宇宙となかよし

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今津雅仁 2011.3.28

 昨日はバタバタしてすいません。実はインドの連絡事項に右往左往していまして、私以外11名ひとりひとりに連絡する必要があるのでバタバタ。しかも4月から燃料や料金区分が変わってしまうので、3月中に国際線チケットを申し込む必要がありまして急を要していました。しかし、確実に進んでいます。半年後はいよいよラダックか。拙著「宇宙となかよし」の表紙にもなっている「ラマユル」に行くことが現実的になってきました。

 さてさて。今日は今津雅仁さんのライブに行ってきました。大宰府にある「JAZZ工房NISHIMURA」にて。このライブハウスは初めてですが、マスターとはすでにマイミクに。そして今津雅仁さんです。数年前、博多の「リバーサイド」というライブハウスでよく知らずに聴きに行ったところ、めちゃくちゃ感動してしまいました。その時、マスターたちとの飲みに行って、その2~3年後にも博多のライブハウスで聴きました。その時も感動したのですが、リズムセクションがもう一歩だったかな。

 その後、ミクシィでご本人を発見しマイミクに。そして今日、ついにご対面となったのです。リズムセクションは工藤隆、丹羽肇、そして若手の武本強志。工藤さんと丹羽さんは、これまで何度も聴いてきたのですが、間違いなく日本屈指の実力者。今津さんは彼らのことを知らなかったそうですが、それだけにどんな音が出てくるのか、地元にジャズファンとしてはニヤニヤしてしまいます。7時過ぎにライブハウスに入るとリハ中でした。私は外で電話。インドの連絡など。しばらくして中に入ると、数年ぶりの私の知人と再会。いろいろ近況報告しているとライブがスタートしました。

 立て続けに今津さんのオリジナルが3曲。もうこの際だから言ってしまうけど、ジャズミュージシャンのオリジナルほど退屈な曲はありません。先日、東京で実力のある若手のライブに接したのですが、確かに上手い。しかし、それだけ。それをすべて演奏者のオリジナルで固めてしまって、悪いけど途中から寝てしまいました。つまり面白くないのです。本人たちは自分の書いた曲を聴かせるのだから楽しいのでしょうが、聴いてる方はたまったもんじゃない。確かに素人の耳で理解できないだけかもしれませんが、あながちそれだけとも言えない。なぜなら彼らのオリジナルは、そこ以外で聴くことができないから。やっぱり面白くないからじゃん、ってことになるのです。

 それに対して今津さんのオリジナルは、スタンダードかと思うような魅力的なメロディにあふれています。そしてしばしばテレビや街中でも聴くことがあります。私は今津さんのCDをすべて持っているのですが、テレビのBGMで彼のオリジナルとテナーが流れると、おお~と反応してしまいます。ですので、もしかしたら自然と聴いている人は多いと思います。

 ようするに「本物」かどうかってこと。あえて「本物臭」なんて言葉を使いますが、本物かどうかなんてのは、それが音楽であろうと「聴覚」で判断できるもんじゃないのです。哺乳類にとって最も原始的な「嗅覚」で感じるのが本当。ついでに言うと、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)の中で一つだけ特別な感覚があって、それが嗅覚。他の感覚はそれぞれの情報が視床下部を経由して大脳辺縁系に到達するのですが、嗅覚だけはダイレクトに到達する。つまり情報伝達として他の感覚よりも速いのです。ですので、犬なんかは物事を判断するのに「嗅覚」を第一にするわけで、それは人間だって決して例外ではありません。

 例えば私たちは生きるために食べることは必須。そしてできる限り新鮮なものを食べられればいいのですが、季節によっては必ずしもそんなわけにはいきません。特に冬場とかは植物は育たないし、動物は冬眠しています。ですので、新鮮なものしか食べられないのであれば、人類はとっくの昔に滅んでいたのかもしれません。しかし、人類は知恵を使って、新鮮でないものを食べる工夫をしてきました。それが「発酵」です。

