追悼-スティーブ・ジョブズ 2011.10.6 

 5時起床。滝場の気温は16度。まだまだ平気ですが、これからが本格的な滝行シーズン。滝から出た後、お堂で20分ほど坐禅を組むのですが、その時は驚くほど深く瞑想に入ることができます。滝もそうですが、やっぱりインドツアーでより深く入るコツをつかんだようです。大切なのはやっぱり呼吸。標高3~5,000mの高地ではどうしても酸素不足になるので、呼吸は深く深く取る必要があります。特に夜中とか、寝てるとどうしても呼吸が浅くなるので、本当に頭痛で目が覚めたりします。そんな時はすぐに起き上がって深呼吸。すると酸素が頭に回るかのように、頭痛が治まってくるのです。そしてその時、深く瞑想に入ることができる。そんな感じで瞑想に入ると、平地でも深く入ることができるのです。やっぱり呼吸です。ただし、良い空気の方がベターなので、どうしても自然の中になってしまいますよね。

 そんな感じで素晴らしい朝を過ごすことができました。21日滝行はまだまだあるので、これからの朝も楽しみです。できればその後も早起きして散歩とかできればと思います。昨日の田中真澄先生の真似して。そして今日の話。やっぱりこの話題に触れざるを得ない。アップル創始者のスティーブ・ジョブズ氏の死去。今日は世界がこのニュース一色になりました。

 私はアップル信者でもなんでもないのですが、なぜかこのニュースを聞いて、心身がフリーズしてしまいました。まだ若いはず。そしてこれからも世界にいろんなインパクトを与えて行くはずの人。ビル・ゲイツが亡くなっても、こんな気持ちにはなってないはず。

 「ああ、これでまた愛すべきバカがいなくなった・・・」みたいな寂しい気持ちになりました。ジョブズは大学院生だった女性より生まれ、生後すぐに養子に出されます。養子の条件はジョブズを大学までやること。ジョブズは大学に入学したものの、自分の能力を過信し中退してしまいます。そしてそれはきっと正しかったのでしょう。それから今で言うIT企業のエンジニアとして働くのですが、働いてはインドに放浪、、、などの生活を繰り返す迷惑な人。彼は当時流行っていたカウンターカルチャー、ヒッピー文化にどっぷりだったのです。今ならそれを「スピリチュアル」と言うのかもしれません。

 禅や瞑想はもちろん、おそらくマリファナやLSDなども経験し、トランスパーソナルな世界を旅していたのでしょう。私はドラッグこそやりませんが、そもそもの性質としてそのような世界観には興味があります。と言うか、そのまんまかもしれません。だからこそ、、、インドにどうしても魅せられてしまう。

 ビル・ゲイツが合理主義的なモダニズムだとすれば、ジョブズはまさに対極。非合理の中に合理を見いだすポストモダニズム。あの、一見無駄とも思えるスタイリッシュなアップル製品のフォルムは、まさにジョブズのヒッピー精神から誕生したのでしょう。ウィンドウズは信者を作りませんが、アップルには文字通りの「信者」が世界には数え切れないほどいます。だからこそ信者でないはずの私でさえも、ジョブズの死にはフリーズせざるを得なかったのでしょう。

 私が生まれたのは1973年。もしも20年、いや10年早く生まれていたら、ヒッピー文化にどっぷりハマっていたはずです。初めてインドに行ったのは20歳の時でしたが、いわゆる先輩ヒッピーの人たちの話を目をキラキラさせながら聞いていたものです。韓国はソウルにあるテオンヨガン、そしてインドはヴァラナシにあるヴィシュヌレストハウスがその会場でした。パキスタンから歩いて国境を超えてインドにやってきた、なんて話を聞いて、「そんな人がこの世にいたのか~」みたいな衝撃を受けていたのですが、その3年後には同じことをしてしまっていました。

