ラブラブ・アンド・ピースピース 2012.12.23

今日から一週間の滝行がスタートしました。昼から雪が降ってましたが、滝に入った朝の気温は6度。明日は寒くなりそうです。ところで、近づくにつれて盛り上がりを失う「アセンション」でしたが、私は私で気分が優れませんでした。もしかしたら地場が変わって不適応を起こしてるので、、、なんてことは思わず、原因はハッキリしています。「闇金ウシジマくん」って漫画を読んだせいです。


もともと「ナニワ金融道」とか「カバチタレ」のような社会派の漫画は好きで、だったら「ウシジマくん」も絶対面白いからと勧められて読んだのですが、正直、後悔しました。「ナニ金」や「カバチ」は作者・監修者も同じなためか作風も似ていて、どちらかと言うとハッピーエンドで終わることが多い。そして背景にある法制度の知識もある程度身に着く。だけど、「ウシジマくん」はほとんどばバッドエンドで残酷なシーンも多く、読後感が最悪です。ただ、「こうなってはならない」という啓発的な意義もあろうし、いろいろ考えさせられる漫画ではあるので、おススメかどうかでいうと「人による」けど、個人的には読んでよかったです。ただ、胸糞悪さにおいては、おそらく漫画界随一じゃないかと思われるほど、好き嫌いは激しいでしょう。


漫画の背景をざっと説明すると、主人公はいわゆる「闇金」のオーナーであるウシジマくん。ただ、全体を通してさほど主人公色は強くなく、各テーマの要所要所にちょこっと関わる程度。主人公は何と言っても、各テーマにおける「被害者(?)」でしょうか。「闇金」がテーマだけに、お金で失敗した人が毎回登場します。普通のサラ金からも借りられなくなってるので、最後はアウトローな闇金に手を出すのですが、金利は10日で5割という暴利も暴利。これが現実に存在するのかわかりませんが、あったとしても「闇」だから大半は無関係ではあるのでしょう。法的にはもちろん返す必要のない金利ではありますが、「闇」だけに法の外でしっかりと回収する手立てを持っている。それがまたエゲツナイ。登場人物は、フリーター、ホスト、風俗嬢、やくざ、不良、生活保護、アイドル、ギャンブル中毒、ドラッグ中毒などの類。私の生活にはほとんど関わりのない人種ではありますが、所々でハッとなる、考えさせられる描写に出会うことがあります。例えばこれ。
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この登場人物は35歳のフリーター。劣等感の塊で、最も欲しいものが「自信」。手に職もなければバイトも続かない。人生逆転する手段はパチスロ。だけど、パチンコやスロットなんてそう簡単に勝てるものじゃない。ちなみに私の知人に「自称パチプロ」がいて、それで500万の高級車も買ったりしてるのですが、本職は大学教員。話を聞いてみると、パチンコに関してはめちゃくちゃ研究してて、確かに「プロ」の境地に達してると言っていい。つまり「運」に任せてないので、勝つことを再現できるわけです。なお、私はギャンブルの類は一切しませんが、いろんな人に話を聞くと、パチンコ、競馬、投資等で勝つ人にはたった一つだけ共通点があって、それは「○○○」が上手なことだそうです。負ける人はそれをしないから負ける。だけど、分かってても負ける人は負け続けるようで、それがギャンブルの怖いとこなんだとか。


漫画の話に戻りますが、この登場人物も当然のこと、負け続けて軍資金がなくなったので最終的に闇金に手を出すのです。だけどたまに勝つ。それを返済に回せば少しはマシなんですが、そんなことできるはずない。それもやはり次の勝負に注ぎ込んで、そのまま吸い取られて借金が膨らんでいきます。さらにこの母親までも、投資詐欺に引っ掛かり家を失うことになるのです。


とにかくこの漫画は全体的に救いがないので、耐性の弱い人は読まない方がいいです。ところで先ほどのコマの話ですが、ここでは非常に重要な述懐がなされています。ポイントは、「親が子どもを認めていない、なんでも否定する」、「(この)親の言葉のほとんどは思い付きで、しっかり考えられたものではない」、「だけど、その言葉が他人の人生を方向づけることもある」、そして何より「すべてを他人のせいにしている」、です。確かに親の言葉は子どもにものすごい影響を与えます。それは事実。だけど、どこに軸を置くかで人生は180度違ってきます。親がどうだっても、自分は自分の人生を生きると決断できる人は幸せになりますが、自分がこんなにダメなのは親(他人)のせいだと思い込んでいる人は、どうあっても幸せにはなれないでしょう。つまり、「すべては自分次第」と思っているか否か。


「俺がこんなふうになったのは、全部全部、全部全部、ババア(母親)のせいなんだ」と信じ込み、自分の人生を自分で面倒見ようとしない。ババアのせいでもなんでもなくて、その根底がダメな理由です。実のところ、私がやってるビリーフチェンジセラピーにも通じるところがあって、人生を変える根底にあるのは、「自分の人生は他人に支配されている」から、「自分の人生は自分で決められる」ことに気がつくこと。その事実を潜在意識レベルでしっかりと理解できれば、どんな人でも人生は好転します。ぶっちゃけ言うと、今この文章を読んだだけでも、ビリーフチェンジ効果は高いと思いますし、もともと「すべては自分次第」と思っている人は、大きくうなづくところでしょう。


そしてもう一つ重要なのは、人生を変える他人の言葉とて、それは単なる責任のない「思い付き」でしかないこと。親になってわかりますが、親の言葉なんて、ほとんどが思い付きですよ。例えば「あんたも、お姉ちゃんくらいには器量がよければね~」なんて何気ない一言が、子どもの人生に大きく影響することだとしても、言った本人は3分後には忘れているような程度。そんな「どうでもいい言葉」に人生を決められてしまってることが極めて多いのが現実なんですよ。セラピーをやっててわかるんのですが、幼少期に関する質問をいろいろしてると、本人にしか覚えてない言葉がよく出てきます。実はすごく些細な一言なんですが、それをセラピー中に「思い出す」ってことは、それだけインパクトのある言葉なのでしょう。


