ビリーフ・スクリプト 2012.10.3

 今日からまた一週間の滝行に入りました。今年はこれで10週目になりますが、年間100日だと14週する必要があり、11月12月で二週間ずつすれば達成となります。きちんと数えたわけじゃないですが、2004年から始めた滝行も、すでに800回以上はやっていて、もしかしたら1,000回に到達しているかもしれません。だけど、きちんとした「行」だけをカウントすると、今年で800回、二年後には1,000回に到達することでしょう。何事も十年と言われます。ブログも滝行も2004年からやってますので、再来年にはどちらも十周年となります。私的には2012年よりもそっちの方が大切。そして70年サイクル説によると、2015年辺りから日本社会はガラっと変わる予定ですので、それもまた楽しみ。ただ、人間の悩みとか本質なんてのは数千年前から変わっておらず、2015年以降にハッピーに人生を楽しんで行くには、それなりの「法則」はあって、それは今と同じこと。つまり「前向き」であれば、前向きな人生が作られる。ただそれだけ。

ビリーフ・スクリプト 2012.10.3_b0002156_13234748.jpg ところで今日、面白いDVDを見ました。ルイーズ・L・ヘイって人の「ユー・キャン・ヒール・ユア・ライフ」って映画。発売元はフクロウのマークでお馴染のアウルズ・エージェンシーさん。実は先日東京でアウルズの社長さんと飲んだのですが、そのとき、いろんな面白い話を聞きました。その一つに「病気は治せる」って話があり、それはこのDVDとリンクしてることもわかりました。正確に言うと「病気の原因は心にある」ってことで、さらに正確に言うと「病気の根本原因は『怒り』にある」ってこと。実はこの話、アウルズ社長さんと飲んだ翌日のビリーフチェンジ講座でも聞いたのでした。と言うか、私が質問したんですけどね。

 何度も言うように、「ビリーフ」については今までずっと研究してきて、その成り立ちや構造は知っているつもり。だけど、国内だけでも無数にある「ビリーフチェンジ」に関するセミナーやセラピーを受けても、なんとなく「考え方が変わった~」のレベルで現実がまったく変わらない様子を見てきました。そもそも、ビリーフってのは30年間なら30年間、ずっと積み重ね強化してきたもので、それをたった一回や二回のセッションでどうにかなるものかとの疑いは持ってきました。もちろんある程度の人ならば、セミナーやコーチングで加速するわけですが、それこそ重度と言うか、コアなビリーフを持っている人が、30年間の積み重ねを一瞬にリセットできるなんて、、、そんな「魔法」のようなことがあるのだろうか、、、と考えてきました。だからこそ、今回も勉強に行ってるわけですが、二日間受けた時点で一つ大きな収穫はありました。それは「できる」ってこと。私自身が「コアなビリーフは変わらない(変えるのが難しい)」と思っていたら、それはそのままセッションにも反映されます。その意味で、まずは私自身の「ビリーフに関するビリーフ」を処理する必要があり、その目的はすでに解決されました。

 ただ、今後はその効果をもっともっと目にしたいし、私も目に見える結果を出していきたい。その最も顕著なのが「病気」だと思うのです。そこで講座の二日目に午前一番に棚田先生に質問しました。「ビリーフチェンジで病気は治るのですか? 例えば安倍新総裁が持つ潰瘍性大腸炎のような難病などは?」と。私のリアル知人にも潰瘍性大腸炎のキャリアの人が3人はいます。一人は東京で活動されてたのを病気が理由で地元福岡に戻られたり。それだけにその病気の深刻度は知っているつもり。だからこそ「安倍さんは前、お腹痛くなって辞めたんだよね~、子どもみたいね~」なんて揶揄する小倉智昭はクソ認定なのです(後日謝罪したそうですが)。あと、芸能人では若槻千夏もそうで、しばしば休業するのはそのためだとも言われています。原因ははっきり分かっておらず、カップラーメンとかスナック菓子ばかり食べてるとなるって言う人もいるし、喫煙者はなりにくいなどのデータもあるようです。

 それ以外にもガンもまた生活習慣が原因と言われますが、因果関係ははっきりしていません。だけど、ほとんどの病気の原因は「心」にあるとも言われています(遺伝や細菌性等は別として)。「病は気から」とも言われますし、このこと自体は割と受け入れられやすい感覚だと思います。ですので、病気の原因をビリーフにおくことも不自然ではないし、だとすればビリーフチェンジで病気を治せるのかが大きな関心になります。つまり、セラピーで病気が治った、、、なんて事例がある一定数あれば、それほど目に見える証拠はないわけです。ビリーフチェンジで人生が変わるなら、病気だって治るはず。そこで棚田先生から頂いた答えは、、、もちろん原因は一つではないし、先ほど言ったように遺伝的な要因のものは治せないけど、「効果はある」ということでした。様々なケースがあるので、そのすべてがセラピーで「治る」とは断定できないものの、ある一定の効果、またはある一定以上の効果はあるものだ、、、という感じでした。細かい話は公開講座などで直接聞かれるといいと思います。

