英雄の旅・・・ 2011.8.22

 昨日も9時過ぎには寝たようで、気が付いたら朝になっていました。何だかんだと2泊3日の石垣島は疲れていたようです。子連れは楽しさも10倍ですが、疲れも10倍。でも心地よい疲れです。今日からちびQも保育園。ミズボーソーにお盆休みが続いて、8月は保育園離れしてました。案の定、保育園では大泣き。そして夕方にお迎え。夜はツレが友達と会うとのことで、ご飯、風呂、寝かしつけまでずっと一緒。この8月はすっかり、ちびQ三昧となりました。でも、ま、9月はインドも行くことだし、これくらいはね。

 そして週末はいよいよ「Q州ツアー」です。これはさかのぼること2006年9月。当時ブログで交流のあった方々が「滝行をしたい」とのことで急きょ企画。女性7名に私一人の教祖状態でした。それがこれ。その翌年2007年は6月の東京セミナーに参加された方6名がやってこられました。その時は初日に滝行をして二日目に長崎のあんでるせん。それがこれ。これもまた不思議な旅となりました。

 そして翌年2008年は6月に2泊3日に拡大。それがこれ。総勢16名の旅となりました。さらにその10月は五日市剛さんも参加されて初日に滝行で二日目にあんでるせんとなります。それがこれ。この時もいろんなことがありました。その一か月後にインドツアー。

 そして翌年2009年は5月に滝行セミナー、8月にQ州ツアー、10月も滝行セミナー。さらに翌年2010年9月もQ州ツアー。このツアーから今年2名の方がインドにも行かれます。そして今年1月は熱海ワークス。こう見ると、これまでかなりツアーをやってきたな~と思います。滝行ツアーだけでも今回で9回目、2泊3日のQ州ツアーだと4回目。今年はインドに行くのでQ州ツアーはお休みにしようとも思ってたけど、リクエストもあって開催。すぐに満員となりました。

 そしてインドツアーも満員となり、次回のリクエストもちらほら頂いてます。それ以外にもプライベートやセミナーであちこち行ってますが、私ってつくづく「旅」に縁があるな~と思います。高校まではそんなに興味なかったはずですが、浪人して予備校の講師の影響だったと思います。

 「世界を見たい!」と思うようになり、そのために必要なのが「旅」と「本」でした。「旅」については文字通り世界を「見る」ことですが、「本」については世界を「知る」ことにつながります。20歳で初めてのインドに行き、24歳で世界一周。その後も何だかんだとちょこちょこ行って40カ国近く行くことに。そして結婚して子どもがいる今でも、ちょこちょこツアーを組んだりして出かけてしまう。きっとこれからも旅と無縁ではいられないでしょう。

 そもそも私は旅好きではあるのですが、当時に「旅は最高の自己投資」と考えています。私自身、「旅」をするごとに新たな気づきと成長があるのを実感しています。それは昨日までの石垣島も同様。ですが、できれば「旅」は「困難」が伴う方がいい。しばしば「トラベルはトラブル」と言うように、「トラブル(困難)」があってこそ思い出に残る旅になるわけです。

 これはまさに人生も同じ。最近、「NLPヒーローズ・ジャーニー」なる本を買って、今読んでいるのですが、これは「人生」を4日間の縮図に表したワークショップの全貌が描かれており、私もその考えには同意しています。ちなみに筆者はロバート・ディルツとスティーブン・ギリガン。個人的にNLPの最重要人物と思っている二人です。この話の骨子はこう。

 ジョセフ・キャンベルという神話学者が古今東西のあらゆる神話、物語、伝記を研究したところ、それらには共通の「深層構造」があることを発見します。いわゆる歴史に残る物語であったり、もしくは「売れる本」ってのは、すべてにこの深層構造が見られることがわかります。それが次のようなプロセス。


1.天命を聞く
2.天命を辞退する
3.境界を超える
4.守護者を見つける
5.自分のなかの悪魔と影に立ち向かう
6.内なる自己を育てる
7.変化を遂げる
8.帰還する



 ここで「天命」と言うと、何か大それたもののような気がしますが、まず私たちはすでに「天命」を生きていることを自覚する必要があります。しかしそれ気が付いていないだけ。生まれた瞬間にすでに「天命」を生きてるのです。これは「自分らしさ」と言ってもいいかもしれません。

 ですが、生きていると「自分らしさ」を発揮できない状況に出会うことがよくあります。それが2番目の「天命を辞退する」ですが、これは旅でも同じ。今月のQ州ツアーにしても来月のインドツアーにしても、実は申込後のキャンセルはいくつかありました。やむを得ない事情もあれば、何となく気乗りがしないって人もいるでしょう。それはそれでいいです。私もありますから。ただし、やむを得ない事情であろうと、気乗りがしないだけであろうと、これがまさに「天命を辞退する誘惑」だと考えられます。

 私にとって、この「英雄の旅」を地で行った経験としては2005年5月のインド旅行がありました。会社を辞めてインドに行く、いやその前に、会社を辞めてフリーランスとしての「旅」に出る。そう決心した時点ですでに「天命」を聞いてるのです。しかし、先日も書いたように直前になって「行きたくない病」が再発します。そして何割かはその病気に負けて辞退する人もいる。そうなるとまた振り出しに戻れです。

 そして次に「境界を越える」のですが、これは「後戻りできない」ことを意味します。一度、生まれてしまったら再び胎内に戻ることができないように、会社だって辞めてしまえば戻ることはできません。インドに行くのに飛行機に乗ってしまえば、飛行機は自分の都合で引き返してはくれません。ここで初めて「旅」がスタートします。

