意味もなく、誰にでも可能で、しかし、およそ酔狂な奴でなくてはしそうにないことを、やりたかったのだ。 もしかしたら、私は「真剣に酔狂なことをする」という甚だしい矛盾を犯したかったのかもしれない。



なんて文章を読んじゃったら、もう、行くしかないでしょ。

「真剣に酔狂なことをする」

 まさに人生の本質ですもんね。そもそもオレが出た旅だってそうだった。あの当時は猿岩石が流行ってたけどリアルタイムに見たことは一度もないし、旅に出るって言うと、猿岩石の影響って言われてムカつきましたもんね。誰だよ、それって。とにかく、いわゆる「新卒のカード」を捨ててまで旅に出たかった。地理とか歴史とか、ぜんぜん詳しくないけど、とにかく見てみたかった。もちろん、旅に出て見聞が広がって、そのことで就職が有利になるかも、、、なんて世間知らずな打算も多少はあったけど、まあ、若さゆえだね。大人の立場からすると、一年も放浪するような奴を絶対雇いたくないもん。よっぽどの経験か文章力でもない限りは。

b0002156_0404390.jpg それでも、一度出てしまえば、ところどころで「真剣」なオレもいた。ヨーロッパで電車賃(ユーレイルパス)が思った以上に高くて、アムステルダムの蚤の市に手頃な自転車があったものだから、それで行こうと衝動買い。そして翌日に盗まれながらも、すぐに中古を買うアホさ加減。ヨーロッパの自転車なんて実はぜんぜん大したことないのだけど、それでも空腹と戦いながら、時には野宿したり、山の中でタイヤがパンクして10キロ以上は押して歩いたり、坂道や雨風と戦いながら必死でこぎ続ける。でも、真剣に進んでたら、ふっと優しい人たちに会って心を温める瞬間もある。

 そうそう、前もどっかで書いたと思うのだけど、南ドイツで360度の麦畑を走ってるとき、それこそほんとに麦の地平線に向かって走ってたのだけど、不意に「Qさん、Qさん」って聞こえたんですと。これは日記にも書いてたから間違いない。だけど、「Qさんって誰だ?」って思いました。確かに私の名前は「久二」で「きゅうじ」とも読めますよ。数学教師の親父が「英司」って名前で、生徒から「えいちゃん」と呼ばれ、さらに「英一」の兄貴までそう呼ばれ、オレも一部、それを受け継いでしまったことはあったけど、「きゅうちゃん」と呼ばれたことはなかった。いや、一人だけいた。高校の公民の先生だ。「矢野さ○はる」ってめちゃくちゃ変わった先生がいて、それも気持ち悪い意味で変わってて、その先生からだけは「きゅうちゃん、きゅうちゃん」って馴れ馴れしく呼ばれてた。その程度なんだけど、ドイツの麦畑で「Qさん、Qさん」って聞こえたのは、奇妙な感覚でした。

 で、あえてミステリアスな言い方をすれば、その声は今のオレの周りにいる人たちの誰かの声なんだろうね。身近な人は「Qちゃん」と呼ぶけど、ブログの読者さんらは「Qさん」だもん。そう、多分、読者さんなんですよ、麦畑で真剣に自転車こいでるオレに声かけたのは。でもまあ、何やってたんでしょうね。自転車買った翌日に盗まれて、そしてすぐに中古を買って。厳密に言うと、盗まれた翌日に一度はドイツのミュンヘンまでのチケットを13,000円で買って、すぐに「やっぱり、自転車!」と思い直してキャンセル。切符売場のお姉ちゃんが不思議そうな顔してました。キャンセル料600円取られたわけだし。だけど、それでも自転車で進むアホらしいことしたかったんですよ。そしてその延長上に「今」がある。もし、あの時、自転車を買い直さないで、そのまま電車でミュンヘンまで行ってたら、今のオレはないね。たぶん、サラリーマンやってるでしょう。

 変なこと言ってるようですが、かなりマジで思ってます。そう。命運を決めたのは、あのミュンヘン行きの切符をキャンセルしたところだと。今でもリアルに思い出します。切符をキャンセルして、そんなときに限って中古の自転車がすぐに見つかって購入。こぎながら、「ふははは~」と笑ってるオレを客観的に見つめて、「これ、これだよ」なんて胸を熱くしてるんですよ。その「感覚」がないと、ま、フリーランスなんてやってられないでしょうね。わざわざアホなことやって「ふははは~」って笑える感覚。ただし、真剣に「ふははは~」って笑うのよ。なんとも、酔狂じゃありませんか。
 
b0002156_0381181.jpg と言うわけで、あれが分岐点。だって、あの時、自転車を買い直さなかったら、麦畑で「Qさん、Qさん」って声かけされてないですしね。いや~、面白いもんです、人生は。ってことで、そうそう、7月26日(土)~28日(月)は「Q州ツアー<vol.2>」を開催決定しました。基本的に6月と同じだけど、一泊目は違う宿。6月は蛍が見れたりしていいけど、7月末なんて夏真っ盛りで、それはそれでいいね。滝行も気持ちいいだろうし、切ないくらいに夏って感じで、右の写真は去年行った出雲。20名くらいで行ったけど、まさに大人の修学旅行やったね。いつまでも青春。真剣な青春。これからもどんどん酔狂なことをやって行こうと思います。そんでは、また明日。ありがとうございました。

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by katamich | 2014-05-09 23:39 | ■旅・ツアー