 ちなみに最近、ロバート・ディルツの「BELIEFS」って本を頑張って読み進めているのですが、そこでも「ビリーフを変えることでガンやエイズの症状を緩和させることができる」と書かれています。日本だと薬事法の制約とかもあってなかなかこうは書けないところ、アメリカなどでは割と大胆に書くようです。それはそれで興味深いところです。話を戻しますと、棚田先生もまた「病気の原因は『怒り』にある(ことが多い)」と言われていましたし、その前日に飲んだアウルズ社長さんもそう言われてて、まさにその経験をしたばかりだとお話されていました。そして今日見た「ユー・キャン・ヒール・ユア・ライフ」ですが、まさに同じことが語られていたのです(翻訳上は「怒り」でなく「恨み」でしたが)。

 このDVDの著者であるルイーズ・L・ヘイって人は初めて知ったのですが、世界的にはよく知られた人のようです。1歳半のときに両親が離婚して施設に預けられ、その後母親から引き取られたものの、継父から性的虐待を受けて育ちます。思春期になると家を出るのですが、満たされない心ゆえにたくさんの男性と関係を持つようになります。その後、幸いにもその美貌からファッションモデルの仕事をするようになり、結婚をするのですが後に離婚。そしてガンの告知をされ、絶望の淵に立たされます。そのときに様々な学びや気づきがあり、ガンを完治させます。それは腫瘍を切り取るなどの西洋医学的な手法だけでなく(もちろんそれも取り入れて)、ガンになった根本的な「心の原因」にアクセスし、それを治癒することで完治を導いたのです。

 その主たる手法が「アファメーション」です。ただ、私自身今までブログやセミナーでも言ってきたと思いますが、「アファメーション」に対しては一定のキョリを置いています。例えば「私の年収は1000万円を超えました!」みたいなアファメーションはそれが現状において「ウソ」である限り、ウソにウソを積み重ね、それを一番知っているのが自分自身であるがゆえ、ウソのストレスによってどんどん落ち込んでしまう。「イメージング」も同様、望ましいイメージをしたところで、それが「ウソ」である限り、そのストレスにやられてしまうってことがよく見られました。だから、アファメーションもイメージングも効果がないばかりか、逆効果、それどころか身体を悪くするケースもありました。もっとも、潜在意識はそうなる前にアファメーションやイメージングをやめさせようとするわけで、だから続かないのですが、それはそれで正常な反応だと言えるでしょう。

 しかし、ルイーズ・ヘイ女史が行っているアファメーションは「私の年収は1000万円を超えました!」のような表面的なものではなく、もっともっと深い部分、、、それはまさに「コア・ビリーフ」と呼ばれる領域のものだったのです。例えば「わたしはありのままで価値ある存在です」というアファメーションがあったとしましょう。これは先ほどの「私の年収は1000万円を超えました!」とどう違うのでしょうか。それは「1000万円」がウソであるのに対し、「価値ある存在」が真実である点において違います。

「わたしはありのままで価値ある存在です」

 これは真実です。疑いなど産まれようのない真実。だけど、この真実に気づいてない人が多く、その原因がまさに「ビリーフ」なのです。幼少期に虐待やネグレクトを受けていると、自分は価値のない存在だと思い込んでします。「オマエなんか産まれてこなければよかったんだ!」と言われ続けると、そのまま自己否定のビリーフが根付き、それが事実であるかのように錯覚してしまいます。そんなとき、「わたしはありのままで価値ある存在です」と言ったとしても、最初はそれを拒絶するでしょう。なぜなら自分自身は「価値がない」と思い込んでいるものだから、それに反することを言葉にすると反発するに決まっています。しかし、それはビリーフを超えたところの真実です。だからこそ何度も何度も言うのです。するといつか、ビリーフの壁を突破してまさに「真実」の世界にアプローチする。そしてそのときに初めて素直に「わたしはありのままで価値ある存在です」を受け入れることができ、その瞬間、人生が変わるのです。