 そして「守護者を見つける」のですが、これは「天命」を後押しするための様々な出会いです。実は私、、、名字の頭文字に「か」が付く人から今までものすごく助けてもらってたことに石垣島で気づきました。今では付き合いのない人もいますが、節目節目に「か」が付く人から助けてもらっているのは単なる偶然でしょうか。ちょっとだけ言いましょうか。まず会社に入る時にお世話になったのが「か〇しま」さん。会社を辞める時としばらくお世話になったのが「か〇わ」さん。フリーランスで活動するための原動力を与えてくれたのが「加賀田」先生。そして最近では、何かと目をかけて頂いている「栢野」さんなど。もっと大切な人が抜けてるかもしれませんが、先日、このことに気づいて背筋がぞぞ~となりました。だから何?ってことではありますが、はい。

 次が「自分のなかの悪魔と影に立ち向かう」ですが、これは文字通りの「悪魔(デーモン)」であり「影(シャドウ)」であり、旅の邪魔をする存在のこと。それは必ずしも「人物」であるとも限らず、病気、失業、倒産、離婚などの場合もあります。これはできれば出会いたくないものですが、逆に出会わなかったら面白くない。振り返ってみると、悪魔や影と闘い、それを乗り越えたからこそ人生という旅が素晴らしいものになる。実際の旅でもそう。2005年のインドツアーでは初日に暴漢にあって所持金を奪われるなどはまさに悪魔。でも、そのおかげであの旅はかけがえのないものになった。

 次は「内なる自己を育てる」ですが、いわゆる「気づき」と言ってもいいでしょう。それは具体的な問題解決のこともあればスピリチュアルな成長でもあります。そして次の「変化を遂げる」ですが、これは「成功」と言い換えてもいいでしょう。悪魔と闘い宝を手にする。そして最後の「帰還する」では、元のいた場所に戻って他者にシェアする必要がある。与える必要がある。それでようやく「英雄の旅」が終わるわけです。

 このモデルは古今東西の物語や神話に見られるパターン。「桃太郎」ではこうなります。


1.天命を聞く「鬼ヶ島に鬼退治に行くと決意する」
2.天命を辞退する「おじいさん、おばあさんから止められる」
3.境界を超える「それでも行く」
4.守護者を見つける「犬、雉、猿と出会う」
5.自分のなかの悪魔と影に立ち向かう「鬼と出会う」
6.内なる自己を育てる「闘いの中でいろんな気づきをする」
7.変化を遂げる「鬼退治に成功する」
8.帰還する「宝を持って帰る」



 最近読んだ池井戸潤さんの「下町ロケット」ではこうなります。


1.天命を聞く「(訴訟問題を解決した後)自分の会社でロケットの部品を作ると決意する」
2.天命を辞退する「無謀だと周囲から止められ、発注元の帝国重工からもバカにされる」
3.境界を超える「それでも作ると譲らない」
4.守護者を見つける「社内での味方を得て、さらに帝国重工の中にも理解を示す人が出てくる」
5.自分のなかの悪魔と影に立ち向かう「帝国重工サイドは何としてでも阻止しようと働きかけ、さらに社内にも謀反を起こす社員が出てくる」
6.内なる自己を育てる「不屈の魂でやり遂げる」
7.変化を遂げる「自社の技術でロケットが飛ぶ」
8.帰還する「ロケットの技術が医療分野にも応用される、など」



 つまり「売れる本」ってのはすべてこのパターン。これは人生もそう。「売れる本=面白い人生」ってのはすべてこうなんです。私自身もまだ旅の途上ではありますが、会社を辞めてからがまさに「天命」でした。様々な困難はありましたが、なんとかやってます。ただ、私は一つ一つの「困難」に対しては、実のところをそんなに悲観的ではありません。いや、むしろ「困難」がやってきたら「デーモン来たぞ~!」とテンションがあがります。なぜならそのおかげで毎回毎回、気づきや成長があるのだから。そして何だかんだ言ってやり遂げてしまう。

つまりは自分の人生についても、このような俯瞰した見方を持つだけで、立ち振る舞い方が全然違ってくるわけです。私がQ州ツアーだとかインドツアーをする理由の一つもここにあります。国内であれインドであれ、それに参加するには時間と費用の面での問題がまずあります。それでも行きたいと決意した瞬間、それは「天命」へと結びつく。そして当然、いろんなことが起るのでしょうが、終わってみたら「成長」だけがあることに気が付く。そして、、、ブログに書く(笑)

 だからこそ旅ってのは自己投資なのです。8月後半から9月にかけての約一ヵ月間、私にとって大きな旅が三つ続いています。一つが先日の石垣島。これは「龍神様」との出会いによって勇気を頂きます。そして週末のQ州ツアー。台風もなさそうだし、天気も回復している感じ。それでいて滝の水量は多いだろうから、なかなかの「行」となる。そして9月のインドツアー。これもほとんどすべての手配を済ませて、あとは細かい準備をするだけの段階。なにが起るのか、、、まったく見当つきません。そして今、メンバーの何名かが「行きたくない病」にかかっているとのこと。これがまさに「天命を辞退する」の段階。それでも当日、飛行機に乗ってしまえば観念するしかありません。

 そんなわけで、これから一か月は私にとっても「自己変革」の期間になりそうです。その合間に9.11の「夢駆さんとのコラボ」があるのも偶然ではないかも。何かが起る。いよいよ私も佳境に入ってきました。朝晩が涼しい秋の気配を感じる今日この頃。まじで、、、何かが起る。そんな気配を感じています。ありがとうございました。

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