先日のコメントより 2011.11.4

 今日は久々にちびQが風邪ひいて保育園お休み。私は一日お世話。なので滝行は朝5時に、ウォーキングは夜にしました。その頃、ちびQは元気に走り回ってました。滝行も明日でひと段落。来週はいよいよ広島です。初上陸。そして初の商工会議所講演。超意識ワークスの方もどうぞよろしくです。
 
 そう言えば先日、次のようなコメントを頂いてました。


千島学説のようなことをやって治る人もいれば、治らない人もいる。
抗癌剤をやって治る人もいれば、治らない人もいる。
要は、最初から決まっている。
どちらが正しくて、どちらが間違っているなんてことは私にはわかりません。
だから現代医療に頼らず、千島学説を信じ、それによって寿命が縮まってしまったとしても、そういう生き方を選んだその人にとっては天寿を全うしたことになるのではと思っています。
ちなみに私は、現代医療も自然療法も半信(半疑とは言いません。)ってとこです。



 コメントでは「本文にてご返答させて頂きます」とご返事させて頂いたのですが、まだ何も書いていませんでした。ご本人よりメールを頂いてたのですが、別記事がその返信と誤解されてたようですので、改めて記事にしたいと思います。そのメールでは、上記のコメントをする背景が書かれていましたが、失礼を承知で言うと、特別なことではなく、よく聞くご体験・ご意見でした。もちろんご本人にとっては特別な体験でしょうが、この記事ではあえて「よく聞く意見」として書かせて頂きたいと思います。

 細かい点はご本人のプライバシーに関わりますので、簡単に言うとこういうこと。

「病気で病院に行ったのだが、薬漬けの現状に不安・不信感を抱くようになり、自然療法を試すようになった」

 確かに現代医療は完全ではありませんし、永遠に「完全」には到達しないのも確かであり、そのことを一番よく知ってるのは、医師・研究者に他ならないのも事実。だけど、一方で、「現代において最も効果と再現性の高い医療」であることを疑うことはできないでしょう。そして付け加えて言うと、しばしば現代医学否定論者が言うような「医師会と製薬会社と行政機関(厚生労働省など)の癒着」なるものも、まずありません。

 もちろん部分的にもまったくないとは断言できませんが、少なくとも日本の医療がそのような癒着構造によって成り立っていることはあり得ません。むしろその三者は薬価の取り扱い等の上で対立関係にさえあります。医師会は薬価を下げろと要求します。製薬会社は莫大な開発費もかかったので、できるだけ薬価を上げるよう要求します。そして厚生労働省は医療費の削減を求めているため、薬価は低いに越したことないと考えます。同時に医師会(医療機関)に対しては、適切な医療が行われてるかの点検をします(レセプトにより)。
 
 ですので、例えばある病気において、薬を必要以上に出したりすると、行政機関から指導が入ることになります。実際、生活保護世帯は医療費の負担がないことから、レセプトの点数をごまかして請求する問題も発生していました(「新ナニワ金融道」でもそんな話がありました)。つまり、必要以上の薬を出し続けると、行政機関より指導が入るわけですが、もしも陰謀論がここにあるなら、医療機関が行政機関に賄賂を払って、点数を見逃してくれということが行われてることになります。しかし、そんなことがもし明るみに出てしまえば大ごとです。小さな診療所であればまだしも、大きな病院で行うには末端の医師が許さないでしょう。そこまで医師の良心を疑う理由もありません。むしろ現場の医師は目の前の命を救おうと必死です。勤務医の給料だって、仕事内容からすれば激安です。もし稼ぎたかったら、起業した方が効率的。私の知り合いにも医師は何人かいますが、彼らは金のことなどほとんど考えてません。無頓着と言っていいほどに。

 整理しますと、まず行政機関(厚労省)としては膨れ上がる医療費をどうにか削減したいと考えます。製薬会社は薬価を上げろと要求しますが、莫大な開発費を考えるとそれもやむを得ません。そして医療機関は薬価を下げろと要求するため、この三者はそれぞれ反対方向の論理によってバランス化されてるのです。