 そして一年間の放浪。帰国後はもう旅はやりきった、後は堅気になって真面目に働くのだと決意しながら、その翌年にはとりあえずアイルランドを自転車で一周。サラリーマンになってからも、年に1~2回は海外旅行。もちろんバックパッカーで。そして会社を辞めて向かった先はインド。奇しくも21日間の修行のような旅。さすがにこれでもう終わりと思いきや、今度はグループでインドへ。その2回目が先月の話でした。おそらくこれからも何度も何度もインドには行くと思います。

 繰り返し言いますが、私はアップル信者ではないものの、ジョブズの生き方にはすごく憧れを抱いてきた一人です。何より彼の「スピリチュアリティ」に魅力を感じています。そしてその精神は有名なあのスピーチにも現れています。



1.点を繋げること
2.愛と喪失
3.死


 まず一つ目の「点を繋げること」ですが、言い換えると「人生には何一つ無駄がない」ってこと。ジョブズがもし大学を中退してなければ、アートのような美しい文字体を学ぶことはなかった。そのアート精神こそがウィンドウズにはないマックの特徴。

 誰の人生でもそう。もしも私がとても待遇のいい会社にいたら、きっと辞めてない。つまり今はない。もしも会社を辞めてインドに行ってなかったら、初日に暴漢に殴られてなかったら、所持金を奪われてなかったら、、、間違いなく今はない。たった5,000円でラダックに降りてしまったからこそ、一週間も自分と向き合うことができた。もしもあの時間がなかったら、間違いなく今の自分はないし、直接的には「宇宙となかよし」も出版できてなかった。

 何度も言うように、一見、最悪なこと、うまくないことこそが、後々のチャンスにつながっている。間違いなく。つまり、、、宇宙はすべてお見通しってこと。宇宙を信頼するとは、自分の運命を信頼すること。目先のことに一喜一憂するのではなく、これは間違いなく自分のストーリーの中のエポックであることを知る。

 二つ目の「愛と喪失」について、ジョブズは自分が立ち上げた会社を後に追われることになる。アップルは敵。しかしジョブズが本当にやりたかったことは、アップルで世界を変えること。そしてここ数年、誰もが認める事実をもたらした。こんなにも美しいコンピューターがポケットに入る時代が来るとは。手塚治虫が描いた21世紀は、携帯電話は大きなスーツケースのようだったけど、その時代をはるかに超えた。そうさせたのがまさにジョブズ。

 自分が本当にやりたいことをやる。どんなに憂き目にあっても、やりたいことをやり通す。幸い私はそれを見つけることができた。一つは毎日ブログを書くこと。そしてもう一つは講演を通して企業を元気にすること、社会を変えること。実は4年前からずっとやりたいと思ってきた。そしてようやく、そのスタートを今まさに切ろうとしているのです。きっとこれからも嫌な目にはたくさんあうと思うけど、自分が選んだ自分のやりたいことなんだから、昨日の田中真澄先生のように、生涯現役でやっていきたい。少なくとも88歳までは。

 三つ目の「死」について、すい臓がんで早期の死を宣告されたジョブズが奇跡的な復活を遂げた6年後、本当にいなくなるとは皮肉な話。でもきっと運命だったんだと思う。そしてこの6年間、ジョブズはまさに世界を変える仕事を残して去って行った。

「毎日を人生最後の日だと思って生きよう、いつか本当にそうなる日が来る」

 17歳のジョブズに衝撃を与えた言葉。そしてジョブズにとっての「そうなる日」がやって来た。「そうなる日」は誰にだって平等に必ずやってくる。その日まで、自分が本当に愛することをやって生きていきたい。自分の大いなる「直感」に従って。

 「Stay hungry. Stay foolish.」

 その言葉が書かれていた「全地球カタログ」には、早朝の田舎道の写真が言葉と一緒に写っていた。それはまるで冒険好きがヒッチハイクで目にするような光景。私も思い出した。1997年、アメリカのコロラドからニューヨークに飛び、さらに片道切符でオランダに入った時のこと。列車が高いので、蚤の市で見つけた中このマウンテンバイクを買って東に進もうと出発。

