右脳教育ってどうよ 2012.4.26

 昨日の二次会が終わったのが1時過ぎ。タクシーで家に帰って布団に入ったのは2時を過ぎていました。よって、、、本日は4時起き中止。7時には起きましたが、朝食は後回し。ちびQを保育園に送ってから、酔い醒ましに滝行。今まではお酒禁止の「行」のときに滝に打たれるのがメインだったので、飲んだ翌日に打たれるのは初めてかも。もちろん飲酒運転ではありませんのであしからず。滝に打たれると、見事にスッキリしてしまいました。気分が良くなったので大師堂で20分ほど座禅。心身ともに快適です。帰宅してから写経。心なしか昨日より上手になったような。続けるのが楽しみです。

 さて、先日確か「幽体離脱」の話書くって言ったと思うので今日は書きます。ワイズマン博士の「超常現象の科学」には「幽体離脱の真実」って章が割かれており、基本的には完全否定派でしょうか。私自身、何度か幽体離脱経験はあるので、実体験として「ある」と思いながら、いや、あると思いたかったのですが、一方でそれを疑う視点もありました。幽体離脱自体は極めてリアルな体験で、およそそこに疑いをはさむ余地はないと思いながら、そもそも「リアル」ってなんだろうと思ったとき、体験そのものが相対化される感覚がやってきました。
 
 昨日も書いたように、私の言う「リアル」とは「今ここ」にしかありません。今、私はパソコンの画面を見ていますが、じゃあ、目の前のパソコンはリアルなのかどうか。確かにそれは存在します。それを疑うのはここではやめときます。だけど、ちびQはこのパソコンをパソコンと認識しているでしょうか。仮にこの物体と「パソコン」という名前が一致して、確かにそれがパソコンだと認識していても、そこに付与される意味は絶対に異なります。ちびQにとってはパソコンと言う名の、なんだかいろんな写真が入ってる箱くらいにしか思ってないでしょう。さらにちびQはパソコンのことを「お仕事」と言うこともあります。確かに私にとってはそうですが、世の中の人すべてが「パソコン=お仕事」と位置付けているとは限らない。結局、目の前のパソコンは主観的に意味付けされた「側面の一つ」であって、私たちはこの世の中すべてに対して何らかの「意味づけ=価値の付与」をしながら見ているに過ぎないのです。

 また、今私の視界にはパソコンがメインに入っていますが、当然、周辺視野も含めていろんなものが入っているはず。パッと観察しただけでも、カップ、壁、張り紙、電話とファックス、印鑑入れ、プリンタ、爪切り、、、などが入っています。しかし私はしばしば、目の前に爪切りあるにも関わらず、別の部屋に爪切りを探しに行って、ないと思って戻って見つける、なんてことがよくあります。つまり、そのときの私は、爪切りが見えていながら見えていない状態にあったのです。それって「リアル」でしょうか。結局のところ、私たちの世界ってのは、およそ「見えてる・見たい」に制限された、極めて主観的な像でしかないのです。

 しばしば「あるがまま」とか「ありのまま」って言葉が使われますが、日常生活で「あるがまま」を生きるのは極めて難しい。現実的には見えている世の中を取捨選択しなければ不便で仕方ないから。車の運転中は他の車、信号、障害物などにフォーカスする必要があり、助手席の足元のごみとかは、見えてるのだけど、あえて削除しているはずです。もし仮に、すべてを同じように見ていたとすれば、脳の処理速度が追いつかなくて、脳がフリーズしてしまいます。

b0002156_1301121.jpg 私たちの脳ってのは、実際の機能はかなり制限されています。しばしば仕事などで自分のキャパを超えてしまったとき、ウツになることがあります。私も会社員時代は一歩手前まで行きましたし、上司や同僚には精神科から投薬を受けている人もいました。脳内のシナプスが働き過ぎて、CPUの限度を超えるとフリーズしちゃうのです。パソコンでも、スペックの弱い昔のものだと、画像一枚表示するのにえらい時間がかかったし、動画を再生しながら別の作業をするなどとんでもなかったです。今はスペックも向上し、アプリケーション自体も負担が少なくなっていますが、脳もそれと同じこと。あまり多くの情報を入れ過ぎると壊れちゃうのです。

 しかし、実のところ、私たちは「知覚」によって常に大量の情報をインプットしています。視覚に広がる対象物は無数にあるし、それ以外にも聴覚、触覚、嗅覚等による情報も知らず知らずに入力しています。一般に「学習」する際は「読む」だけでなく、音声として「聞く」、そして動画等で「見る」、さらにセミナーや授業で「触れる」ことで効果が高まると言われますが、それだけ情報量が多くなるのだから高まって当然です。音楽を聴く際も、CDで聴くよりも絶対にライブ。CDで聴いてあまりピンとこなかったのが、ライブに接して感動し、元々のCDの良さまで再認識できることはよくあります。

