存在偏差値 2012.5.23

 最近のブログ、、、と言うか、週末のセミナー以降のブログを読んでいらっしゃる方々より、私自身がものすごい「変化」をしているとのご感想を頂いています。 この「変化」が一時的なものか、永続的なものかは今の段階ではわかりませんが、その疑いの裏には、自分でやっておきながら「ビリーフ・チェンジワークは永続性に乏しい」なる疑念がありました。実際よくあるのが、例えば何とかステップなるメガセミナーに参加して、踊り狂って泣きじゃくって、終わった頃には「脳の配線、ガラガラ変わりましたよ~!」とかハイテンションかと思えば、現実は何も変わらず、また元に戻ってる人を何度も見てきたから。

 その一方で今の私があるのは、私自身がビリーフ・チェンジをしてきた結果があるから。なので信念・価値観・思い込みは変わるし、ゆえに人間は変わることを私自身が一番体感しています。だけど、それを私以外の人にも再現できるかどうかは、これまでずっと悩んできたところ。実際、変わる人は変わるのですが、だけど、変わらない人は変わらない。この違いはどこにあるのか。それが、今回のセミナーに参加してちょっとわかったようなのです。

 つまりビリーフにもその程度があって、単なる考え違いもビリーフの一種。今日、ビデオに撮っていた「探偵ナイトスクープ」なる番組を見ていたら、右の車窓にあった比叡山が、スーパーに直進している間にいつの間にか左に来ている。不思議だ、解明してください、なる依頼でした。結局、その依頼者は直進とばかり思いながら、二度ほど右折をしていることに気がつかなかっただけ。端から見たらバカな話なんですが、こんな思い違いって誰にだってあるでしょう。このような考え違いや思い違いなどは、単にそれを正せばいい。他にも「バスに乗るとトイレが近くなる」なんてのも生理現象に直結したビリーフですが、これなども数分のセラピーで簡単に治るもの。人は無数のビリーフを抱えていて、その中には浅いの深いのがあるだけのこと。私について言えば、「給料がなければ生きていけない」のビリーフを変えられたから、今の自分につながり7年間。今は「給料などなくても余裕で生きていける」なるビリーフが上書きされていま。

 このような比較的浅いビリーフはどうにかなるのですが、深いビリーフについてはかなりやっかい。棚田氏はその深いビリーフを24種類に分類しているのですが、それをさらに絞り込めば1種類に還元されると思うのです。それは「存在」のビリーフ。つまり、「私は存在に値する人間だ」と思う人と、「私は存在に値しない人間だ」の大きく二パターンのビリーフがあり、程度はあれ、人はどちらかに傾いているのです。偏差値にするとまったくニュートラルを50とすれば、私などはおそらく60以上はあるはず。偏差値だと最高80くらいなので、どうかな。80とまでは言わずとも、もしかしたら70はあるかもしれない。でも、世の中には40の人もいれば30の人もいるのでしょう。

 もしも「私は存在に値しない人間だ」なるビリーフが深ければ、そんな人に何やっても無駄なんです。お金はもちろん、恋愛、結婚、健康、そのた諸々。昨日の話の続きで言えば、私は「存在偏差値」の少なくとも50以上の人しか相手にしない的なところがありました。コーチングについても、50以上はないと機能しませんから。そうやって50以上にばかり目を向けて、50以下の人を見ないようにしてきた。それを昨日は「逃げ」と自覚し、同時に「逃げるな!」なる声が聞こえてきたのです。

 経営者・起業家に限定したのは、その「逃げ」の現れですが、かといって数千億単位の大企業の社長などが来たら、それもまた縮んでしまうかもしれない。実際、先ほどの「存在偏差値」が50以下どころか40とか30でも、大きなお金を動かす経営者にはなれます。むしろ自分の存在価値を満たすために、お金を稼ぐことに躍起になる人も多いですから。だけど、そんな人は稼いでも稼いでも満足せず、愛人作ったり、無駄遣いしてもなお満たされない。最後は健康を害したり、犯罪に手を染めたりして自滅してしまう。

 会社の経営者だけでなく、世に言う「成功者」の類にはそんな人は少なくありません。政治家しかり、芸能人しかり。例えばホリエモンなどどうだったのでしょう。彼の生い立ちはよく知りませんが、粉飾によって株価という表向きの価値を増幅させることが目的であったならば、彼もまた「存在偏差値」が低く、それを満たすために経営に没入したと言えるのかもしれません。ジョブズやゲイツ、バフェット辺りにはそんな雰囲気は見えないようですが、だけどジョブズなどは若い頃まではそうだったのかもしれません。

 では、橋下徹という男はどうか。私は彼のファンだし、政策的にも期待しているところは高いのですが、だけど「存在偏差値」の点で言えば、決して高いとも思えない。実際、幼少期はマンガに出てきそうなほど貧乏で、それゆえ自尊心を傷つけられることも多かったでしょう。それを「劣等感」と呼ぶことできますが、その「劣等感」の裏返しで今の橋下があるのなら、少し慎重に見ておく必要はあるでしょう。今の段階では判断は難しいですが、だけど「劣等感」が見え隠れするのは正直なところ。