 とにかく医療費はますます膨れ上がる一方。だけど、それを一気に解決する方法が一つだけあります。それが今議論になっているTPPです。もちろんTPP参加すなわち国民皆保険解体とはならないでしょうが、自由診療・混合診療の割合が増える方向には進むでしょう。そうすると、国民全体として自腹で医療費を払う割合が増えるため、国の医療費はかなり助かることになります。そして何より医療機関が助かります。しんどくなったら自由診療に代えて金持ち相手に特化すればいいのだから。その代り保険診療してる病院は疲弊するでしょうが、縛りがなければいつでも自由診療に切り替えられる。もしも医者自身のことだけ考えたらTPPは賛成のはずだけど、医師会は反対している。なぜか。これはおそらく、医師会の良心じゃないかと思うんです。もちろんTPPにより不易な自由競争にさらされるリスクはありますが、国民全員が平等に医療を受けられるという、ある種の哲学に根差すものではないかと。医師会の肩持ち過ぎですかね。

 ま、この辺の話はし出すとキリがありませんが、少なくとも製薬会社との癒着のために薬をたくさん出すなんてことはほとんど考えられません。万に一つ、稼ぎたいがために薬を出してるんじゃないかと疑いがあるならば、別の病院でも看てもらうべきです。とにかく、ちょっとした不信感のために、現代医学全体を陰謀だと決めつけるのは強引なこと。

 むしろ利益を出すことに必死なのは、一部の代替医療機関の方でしょう。なぜ千島学説が現代医療を否定するのか。それは簡単なこと。ちょっとお金の計算をすればすぐわかります。千島学説に基づく治療を行ってるあるクリニックでは、食事療法を中心に治療を進めるらしいのですが、内実としてかなり高額な強化食品を購入する必要があるそうです。実際にそこに通ってる人から聞いたのではなくネット情報ではありますが、その可能性は高いと思います。ちなみにそのクリニックのM氏は検索すればわかるのですが、医師免許を持っていません。そのクリニックはあくまで医療行為ではなく食品販売ということで、触法を避けているのでしょう。

 お金の計算の話に戻りますが、日本の保険制度には「高額療養制度」なるものがあって、高度医療を受けた場合の莫大な費用を保険で抑えるようになっています。これは普通の社会保険に入っているだけで、例えば医療費の総額が月に100万円かかろうと、本人負担は8万円前後になる制度です。手続きとしてはいったんすべて支払って、後から戻ってくる仕組みです。昨日、白血病の専門医をしている高校の先輩と、フェイスブック上で国民皆保険について議論したのですが、日本の医療費が膨れ上がる一番の原因は高額療養制度だと言っていました。

 だけど、患者にしてみればすごく助かる制度です。癌になっても月8万。だけど、それを敵視する人もいます。言うまでもなく、代替治療を行うクリニックです。先ほどのクリニックでは食事療法だけで月に数十万が必要になるそうで、とてもじゃないけど、月8万の医療機関には値段では敵いません。そこで、その医療機関に勝つには、現代医療を否定するのが一番じゃないですか。ややもすると現代医療はちょっと冷たい印象を与えます。癌治療にしても、最初、機械で診断して、その症状に基づくオーダーメイドの治療方針を立て、その上で適切な投薬や処置がなされるもの。だけど、代替医療の多くは機械ではなく、人間が頼りです。機械任せの現代医療と、人間味ある代替医療とでは、明らかに代替医療の方が「印象」はいいです。

 そして多くの人は、「印象」がいい方が正しいと判断しがちです。商品を売るのも、印象が大切。間違っても、CMに紳助やノリピーを使うことはない。やっぱりAKBとか嵐とか、印象のいい人を使う方が売れ行きもいいですから。だけど、誰をCMに使おうがその商品自体が変わるわけじゃありません。もちろん心理的効果はあるでしょうが、それ以上のものはないです。

 つまり、現代医療と代替医療を並べた場合、何を基準に判断するかが問題。それは合理性なのか、または単なる印象なのか。一部の代替医療家は、現代医療に対するネガキャンを行い、そして自分のところの自然療法がいかに人に優しいかの印象操作をします。千島学説も同様。千島学説が間違っているのは明らか。先ほどの先輩は骨髄移植や白血病が専門ですが、とてもじゃないけど千島学説のことは聞けません。私までバカと思われるんじゃないかと(すいません、言葉が過ぎました・・・)。