 ヘイ女史がいかにしてガンを克服したのか。それは日々のアファメーションもさることながら、「怒り(恨み)」を「許し」の感情で浄化することに努めました。例えばガンについてはその根底に「深く傷つけられる。恨みが募る。 自分を蝕むような極秘や深い悲しみ。嫌悪感。」があるとされます。ではこのような感情を植え付けた張本人は誰なのか。言うまでもなく両親です。ヘイ女史は両親の過去を調べたところ、その理由を探り当てました。両親もまたその両親から愛されてなかったゆえに、自分の子どもを愛することができなかったのです。両親は愛されなかったがゆえに「私は愛されない」というビリーフを持っていたとすれば、それをそのままヘイ女史にまで受け継いでしまった。これがまさに「ビリーフの再生産」です。もちろん両親がそうであればその両親もまた同じようなビリーフを持っていたのでしょう。つまり、「私は愛されない」というビリーフは先祖代々から常に再生産されて受け継いできたものなのです。その先祖のビリーフを浄化する行為。それを私は「先祖供養」と呼んでいます。しかし、先祖供養すると同時に、受け継がれるビリーフは自分でストップする必要があります。

 もし今、このブログを読んでしまっている方の中に、自分のことを重要でない、価値がない、愛される資格がない、などと思っている人がいれば、そのビリーフもまた先祖代々受け継がれたものである可能性が高く、まずは両親とその先祖を許すことが大切。その上で自分を許すこと。そして「わたしはありのままで価値ある存在です」と言うことを認める。その瞬間に人生が変わります。そしてこの手法は、、、まさに今私が学んでいるビリーフチェンジ講座の内容そのものなんです。

 今日、「ユー・キャン・ヒール・ユア・ライフ」を見てビックリしました。これって今、オレが学んでいることそのものじゃないか。これ見たときの気づきの大きさたるや。「年収1000万円」は現状においてウソである以上、その言葉通りのアファメーションは逆にストレスを積み重ねる結果になる。しかし「わたしはありのままで価値ある存在です」という情報は、その逆のビリーフを持っている人にとって、にわかには受け入れがたいものかもしれませんが、それが「真実」である意味において、必ずそこに到達することができる。

 なぜ、収入が上がらないのか。結婚できないのか。恋愛が上手くいかないのか。それらはすべて、その根底にある「コア・ビリーフ」が原因となり、その事実に気が付くだけで一歩前進。つまり「自分には価値がないから収入があがらない」のではなく、「そもそも自分には価値があるのだけど、幼少期のちょっとしたボタンの掛け違いで、価値がないと思い込んでしまっていた。けども、改めてボタンを掛け直せば、自分には価値があるって真実を受け入れることができるし、そうなれば収入だって思い通りに上がって当然だ」って事実に気が付けばOK。長いフレーズだ。

 そうであれば、真の意味で人生を変える「ビリーフチェンジ」など、難しいと思っていたのは単なる思い込みで、その理論と技法さえマスターすれば簡単じゃないか、、、ってことに気が付き、今興奮しています。いや~、いい情報を引き寄せるなあ。シンクロやなあ。さらに言うと、今読んでるディルツの「BELIEFS」にも似たようなことが書かれてて、例えば「Change beliefs using scripts from personal change work」なんて箇所には注目。ここでヒットする言葉は何と言っても「scripts」です。そう、私がよく言ってるスクリプトですね。ビリーフチェンジ講座の分厚いテキストには実際のセッションの書き起こしがあるのですが、ここで重要なのは、セラピストがクライアントに言わせる言葉。それがそのまま力付けとなるビリーフそのものであり、その文字列のことをスクリプトと呼んでいるのです。

ビリーフ・スクリプト 2012.10.3_b0002156_13274443.jpg 以前、棚田先生の公開講座に参加したとき、セラピストが積極的に「言葉(スクリプト)」をかぶせることに違和感があると言われてた他のセラピストの方がいらっしゃいました。本来であればそれはクライアント自らに気づかせ、自らでビリーフを解き放つものだと主張されるのですが、短期療法である以上、そこには物理的制約があります。だけど、決まりきったスクリプトであろうと、そこに効果があると確かめられた以上、積極的に使うべきだと私は思っています。営業の仕事でも、スクリプトが命です。右の写真は養成講座のテキストと、そして加賀田式セールスのスクリプト集ですが、このスクリプトは不動産営業用のもので、この通りに覚えて話せばそのまま売れてしまいます。某上場企業から極秘入手したもので、効果もすでに確認済み。これはセラピーでも同じで、適切なスクリプトをクライアントが読むだけで、隠されたコア・ビリーフが顕在化し、そして治癒することもあるのです。私はこのことを、テキストの読み合わせのときに体感しました。

