旅は人生を方向づける 2012.7.27

 急な告知になりましたが、8月盆明けの大阪・名古屋での「引き寄せの法則」のセミナー、どしどしお申込みを頂いています。ありがとうございます。Q州ツアーも終わって2012年も一区切り。下半期はいよいよ動き出します。一つはプライベートで大きなイベントがあります。そして9月から3か月ほど東京でお勉強。ビリーフチェンジを深めます。それから東京でも商工会議所、企業でのセミナー。さらに、、、本の出版。こちらも本格的に取り組んでいます。2012年振り返ってみると、、、上半期は何してたのかな。1月に商工会議所から呼ばれる講師オーディションに選ばれて今仕事が広がりつつある。2月は21日滝行。3月は沖縄ツアー。4月は新たなコーチングメニューのスタート。5月はビリーフチェンジのセミナーに参加して9月から動きが決定。6月はQ州ツアーと「引き寄せの法則」のセミナー、商工会議所でのセミナー。7月はQ州ツアー。そんな感じかな。今年は出張こそ少ないものの、いろいろと劇的な変化がありました。人間関係も変化しつつ。

 毎年私は9月から加速しています。まさに実りの秋。今年のラスト4か月はハンパなさそー。それにしても、なんとなくまだQ州ツアーの余韻が冷めません。それは他のメンバーも同じようです。もちろん6月のQ州ツアーも、そして3月の沖縄ツアーでも、帰宅後にしばらく放心状態になってる方がたくさんいらっしゃいました。思いだしました。私が大学4年の夏のこと。所属していた市民オーケストラでヨーロッパに演奏旅行に行ったことがあるのです。ちなみにそのような流れになったのは私の影響が強かったと言われましたが、先生とは衝突ばかりしていました。今振り返ると若気の至りとは言え恥ずかしいことばかり。その楽団には小学生や中学生もたくさんいたのですが、その中にヴァイオリンを演奏する中三の男がいて、たいそう私になついていました。旅行中も鬱陶しいくらいに私にまとわりつき、「オマエはオレの恋人か!」ってくらいに離れないのです。だけどそんな楽しい演奏旅行も帰国が近付きます。そいつは高校受験のための厳しい塾が待ってるとかで、帰国が近付くにつれブルーになっていくのです。そしてついに帰国。だけどすっかり放心状態になって勉強も手に着かない。毎日のように私に電話もしてきて、家でも私の話ばかりとかそのお母さんから言われてました。夏休みは何度か私のアパートにも遊びにきました。まさに恋人のように慕われていました。そして現在、そいつはプロのヴァイオリニストになっています。

 なんでこんな話をしたかと言うと、旅をすると人は狂ってしまう、そのことを思い出したから。私はその10日間の演奏旅行をきっかけに就職活動をやめました。当時の私はなぜか「教育」関係の会社に絞っていて、数社にアプローチしていたのですが、活動中に本命に出会うことができました。かなりのハイテンションで就活を進めていたのですが、最終面接一歩手前でアウト。もう一度チャンスをくれと会社に電話をしたのだけど、それはできないとの返事。今思うと危険人物と思われたのかもしれません。そしてその直後の演奏旅行でした。帰国後はまた最初から就活やり直し。自分を見つめる旅だったのかもしれません。とにかくその旅行はいろんなことがありました。中でも著名なジャズピアニストである山下洋輔氏との共演と触れ合い。チェコのプラハにて演奏会前日にパーティがありました。そのパーティにはもちろん山下氏も同席。さらにそこには他にも著名な方が姿を見せていました。

 その人の名はルボミール・コステツキー。この名前だけ聞いてピンと来る人は相当なマニアですが、「スメタナ弦楽四重奏団」と言えば20世紀のクラシックファンなら知らぬ人はいない。その当時、私はスメタナ弦楽四重奏団の演奏が大好きで、あるCDをよく聞いていました。それはモーツァルトの弦楽五重奏曲第3番ハ長調K515。スメタナ弦楽四重奏団にヨゼフ・スークが第一ヴィオラに加わったレコード。全員コテコテのチェコ人。モーツァルトは生前ヨーロッパ中を演奏旅行していたのですが、母国オーストリアで少し飽きら始めたとき、プラハで盛大に迎えられ息を吹き返しました。交響曲第38番には「プラハ」という題が付いています。

 モーツァルトとチェコはすごく深いつながりがあって、それだけにスメタナ弦楽四重奏団のモーツァルトは珠玉。その四重奏団の第二ヴァイオリン奏者が目の前に現れたのですから興奮しないはずがない。ちなみにスメタナ弦楽四重奏団のプロフィールは以下。

1945年に発足、1988年に「さよなら公演」を行なって活動に終止符を打った。45年間にわたって「弦の国」チェコを代表する、そして20世紀を代表する弦楽四重奏団として君臨した。常に暗譜で演奏するなど、高度で緻密な演奏は一分の隙も無い完璧なものだった。当初は後に名指揮者となるヴァーツラフ・ノイマンがヴィオラを担当していたが、1955年からはイルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)、ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)、ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)、アントニーン・コホウト(チェロ)が不動のメンバーとして活躍した。