 だけど、悲しいかな、人は知識や思考で判断できなければ、どうしても「印象」のいい方を選んでしまうもの。先ほどのコメントに戻りますが、私が一つ、危険だと思ったのが、


「だから現代医療に頼らず、千島学説を信じ、それによって寿命が縮まってしまったとしても、そういう生き方を選んだその人にとっては天寿を全うしたことになるのではと思っています」


の一文。この方には申し訳ありませんが、このような考え方をする人が一定数はいるために、医学的根拠のない代替医療がいつまでも淘汰されることがないのです。先ほど言ったように、クリニックと言いながら、そこの先生は医師免許を持っていません。ですので、治療行為はできないけど、食品販売をしていることで法的には免れられる。今、ホームページを見たのですが、あからさまに「癌を治療する」と書いてないのももっともな話。千島学説とも書いていない。だけど、そのM先生が千島学説の支持者であることはよく知られています。

 ですが、その表面の情報だけを見てしまうと、やっぱり「印象」はいい。私は、医者はもちろん、代替医療家を含め、千島学説を疑えない人には絶対に身体を看て欲しくないし、医療に関する話を聞くこともありません。なぜなら間違ってるから。間違ってることが科学的に明らかにされているから。人の命は「印象」に預けられるものじゃない。現代医療をして「陰謀」と否定するならば、なぜに代替医療のその陰謀性を疑うことができないのか。もう一度言うけど、それは「印象」がいいからに他なりません。

 もちろん、コメントの「要は、最初から決まっている」と言うのはその通りかもしれません。ただし、これは極めてスピリチュアルな領域での話であり、現実的な話に戻すと、単なる印象操作だけで命を預けてしまうことへの悔しさは持ってほしいと思うのです。現代医療は薬漬けだったけど、代替医療の先生は最後まで親身に看てくれた。だから納得できる。寿命が縮まったのは天命だったのだ。そう考えたくなるのもわかりますが、命はそんなに安くない。ただし、もう一度言いますが、人の寿命は最初から決まっていると考えるので、悔やむよりは受け入れた方がいいのも事実。このニュアンス、伝わりますかね。

 そしてもちろん、現代医療を盲信せよと言うのでもありません。最初に言ったように、現代医療は完璧でもないし、改善すべきことは無限にあるでしょう。それでも、現代医療には何百年に及ぶ膨大な積み重ねがあります。絶えず自己批判をしながら、効果と再現性を高めています。10万人のうち9万9999人に効果があれば、統計学的には「効果がある」とみなすのですが、なぜたった一人だけ効果がなかったについてもできる限り究明します。

 おそらく一人の医者が一生をかけても、治療の可能性を0.1%高めるだけかもしれません。でも、その0.1%をひたすら積み重ねることによって医学が発展しています。そこには印象操作が入る余地もありません。その事実を見ずして、何となく「しっくりくる」とか「考え方に共感できる」だけで、命を預けるべきではない。ただし、それでも代替医療を選択したいのであれば、それ以上は何も言うことはありませんが。

 以上のことが、先日のコメントに対する返信です。かなり冷たい言い方になったと思いますが、こんな意見もまた受け入れて頂ければ幸いです。ありがとうございました。

今日の話に共感して頂ける方はクリックをお願いします!
↓ ↓

人気blogランキング


【広島】11月12日(土):超意識ワークス1dayセミナー in 広島

【大阪】11月18日(金・夜):宇宙となかよし塾 in 大阪

【名古屋】11月19日(土):超意識ワークス1dayセミナー in 名古屋

【東京】12月17日(土):超意識ワークス1dayセミナー in 東京

【札幌】12月18日(日):超意識ワークス1dayセミナー in 札幌

【世界】90日間で人生が変わる超意識コーチング(第三期)
by katamich | 2011-11-04 23:39 | ■時事問題 | Comments(0)