 ただ、私たちは日常的に常に大量の情報をインプットし続けています。ライブではライブに五感を働かせますが、何もせずに部屋でボーっとしてるときも、それはそれで五感が働いています。ライブのときだけいきなり五感のスペックが高まって、そうじゃないときは低くなるってこともありません。だけど、場所によって五感の動きが違うのは確かですよね。なぜかと言うと、私たちは無意識のうちの五感の回路を開いたり閉じたりしているからです。

 パソコンしているときはパソコンに五感を開き、爪切りに対しては閉じている。ライブの会場にしても、目の前のミュージシャンには開いているけど、隣の客の服装までは見えてこない。しかしもし、ライブ自体がつまらなくて、隣にすごくきれいな女性がいたりすると、今度はそっちに五感が開きます。つまり、私たちは常に五感の回路と方向をコントロールしながら生きているのです。それは通常は無意識的なコントロールですが、しばしば意識的にすることもできます。それが焦点化(フォーカス)です。

 目標達成や願望実現では何より先ず「目標」にフォーカスします。つまり目標に焦点を合わせて、他の雑音などは見えない聞こえないようにする。もしも、雑音(例えば悪口、否定的な情報など)が大きく聞こえるようになると、目標がぼやけて達成されなくなる。コーチングの効果もまさに焦点化にあり、他の雑音をなるべく消すようにすることで早期に目標へと到達されるのです。また、目標などポジティブな焦点とは別に、中には悪いことばかりにフォーカスしてる人もいます。その人たちは、残念ながらそっちが実現しちゃうのです。

 いずれにせよ、私たちは良きにつけ悪しきにつけ、周囲の「情報」を常に取捨選択しながら生きています。なぜ、取捨選択するかと言うと、これはさっきも書いたとおり「脳のキャパ」の問題。あまりに多くの情報を一度にインプットしようとすれば、脳はフリーズしてしまいます。そうならないために、脳は適宜、情報を「一般化、歪曲、省略」して調整しているのです。そして私たち個々の世界はその「一般化、歪曲、省略」によって選別された世界なのです。だから、同じものを見ても、得る情報や感じ方が違うのであって、それがまさにその人の個性を作るわけです。

 しかし、世の中には「一般化、歪曲、省略」の下手な人が存在します。その人たちのことはしばしば「天才」と呼ばれています。例えば抜群の記憶力を持つ人や、驚くべき計算能力のある人など。先日もテレビに天才少女が出ていましたが、その人は60このフラッシュ暗算ができたり、学校の始業式の日には貰った教科書をすべて覚えてしまうほどの天才児です。ただ、そのような人は決して珍しくありません。特に子どもに多いです。もちろん訓練された子どもですが、その訓練とはそう、右脳教育です。身近にも右脳教育専門の塾などがありますが、例えば自然学習など体験型の教育であれば問題ないと思いますが、一方でフラッシュ暗算だとか絵を見て覚えさせたり、などいわゆる「右脳教育」を進めているとこも多いです。それを極めると、なるほどテレビに出てた天才児のようになれるのでしょう。

 しかし、そのような天才児が社会に出て成功する、幸せになれるかと言うと、必ずしもそうではありません。むしろ、社会不適合になるケースがあちこちで報告されています。「右脳教育 弊害」で検索してもわかる通り、例えば引っ込み思案になったり、ウツや自閉症になったりなどがあるそうです。その理由はよくわかります。右脳を鍛えすぎると、何でもかんでも、そのままに情報をインプットしてしまうので、自分にとって都合のよい部分も悪い部分も同じように吸収してしまいます。そして右脳、つまり潜在意識は「安心・安全」を守ることが第一ですので、自分にとって悪い情報から自然と目が向けられるのです。その結果、「世の中=危険」なるある意味「正しい情報」を受け取ってしまい、怖くて外に出られなくなったりするのです。

 もちろん右脳教育そのものを否定しているわけじゃないですが、やっぱり何事も「ほどほど」なのです。ただし、教育において重要なのはむしろ「左脳教育」です。つまり「読み書きそろばん」です。フラッシュ暗算が出たところで、特殊な職業にでも付かない限り、あまり役にも立ちませんし、むしろさっき言ったような弊害の方が問題になります。これは茂木健一郎さんが言ってたと思うのですが、人間の営みにおいて重要な力は二つあって、それは「創造力」と「コミュニケーション力」です。なぜこの二つが人間にとって重要かと言うと、その二つはロボットにはできないから。記憶や暗算などは、コンピューターにさせておけばいいだけのこと。フラッシュ暗算を一生懸命トレーニングするより、エクセルの使い方を学ぶ方が「計算」においては確実だしストレスもないはずです。記憶にしても、私のパソコンのハードディスクには文章から音楽から、大量の情報がありますが、それと同じだけを私の頭の中に正確に入れろと言われても不可能です。そしてそんな必要もありません。

