谷口英治さんのクラリネット 2005.1.28

 今日も昨日に引き続き、午前中は那珂川町で打ち合わせ。「行」でお世話になるのもこの町。縁がありますね。午後は事務所でデスクワークという平凡な一日でした。

 ところで、前にもちょっと書いたと思いますが、3月末にジャズのライブを企画しています。「企画」と言っても私は場所取りと客寄せぐらいしかしないのですが、なんにせよ関わらせてもらえるのは嬉しい限りです。

 ライブの主役は日本を代表するジャズ・クラリネット奏者、谷口英治氏です。先日、本家のページで谷口さんのCDをレビューしたので、さりげなく谷口さんのサイトのBBSに書き込みをしていたら、すぐに返信を頂いておりました。「好意的」と感じてもらえて嬉しかったのに加え、私のジャズの趣味と谷口さんの趣味とが面白いほど似通っているようで、さらなる嬉しさ倍増でした(BBSはこちら)。

 谷口さんのCDはリーダ作はすべて持ってますが、とても素晴らしい内容です。クラリネットと言う楽器はジャズの中ではオールドファッションドなスタイルで、谷口さんの選ぶ曲のラインナップもかなりオールドファッションドです。しかし、そういった伝統にきちんと敬意を評しながらも単なる「ナツメロ」に終わらず、お洒落で現代的、時にはアグレッシブなテイストを織り交ぜ、優れたモダンジャズに仕上がっています。

 ジャズのクラリネットというのは、ベニーグッドマンとかアーティショウ、日本では北村英治さん辺りのイメージが強すぎて、新たにジャズをやろうとすると、単なる二番煎じか、逆に奇をてらったフリーキーなスタイルになりがちと思います。でも谷口さんの場合は、きちんと王道を歩みながら、自らの語り口、言いたいことをきちんと感じさせるのですごいな~と思います。クラリネットでジャズをするのは技術面もさることながら、そういったスタイル面での難しさが、他の楽器にない関門だと思うのですが(だからジャズクラリネット奏者は少ない)、そこをあえてクラリネット一本で勝負するところに、大きな労と才能を感じさせるのです。

 それからレビューにも書いたのですが、谷口さんのクラリネットはその「音」が何よりも特徴的です。クラリネットにはフランス式とドイツ式とがあって、普通、日本の学生なんかが使うのはフランス式です。中学高校ではフランス式をず~っと使わされるのですが、ある時、CDなんかでドイツ人奏者のモーツアルトなどを聴くと、たいていの人は雷に打たれたような衝撃を覚えるものです。その辺りのことは私もここで述べています。とにかく音がめっちゃんこ美しいのです。勿論、フランス式も美しく、どちらがよいとかは一概には言えないのですが、比較の次元を超えて、とにかくドイツ式の音は美しいのです。

 それだけに、いろんな難しさもあるのですが(日本の学生がドイツ式に手を出せないのはこの辺にも理由があります)、谷口さんの場合は、その難しさを承知の上だと思うのですが、あえてドイツ製の楽器を使い、大変に美しいジャズクラリネットを聴かせてくれます(細かいこと言えば運指はフランス式のようです)。いろんあ意味で貴重なミュージシャンなんです。

 繰り返しますが、とにかくあの「音」。CDでもうっとりするのですが、それを「生」で聴くとどうなるのでしょうか。2度ほどコンサートホールで聴きましたが、身も心もとろけそうになるクラリネットでした。そして、3月のライブです。

 実は福岡で演奏するニューコンボは、正直、「狭い」です。しかし、客側にとってはあんなによいコンディションはありません。谷口さんのクラリネットを、最大、50センチ目の前で聴けるのです。実はこうやって谷口さんの演奏を聴くのが、前から夢でした。それが実現しようとしているので、「ツイてる」としか言いようがありません。

 今日の夜は、そのライブを取り仕切る、ドラムの定行氏とニューコンボで会いました。ライブの終わりかけの時に入ったのでちょっとしか聴けませんでしたが、アフターセッションもあり楽しめました。

 そしてポスターも出来ました。ピアノの久保田氏が作成しました。素晴らしいポスターですよね。これを読んでくれている皆さん!、ジャズのミュージシャンはこうやって頑張っているのですよ。ちょっと顔がいいだけで騒がれるアイドルなんかとは違って、ポスター、チラシを自分で作って、CDを手売りして、ライブが終わったらコンビニでコピーした自分のスケジュールをお客さんに直接配って。そして、ライブでは客が1人であろうが2人であろうが、完全燃焼して、最高の音楽を届けてくれるのです。

 これを、「ほんもの」と言うのです。見た目だけで中身の乏しい○○○(←適当に入れてください)なんかを聴いているうちに、どんどん「ほんもの」が聴けない耳になってしまいますよ。皆がそうなると、「ほんもの」がどんどんなくなっていくのですよ。嗚呼悲し耶。

 すいません。ちょっとぼやきになってしましたね。結局、自分の好きな音楽を聴けばいいのですが、、、う~ん、なんか釈然としないものも、、、あるのです。。。

 とにかく、あと2ヶ月先のことですが、これを読んでいる福岡の人、特に吹奏楽などをやってる人はこれ聴かないと人生の損失を見ちゃいますよ。特に、ノアールのクラリネット軍団は必ず聴きに行かないと、、、、どうしようか、、、、呪いますよ。私だって伊達に修業してないんですから。。。ふふふ。。。(もちろん、冗談ですよ)

 まあ、ライブが近づいたらまたアナウンスしますので、来てくださいね(と言いながら、ニューコンボは40人入ったらぎゅうぎゅうです。あぶれた場合は翌日の北九州がありますので。そこは80人入るそうです)。

 さあ、明日も滝行です。おやすみなさ~い(うわ!、4時間しか寝れん)。

今日の順位は?

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by katamich | 2005-01-29 01:46 | ■音楽 | Comments(0)