 人生を変える方法がわかりました。それは自分自身のコア・ビリーフに気づき、適切なスクリプトを読み上げること。それを「アファメーション」と呼ぶのですが、その文字列のことを「ビリーフ・スクリプト」と名付けたいと思います(検索したところまだ誰も使ってません)。それにしても深い世界です。そしてここに、ルイーズ・ヘイ、ロバート・ディルツ、棚田克彦、そして加賀田晃が一本のラインにつながりました。って言うか、勝手にこじつけただけですけどね。とにかく面白くなってきました。今日紹介したDVDではある腐れ切った女性が一枚のタロットを道端で拾うところから始まっており、そこには、

「I'm willing to change」

と書かれてあります。思い通りに変わっていいのですよ。いいじゃないですか。そして久々に面白いDVDでした。コア・ビリーフを変える意味においても、示唆に富む内容。養成講座の復習ができた感じです。ありがとうございました。

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Commented by くれよん at 2012-10-04 14:45 x
ルイーズ・ヘイさんのこの動画大好きでよく見てます。
英語もゆっくりでわかりやすい。上品でゴージャス!
あこがれちゃいます。Qさんが話題にしてくださったのでうれしいです。
ありがとうございます。

http://www.youtube.com/watch?v=HotI93sRH9s
Commented by のん at 2012-10-04 15:24 x
潰瘍性…を取り上げて頂きありがとうございます。
確かにこの類いの病気はやっかいです。
理解もなかなか得られません。

私はジャンクフードが好きだった訳でもなく
初めは何故自分が?でしたが心に問題があるのだろうなとはうすうす感じていました。
怒りが原因とは…思いもよりませんでしたが。

今はコチラのブログも参考にさせてもらいながら日々自分の凝りと格闘中です。

幾分症状も安定してきたような…

これからも学びの機会をたくさん提供して頂けたら嬉しいです。

今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by katamich at 2012-10-04 17:09
■くれよんさん!
動画の紹介ありがとうございます!
先ほど本も注文しました。
Commented by katamich at 2012-10-04 17:11
■のんさん!
コメントありがとうございます!
何が原因かは今のところ特定はできないのですが、
説明によると「怒り」、特に「怒りを抑えること」が特に自己免疫性疾患には多いとされているようです。
怒りの矛先を外に向けずにいると、行き場が自分に向く。
そんなメカニズムが働いていると推測できるようです。
Commented by m at 2012-10-04 23:20 x
まずはその両親と先祖を許すことが大切、はセラピストがよくいいますが虐待を受けて心理的症状に苦しみ、親が到底許せない人が更に苦しむきっかけになる言葉でもあります。
Commented by katamich at 2012-10-05 00:40
■mさん!
おっしゃる通りです。が、それが理想は理想として、段階的には徹底的に憎むプロセスもあり、そしてさらに苦しむプロセスもあり。そう簡単ではないってことですね。
Commented by erika at 2012-10-05 07:00 x
おはようございます!いつも楽しみに訪問しています。
「ありのまま」について、昨日かなりぐるぐるしていたので、まさに!とシンクロが嬉しかったです。
アファメーションの1000万円とありのままの違いがとっても腑に落ちました。アファメーションで苦しむタイプなので^^;
でも、「わたしはありのままで価値のある存在です」は、まぎれもない事実だから、自分も拒否反応しないと聞いて、そっかーと思ったので、わたしもそう感じたんだなぁと不思議な感覚です。
ありのままって何?自分勝手ってこと?どうなの?でもその通り等とぐるぐるでした。すくすく育っている木や、雑草に「ありのままって何?」って聞いたりしました(汗)そうすると「自分勝手ってことだよ」って返事でした。
Qさんは、スピリチュアルぽいのに、抽象的なものに終始することなく、深い内容をいつもシェアしてくださるので、とても刺激になります。
ありがとうございます。
Commented by katamich at 2012-10-05 13:28
■erikaさん!
実は自分で書いてて気づいたんですよ。「ありのままに価値ある存在」が真実ゆえに、そのうち拒否反応しなくなるって事実に。
Commented by どろ at 2012-10-07 10:22 x
「わたしはありのままで価値ある存在です」。
これ、別の方のところで見て、またQさんのところで見てシンクロだなーと思いました。
また、仲間外れの所も心にズキッと来ました。
そんなの解消したと思っていたんですけどね。
また一つ自分を見つめる機会をありがとうございました。
Commented by katamich at 2012-10-11 03:03
■どろさん!
生きていると、いろいろ残っていますよね。
by katamich | 2012-10-03 23:39 | ■願望実現 | Comments(10)