存在偏差値 2012.5.23_b0002156_1117587.jpg 小さい頃貧しいで言えば、矢沢永吉はどうか。祖母に育てられ、金持ちの同級生からケーキを顔にぶつけられながら、顔についたケーキのクリーム舐めたさにその同級生が後ろを向くのをじっと耐えて待つような少年時代。親戚からもバカにされ。そして、今に見ておれ、ビッグになって見返してやるぜと広島から夜行列車に乗って東京に向かい横浜で途中下車。文字通り、劣等感の固まりでしょう。そして大成功。金も女も思いのまま。だけど、彼は自滅の道には進まなかった。尾崎豊と違って。おそらく彼は、仲間の裏切りや、20億の借金など、幾多の試練と戦う中で、「ほ~、あ~、そうだったのね」と「悟り」を啓いたんだと思います。劣等感を満たすために頑張るなんてお笑い草。だって、そもそも劣等感って幻想じゃん、ビリーフじゃん、、、とは永ちゃんは言わないだろうけど、彼の目を見ると、関係者やファンのためにだけ歌う、まさに「菩薩」のような雰囲気が伝わってくるんですよね。永ちゃん、リスペクト。

 そのように、世に言う成功者とて、必ずしも「存在偏差値」が高いとは限らず、逆にその低さをバネにして頑張ってきた結果が成功なのかもしれません。もしそうであるならば、どんなに物欲が満たされ、世間的な成功を納めようとも、その人は決して幸せではなかったのでしょう。だけど、劣等感をバネにして頑張る姿は、時として美しく見えることもあります。その美しさに人は魅了され、そこにマーケットが生まれることもある。つまり、人の劣等感でさえも、市場では価値として取り引きされる対象になるのです。しかし、その価値も、本当の意味での「幸せ」とは無関係のもの。人が幸せであるには、何よりもまず「存在」の喜びを知ることから。

 もう一度言います。人間の最も深いコアなビリーフとして「存在」に対するビリーフがあります。そして、「私は存在に値する人間だ」、「私は存在に値しない人間だ」の二パターンのコア・ビリーフがあり、それをあえて「存在偏差値」と言う言葉で表すと、50を基準に高い人で80、低い人で30くらい。もちろん偏差値なんてメタファーなのですから100でも0でもいいんですけどね。そして昨日の話で言うと、私は「存在偏差値」の低い人たちを見ないようにしてきたところがあります。すると、そこそこに「存在偏差値」の高い人とご縁ができ、私自身もとても楽しい。だけど、自殺願望のある人などはもちろん、劣等感の裏返しで事業を成功させてきたような、「存在偏差値」の低い経営者などが来たら私はどうすればいいか。きっとなす術なく立ち尽くすでしょう。

 だけど、ついに「逃げるな!」なるメッセージを頂いてしまった。今までずっとずっとずっと逃げ続けてきた。あえて守護霊なる言葉を使うとすれば、私が棚田氏のセミナーに冷やかしで行ったのも、きっと守護霊の導きなのでしょう。ハイヤーセルフでも超意識でも同じことですが。つまり、これからの私は立ち向かっていくしかない。だけど、今の私には、そんな極度に「存在偏差値」の低い人たちに対しては、ほとんど丸腰に近い。そこで目に入ったのが、9月からの「養成講座」です。実は土日のセミナーで部屋に入って席に着こうとしたら、その講座の案内用紙がおいてあり、私はそれをほとんど見ずに鞄に仕舞いました。だって、行くつもりないから。最後のアンケートにも「講座に興味があるか」は「×」とつけたところ。それでもその用紙を捨てずに取っていて、それが目に入った瞬間、また「逃げるな!」と声が聞こえてきたのです。もう、後戻りすることもできず、その場で申込問い合わせのメールを送り、その日のうちに50万円を支払ってしまったのです。

 そのことに対して、昨日の記事のコメントやミクシイ、フェイスブックでもコメントを頂きましたが、心配される方もいらっしゃるようです。私がそのスキルを身につけてしまうと、私が私でなくなってしまうような心配。だけど、本当のことを言うと、今回どころか、今年はずっと一つの流れがあって、私の意思などほとんど感じられないのです。養成講座にしても、1分前まではまったく興味なしだったのが、突然、メッセージを受け取って事務局にメールを送信。迷う暇もなかった。私が会社を辞めたときも、数時間前まで「あと一年はこの会社で頑張るとよ~」と同僚と話しておきながら、突然、メッセージを受けて辞める決意ですから、物事が進むときってこんな感じなんだと実感しています。

 そう言えば、40歳になったら本物のお坊さんになる、、、というインドでの予言を思い出しました。もし、本物のお坊さんならば、逃げはしないでしょう。存在偏差値50以下の人はお断り、、、などとは言えませんもの。やっぱりそういった流れだったのかな~。てなわけで、今日も自分のセッションの話できませんでしたね。いつになることやら。ただ、実はコーチング専用ブログにはちょっと書いています。かなりドギツい話だし、表に出すと訴えられる可能性があるので、専用ブログにしていますが、いずれそれとは別に私のセッションの話もしたいと思います。十数名の人が全員号泣だったのに、私だけどちらかと言うと笑っていた。だけど、ほんの5秒、右目の右上に涙が走るのを感じ、そこで起こったことの素晴らしさに身震い。たった10分のセッションで、昨日のコメントにも頂いていますが、ほとんどの人が何が起こったのか理解できてなかったでしょう。だけど、ものすごい変化が起こったのは事実。