 調子に乗って進み過ぎたため、安い宿を見つけることができず夜中になってしまう。ライデンという街の駅で野宿しようと構内に入ってしばらくして不吉な予感。駅の駐輪場で鎖を付けて放置していた自転車が気になる。戻って見ると、予感的中。鎖は切られ自転車はすでに持ち去られていた。その自転車とは24時間も一緒にいることができなかった。

 翌朝、ライデンのB&Bに朝から泊って今後のことを考える。自転車は諦めてドイツのミュンヘンまでのチケットを15,000円くらいで購入。いざ乗ろうとしたけど、向かった先はチケットカウンター。購入した20分後に500円の取消料を取られるだけで払い戻し。手元の金で中古自転車を見つけ再び購入。その時、思わず独り言。

「オレってバカだよな~」

 でも、そのバカさ加減がなんとも愛しくって、ますます自分のことが好きになった瞬間でした。オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、南ドイツと自転車で進んで、360度麦畑の道路を走っている時、どこからともなく、「Qさん、Qさん」と呼ぶ声が聞こえる。その時、自分はまだ「Q」ではなかったはずなのに。今思うと、未来の誰かが私を呼んでいたのでしょう。

 それはともかくとってもハングリーで、とってもフーリッシュな旅だったけど、そのおかげでますます自分のことが好きになったし、あの時代の私は、今も立派に生きていることを実感している。だからこれからもハングリーで、そしてバカな自分でいたいと思っています。

 今日一日で何度ジョブズのスピーチを見かけたかわかりませんが、あの全文は、きっと日本の英語の教科書にも出てくることでしょう。そしてそれが教育にとって健全なあり方だと思っています。私も何度も何度も見たいと思っています。ありがとう、ユーチューブ。そして、ありがとう、ジョブズ。今日はこの辺で。ありがとうございました。

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Commented by 山本 at 2011-10-11 22:59 x
突然のメールすいません。
私はインドへ行こうと思っています。ただ単純に刺激的な国に刺激を求めたく行こうと思っています。
インドを選んだのにはスティーブジョブズ氏やマークザッカーバーグ氏の訪れた地と言う事と何かピンっときたので。
観光と言う事ではなく、危険な事でない刺激的な経験がしたいのですが何分にもインドと言う国の知識はゼロなので少し情報をご教授頂きたくご連絡させて頂きました。
宜しくお願いします!
Commented by katamich at 2011-10-11 23:24
■山本さん!
「地球の歩き方(インド編)」を買って、まずは行ってみるといいと思います。
最初はデリー、アグラ(タージマハル)、バラナシ、ブッダガヤ、コルカタあたりでいいじゃないでしょうか。
Commented by 山本 at 2011-10-12 00:22 x
お返事有難うございます!
地球の歩き方を早速買ってみます。
観光者では通常体験できない様な特別な経験をしてみたいのですが何かご存知でしょうか?
お寺で瞑想してみたいですし…
何か一つここは特別だよって所を教えていただけませんか?
宜しくお願いします!
Commented by katamich at 2011-10-12 01:09
■山本さん!
リシュケシュなどでヨガ体験。ブッダガヤでヴィパサナ瞑想10日間。ゴアでL〇D。ナンボでもありますよ。
Commented by 山本 at 2011-10-12 17:31 x
有難うございます!
教えて頂いた所と色々調べて行く場所などを検討します。
今日、航空機を旅行会社に求めにいったんですがインドは観光でもビザも必要だし取得する為には現地のホテルなんかの許可するサインも必要みたいで一筋縄でいかないみたいですね。
ふらっとアメリカに行くのとは違いますね(笑)
今月末には出発します!
色々と教えて下さり有難うございました。
Commented by katamich at 2011-10-12 20:56
■山本さん!
ビザの取り方がつい最近変わったようですね。
現地のホテルの相談等については、デリーの「シゲタトラベル」に相談するといいですよ。
日本語で親切に対応してくれるし、ぼったりしないので安心できます。
by katamich | 2011-10-06 23:39 | ■時事問題 | Comments(6)