前も書いたと思いますが、「やればできる」って子どもにとってものすごく残酷な言葉。これはつまり「今はできてない」ってことを強調する言葉でしかなくて、親はよかれと思って言ってるんでしょうが、子どもにはつらいんです。そして、子どもにはそれを言い返す言葉がない。だけど、本心は

「『やればできる』って言うけど、そんなにオレはできてないんかよ!オレだってわかってるよ!だけどその『やれば』ができないから苦しんでるんじゃないか!『やれば』ができないオレはそんなにダメなのかよ!オレは単に認めて欲しいだけなんだよ!やろうがやるまいが、できようができまいが、なんでたった一言でも『よくやってるよ』って言ってくれないんだ!オレはオレなりに頑張ってる!なんでそのことをわかってくれないんだよ!」

ってことじゃないでしょうか。なのに親は「よかれ」の一言で正当化して、自分の投げかけた言葉の重さをわかっていない。だけど、逆に言えば、「言葉」ってその程度のものなんですよ。その程度の言葉に人生を決められるってバカバカしいと思いませんか。そしてこのコマは別のストーリで、シャブ中になった女の子のセリフです。
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「でもずっとママに認めて欲しかったの」、、、これが本心です。親は親で子どもに「よかれ」と思って期待をかけています。もっとよくなって欲しい、その方がこの子にとって幸せなんだから。だけど、この登場人物のように、ずっと認めてもらえなかったら、いつまでも認めてもらうように頑張るか、または自分を傷つけてでも振り向かそうとするか。そうやって頑張って頑張って他人に認めてもらおうとするのだけど、他人は他人。いいときは認めてくれるけど、ちょっとでも気を抜くとすぐにそっぽ向かれる。それが怖いから頑張ってしまう。いつになったら本当に安らげるのか。「頑張らなくていい」と言われても、頑張らなかったら虚しいまま。この虚しさを誰が埋めてくれるのか。「頑張らなくていい」って簡単に言うけど、それで心が満たされてたら苦労ないよ。


結局、それもまた先ほどの話に戻るんですよね。つまり「すべては自分次第」ってこと。親が認めてくれなかった。他人も認めてくれない。じゃあ、誰が自分を認めるのか。それは最終的に「自分」でしかない。それが繰り返し言うように、潜在意識レベルで腑に落ちたら、その瞬間から人生は変わります。そのために私ができることは、とりあえずこうやってブログに書いて読んでもらうことがメインですが、これからもセミナーやセッションでは繰り返し言い続けるしかない。「他人の評価や言葉が気になる」って人も多いと思いますが、それもまた単に他人に振り回されているだけ。そんな人生を決別したいじゃないですか。自分を本当に認められるのは、自分でしかありませんから。あと、おまけですが、タイムリーなコマがまたありました。
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主人公は中央にいるやせ細った女性。元々は一流企業に勤めるOLさんだったのですが、グループとの「付き合い」のためにお金が必要で、ただ、それだけのために借金を重ねてしまう。ブランド、レストラン、旅行、、、など、付き合わなければ会社のグループにいられなくなる。だけど、闇金に手を出したが最後。借金が膨れ上がって、風俗に送られてしまいます。それが会社にもバレて辞表を書かされ、抗ウツ剤から強いドラッグにまで手を出すようになり、さらに風俗で客から病気をもらい、それをさらに付き合っている恋人にもうつしてしまう。殴れら、風俗も首になり、やせ細るだけでなく精神も荒廃していき、、、最終的に行き着いたのが「ラブラブ・アンド・ピースピース」です。これもまた、自分で自分を認めることができていれば・・・と思うエピソードですね。


この漫画、、、ほんと、読んでて胸糞悪くなるのですが、いろいろと考えさせられるだけに、つい読んでしまった。だけど同時に「ちゃんと生きよう」とも思ったりして、ある意味、地に足着けるにはいい教材なのかもしれません。最初に紹介した「ババアのせい」にするフリーターくんもまた『そのままでいいじゃない』ってタイトルの自己啓発書を読んで、「大丈夫」と一時しのぎしようとする。根拠はないけど、いつかはこの泥沼から救われる日が来る。次は勝てそうな気がする。自分に未来を。結局、この話の結末は、母親が投資詐欺にあって家も失ったことをきっかけに、小さなアパートで家族4人がまとまり、定年退職した父親もパートに出て、そして本人は介護の仕事しながら計画的に借金を返すと言う、ある意味でのハッピーエンドで終わったのですが、ま、胸糞悪いことには変わりないですね。


根拠のない自信は重要だけども、だけど、やっぱりすべては自分次第。「運」が助けてくれるわけでもない。大丈夫、大丈夫。いつかは宇宙人が助けに来てくれる、、、なんて本も売れるくらいだから、それなりにリアリティを感じる漫画ですね。とにかくまあ、私には守るべき家族もいるし、きちんと地に足着けて生きて行こうと思うのであります。なんだか夢のない話ですが、だからこそ夢や希望につながる話をしていきたいのもまた事実。ラブラブ・アンド・ピースピース、、、とは言いませんが、「ピースな愛のバイブスでポジティブな感じでお願いしますよ」は窪塚洋介の言葉ですね。なつかしい。そんなわけで、ちょっと嫌な漫画を読んでしまって気分はピースって感じじゃないけど、明日もラブを忘れずに滝に打たれたいと思います。ありがとうございました。


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by katamich | 2012-12-23 23:39 | ■精神世界