 世の中には確かにものすごい記憶力を持つ人が存在します。先ほどの天才児のように一日で教科書をすべて暗記するなども珍しくありません。だけど、その人たちが社会で頭角を現すことはほとんどありません。なぜなら、曲芸くらいしかほとんど役に立つ場所がないから。実際、そのような天才の脳を調べてみたところ、そこには重大な欠陥があることはわかったそうです。それは「編集能力」が著しく書けていること。脳には「記憶」と「編集」の機能が別々にあって、その機能を同時に高めることはできないんだそうです。つまり天才的な記憶力を持つ人は、編集力がなく、新しいアイデアを生み出すことができないのです。

 社会に出て実際に必要とされるのは、まさに新しいアイデアを出す力。文章を書くことだけでも、アイデア力が必要です。こればかりはコンピューターにはできません。確かにアイデア力のある人、例えば村上春樹など売れてる作家さんなどは、アイデアはもちろん記憶力だっていいと思います。しかし、その人たちの記憶力とは、いわゆる天才児の記憶力とは異なります。天才児は情報をそのままに記憶するのに対し、アイデア力のある人は情報を何かに関連付けて記憶しています。私が人の顔と名前を覚えられるのは、すべてがすべてじゃないですが、誰それに似てるとなど既存の記憶に関連付けて覚えています。昨日のパーティに上島隆平に似ている人がいましたが、それだけでその人は覚えられます。私自身もよく覚えられやすいと言われますが、おそらく何かの特徴と関連づけしやすいからなんでしょう。その意味では得してます。

 では、その関連付けはどこでするかと言うと、これが「左脳」です。「創造力」とは一般に何かと何かを結びつける能力だと言われます。ジャズのアドリブにしても、まったくこの世にないフレーズを、一瞬で紡ぎ出すなど不可能で、普通はたくさんのフレーズのつなぎ合わせです。だからジャズの専門学校では、たくさんのフレーズをまずは徹底的に身体に叩きこむように言うのです。そうやって、元のフレーズは100人いれば100人同じだとしても、そのフレーズの処理の仕方が、その人の能力となり個性になるのです。ビジネスなどでも同様で、過去にある100のビジネスアイデアを学ぶことは大切ですが、それよりも大切なのは、その100のアイデアを自分なりに昇華することです。これがまさに創造性なのです。

 ようは、平たく言ってしまえば、天才的な記憶力がある人は、脳のメカニズム的に創造性が欠如してしまいます。そして社会に出ると、どっちが重宝されるか。言うまでもないですよね。天才的な記憶力ならば、コンピューターがそれと同じかそれ以上のことができます。しかし、新たなアイデアを生み出す力はコンピューターにはできません。と言うことは、私たちがより鍛えなければならないのは「創造力」の方。そして「創造力」とは人それぞれがどのように世界を「一般化、歪曲、省略」しているかに現れます。

 思い込みとか偏見なんてものも「一般化、歪曲、省略」の現れですが、だけどそれが私たちの世界を作ってるんじゃないでしょうか。つまり「世界」とは「思い込み」そのものなのです。だとすれば、自分にとって都合のよい「思い込み」をすればいいだけのこと。都合のよい「一般化、歪曲、省略」をすればいいだけのこと。それがまさに「価値観」であって、実は「幽体離脱」の本質もその価値観にあったりするのです。

 と書いて、今日もまた幽体離脱の話ができなかったことに気が付きました。また明日にでもしたいと思いますが、今日の話をまとめますと、ハッピーになるには自分にとって都合のよい側面だけ見ましょうよってこと。だけどその一方で、この世を「あるがまま」に見る体験も重要。しかし、その重要性の本質は、「あるがまま」の世界を見ることそのものではなく、今見ている世界とあるがままの世界は違うんだってことを知ることにあるのです。「あるがまま」の世界を見るだけなら、赤ちゃんがすでにそうしてます。と言うことは、私たちは例外なくそんな時期ありました。しかし、赤ちゃんは「あるがまま」とそうでない世界があることを知りません。そしていわゆる「そうでない世界」があるのを知る頃には、「あるがまま」を忘れてしまっています。いわゆる目覚めや悟りと言われるものは、その世界を「思い出すこと」に他ならないのです。付け加えると、幽体離脱したところで目覚めることはありません。むしろより深く幻想の世界に埋没するだけのこと。ただ、世の中の「視点」を変えるには役立つ思いますが、そのために頑張って幽体離脱する必要もないと思っています。

 できれば明日は、もう少し深く幽体離脱のお話させて頂きますね。今日はこの辺で。ありがとうございました。

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【世界】目標を確実に達成する行動強化コーチング
by katamich | 2012-04-26 23:39 | ■精神世界