 とにかく大興奮して拙い英語でコステツキー氏に大ファンであることを伝えました。周りに人が大勢いたので、山下氏がコステツキー氏の英語を日本語に通訳します。そのときにもらった名刺が以下。CDは実際に私が持ってるもので、当時は買った日を記入しており、1988年8月とありました。
旅は人生を方向づける 2012.7.27_b0002156_21121340.jpg
 
 その名刺の裏には

To young clarinet player
Hisatsugu Ishida
with all means for his
musical future 
Lubomír Kostecký


とサインを頂いています。もう泣くしかありません。そのとき、山下氏が私にこのように言われました。

「石田君、旅をしているといろいろと信じられない素敵な経験をするものだよ。」

 パチンと何かが弾けました。そのときの様子はこちらにも書いています 。そして帰国の飛行機の中で、、、旅に出る、と宣言する自分がいたのです。帰国後すぐにアルバイト探し業務用の棚を作る工場に入ります。8月の一番熱い時期から12月の寒い季節まで5か月間。辞める直前はボーナス月だったのですが、バイトにもかからず寸志として2万円もらったのは嬉しかったです。休まず真面目に働いていたので工場の課長がかけあってくれたのです。その5か月間はとにかくバイトの鬼。朝から夕方まで工場。夜は家庭教師。その間に100万円近く貯めることができました。そして翌年5月から世界一周に旅だったのです。こちらがその旅行記。最初はコロラドでホームステイをしたのですが、フェイスブックをご縁に当時のホストファミリーともつながっています。当時2歳だったジョナサン。7歳だったミシェルはちびQの写真をアップするたびに「いいね」を押してくれます。そして一番世話になったお母さんのベツィ。後に離婚することになったお父さんのスティーブともフェイスブックでは友達です。

 話を戻しますが、そうやって私は旅で人生を狂わせました。演奏旅行で私を慕っていた当時中三の男も同様。その旅をきっかけに本当にやりたいことに躊躇がなくなったのだと感じます。あのとき、その男だけでなく他にも私を慕っていた中学生の女の子とかたくさんいて、そいつらとも今ではミクシィなどでつながっています。歳はもう30かあ。いつか集まって飲みたいな~と思うのです。とにかくまあ、旅をするとやっぱり信じられない体験をする。山下氏の言ってた通り。2泊3日のQ州ツアーでさえもいろいろと思い出に残ることがあってしばらく放心状態になるほど。日常ではおよそあり得ないようなことが次々とやってくる。そうやって人生が狂っていくんですね。

 だけど思います。実はこの「狂った人生」こそが「本当の人生」ではないかと。旅を「非日常」とすると、そうでないときが「日常」になるでしょうか。だけど朝起きてから寝るまでほとんど一緒ってどうなんでしょう。それはそれでいいと言っても、単に「条件」に縛られてるだけじゃないかな、と。そう思うことがあります。だけど旅をしていると普段は7時に起きているところ、6時から勤行だからって5時過ぎに起きたりとか、朝日が昇る前に起きて瞑想したりとか、いつもと違う経験するじゃないですか。もちろん旅そのものがいつもと違う経験なんですが。でもそんな、次に何が起こるかわからない瞬間にこそ「自分」がいる。そう思うのです、いつも。私がなぜ旅がやめられないのか。それは他ならぬ「自分」に出会えるから。普段は考えもしないようなことが、旅の間は出てきたりします。だからこそ、経営者や起業家はしばしば旅に出てアイデアをブラッシュアップするんでしょう。

 そうやって今まで一人旅をたくさんしてはきましたが、最近は「価値観」の合う仲間との旅が最高だと思っています。その原点はどこにあるかと言うと、やっぱり大学のときの演奏旅行じゃないかな~と思うのです。一人でヨーロッパを周ってもそれはそれで楽しいけど、仲間がいるともっと楽しい。それを私は覚えているからこそ、Q州、沖縄、インドなど「仲間」との旅を企画したがるのでしょう。そうやって巡った旅はやっぱり思い出深いものになるし、場合によっては人生の方向性を決めることもある。それは私自身が一番よく体験してきたわけで、これからもそんな体験をしていきたいと思うと同時に、一人でも多くの方とそんな体験を共有したいとも思う。それが今の私にとっての「ツアー」の動機になってるのでしょう。

 そんなわけで、Q州ツアーからはや一週間になりましたが、これからです。人生が加速するのは。ホント楽しみですね。ところで8月18日の大阪セミナーですが、、、今回もMaoさんが参加されることになりました。と言うか、もし参加されるならお願いが、、、と私から打診したのです。大阪は一日セミナーとなりますので、一時間程度、Maoさんの時間を設けてお話とワークを頂く予定です。どんなお話かは未定ですがハイヤーセルフ関係かも。とにかくまた面白いお話が聞けそうです。懇親会でもご一緒しますので、チャンスがあればいろいろ聞いてみるといいかも。名古屋には来られませんけど。半日ですし。そんな8月の「引き寄せの法則」のセミナーも、、、割と早く定員に達しそうですので、興味のある方はお早めに。是非楽しい交流ができればな~と思います。ちなみに7月のQ州ツアーメンバー関西組はすでに何名かお申し込み済み。早くもお会いできる機会ができて私も嬉しいです。まだお会いしたことない方々とのフレッシュな出会いもまた楽しみです。ぜひお待ちしています。ありがとうございました。

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by katamich | 2012-07-27 23:39 | ■旅・ツアー | Comments(0)