 その10分間の出来事について、できる限り言葉にしたいと思っていますが、なかなかそこに行き着きませんね~。今日こそ書くつもりだったのに。ただ、その10分で自分の身に起こったことを再現できれば、もしかしたらビリーフをチェンジさせることなど簡単かもしれない。今、そんな実感をもってこれを書いています。

 ところでコーチング専用ブログですが、これはクライアントさんに限定してパスワードをお送りしています。そしてふと思ったのが、私のコーチングは今までもほとんど、、、と言うかすべて「宇宙となかよし」の読者さんでした。セミナーでは呼ばれることはあるものの、個人セッションはほぼ100%がブログ読者さん。と言うことは、セッションとブログを連動させて行くのが、もしかしたら良い効果をもたらすのではと考えています。ただし、守秘義務やら、表に出すとヤバい話などもあるので、そこは専用ブログでクライアントにも了解を得た上で、しっかりと連動させていこうと思っています。そして思ったのが、やっぱり経営者・起業家に必ずしも限定しなくてもいいのでは、ということ。もちろん精神科・心療内科への通院歴のある方はご遠慮頂いていますが、そうでない一般の方にも広げて行くべきではと思い、今検討中です。

 それからまた話変わりますが、今、いよいよやりたいセミナーコンテンツが降りてきたので、まずは来月福岡で1日、7月から8月にかけて東京と大阪で2日間のセミナーを開催しようと思っています。あと、Q州ツアーは6月に予定していますが、そちらは早々と満員となり、ただ今、キャンセル待ちが3名。ですので、今年は第二段として7月21日~23日にも開催を予定しています。こちらもまずはメールで予約の受付から、開催が決定しましたら優先的にご案内させて頂きます。連絡方法はメールでもミクシイでもフェイスブックでもOKです。どうぞお待ちしております。

 そんなとこで、今日もまだ核心には入っていませんが、「存在偏差値」の話で、最もコアなビリーフとして、「私は存在に値しない人間だ」と意識的無意識的に持っている人は、「私は存在に値する人間だ」という当たり前の事実につながることで、人生は一気に加速していくことでしょう。そのお手伝いをさせて頂きたい気持ちでいっぱいです。私も少しは優しくなってきたようです(笑)。それではまた明日。ありがとうございました。

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【世界】目標を確実に達成する行動強化コーチング
Commented by 上原さつき at 2012-05-24 17:42 x
コーチング専用ブログ気になりますが、コーチングを受ける目的がないのが残念なのかラッキーなのか。
Commented by 山師 at 2012-05-24 21:53 x
そもそも価値なんてもんは、有ると思えばありますし、無いと思えばない幻想みたいなもんですよね。(^o^)

数百万の古いオモチャや、数千万の骨董品など、自分にはガラクタ(笑)にしか見えないんやけど、単なる価値のわからん奴なんかなぁ。(笑)

存在価値なんてものも、見方をかえれば色々で、あまり一つの見方に固執しない方がいいというか、どうにでもなりますなぁ。(笑)
Commented by lyoko at 2012-05-25 02:28 x

存在の肯定、許されてる、受け入れられているということ、そのことに気づくこと、きっかけに出会えることはとても幸せなことだと思います。だから、このブログがあることや出会えたことに心から感謝します。

存在偏差値がゼロや低かったとしても、それはいまこの瞬間からかえてゆけるし、既に変わっていたりして。何もかもが一気に全てが変わるわけではないけど、いろんな経験や毎日を過ごしていくなかで、変わっていて、忘れてしまって、そしてある日、ふっと全てが幻想だと気づいたりして、ちょっと幸せになって、また忘れて、そんな繰り返しなのかなと。

大丈夫!と言いながら、行動せいやコラッて、バシッと尻も叩きまくって、これからもガンガンやって行って下さい☆

Commented by katamich at 2012-05-25 05:56
■上原さつきさん!
ラッキーだと思いますよ!
Commented by katamich at 2012-05-25 05:57
■山師さん!
おっしゃる通り何すが、一つの価値観にがちがちの人は、そのことにさえ気づけてないので、まずは気付くことから大切なんですよね。
Commented by katamich at 2012-05-25 05:58
■lyokoさん!
まとめてくださり、ありがとうございます(笑)
ほんと、ガンガン行きましょう!
Commented by ユーリ at 2012-05-25 17:44 x
感動しました。
本当のお坊さんになられていくんですね。
これからのご活躍が超楽しみです!


Commented by katamich at 2012-05-28 19:40
■ユーリさん!
ありがとうございます!頑張ります!
by katamich | 2012-05-23 23:39 | ■人生哲学 | Comments(8)