 例えばイヌイット(エスキモー)の伝統的な料理の一つに「キビャック」なるものがあるのですが、それは海燕をアザラシの腹の中に入れて、それごと雪の中に入れて発酵させたもの。冒険家の植村直巳氏の好物だったそうですが、食べる時はドロドロの海燕の肛門に口を付けて、そこからドロドロに溶けた内臓を吸い取るのだそうです。当然、臭いです(食べたことないですが)。ただ、イヌイットの生活様式だと、どうしても新鮮な野菜や果物を食べることができず、ビタミンCが不足してしまいます。そのためビタミンCが豊富な内臓を食べることで補っていたとのこと。肉食動物が草食動物を食べる時、真っ先に肝臓を食べるそうなんですが、それは肝臓にビタミンCが豊富に含まれるから。

 イヌイットに限らず、人類は必ずしも新鮮なものをいつでも食べられるとは限られないため、そこで飢えから逃れるために生み出されたものが「発酵食品」です。しかし「発酵」と紙一重のものとして「腐敗」があります。一見よく似ていますが、腐敗したものを食べると私たちの生命にかかわります。では、どうすれば「腐敗」と「発酵」を見分けることができるのか。もちろん今ではいろんな判別方法があるのでしょうが、大昔にもあったわけではありません。そこで重要なのが「臭い」で判別する方法。発酵食品は確かに臭いのですが、臭いままではなく、慣れてしまうと病みつきになる魅力があります。毎朝、納豆を食べないと気が済まない日本人も多いと思いますが、それ以外にも、鮒寿司、くさや、ひもの、漬物などは、人によっては「香り」にもなるわけです。

 以前、世界一臭い食べ物と言われる「シュールストレミング」をスウェーデンからネット注文して、春日公園で試食会をしたことがあるのですが、あれははっきり言ってドブ(下水)でした。しかし、スウェーデンではその解禁日をまだかまだかと待っている人も多いと聞きますし、そのための専門店もあるようです。つまり「発酵」は人間にとって不可欠かつ魅力的なものであるのに対し、それとよく似た「腐敗」は人を死に至らしめる。それらを判別するのがまさに「嗅覚」です。視覚や触覚ではわかりませんし、味覚で判断しようとすればそれは遅すぎる。

 話がそれまくっていますが、要するに人間にとっても「嗅覚」は物事を「判断」するのにとても大切ってこと。そしてそれは「音楽」だって例外ではありません。今津さんの音と、バークリー音楽大学を優秀な成績で卒業した多くのミュージシャンと、何が違うのか。もしかしたらテクニック的な面ではバークリー卒の人たちの方が巧みかもしれません。四分音符300のテンポの二分音符単位で転調しまくる曲なんかも、彼らは涼しい顔して演奏しますから。

 しかし、彼らバークリー卒のミュージシャンに決定的に欠けているのがあります。それが、「音のにおい」なのです。先ほどオリジナルばかり演奏して眠くなったライブの話をしましたが、彼らも確かバークリーを出てたように思います。確かに上手いのですが、そこには何の「におい」も感じられないのです。だったら「思考」でそれを判断しようと思っても、そもそも音楽は思考で楽しむものじゃありません。耳で、目で、体感で、そして鼻で楽しむもんなのです。

 で、今津さんの音なんですが、その「におい」がたまらんのです。発酵しまくってます。おそらくそれは音に対するこだわり、情熱、愛、そして人生経験によって、そのような「におい」を発するに至ったのでしょうか(もちろんバークリー卒にも素晴らしいミュージシャンはたくさんいますけど、対比するために一般的なアイロニーで表現しただけのことです)。なので、もう、一音、ブッって出しただけで、「おお~」ってなってしまうんです。
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 例えばスタンダードの「I'm Getting Sentimental Over You」なんて曲を今さらどんな風に演奏するのでしょうか。人によっては、変拍子にしてとか、コードをひっくり返してとか、随所にキメを入れてとか、いろいろ考えるのでしょうが、今津さんは「こうやって吹く」だけ。そしてそれがすべて。何をする必要もない。なぜならそこにはすでに「におい」があるから。

 でも、これは音楽に限ったことじゃないかもしれません。人間だってそもそもそう。何の「におい」も感じない人間なんて面白くもなんともないですからね。それはもちろん汗臭いとか、香水臭いとか、物理的な「臭い」のことではなく、雰囲気と言うか、オーラと言うか、エーテル体と言うか、その人独特の「におい」がなければ面白くもなんともありません。言うなれば人間てのは、最終的に「自分のにおい」を得るために生きるのではないかって気さえしてきます。そしてそれがまさに「本当の自分」ではないかと。

 その意味でも、すでに「におい」を獲得した本物に接することは、自分自身の「におい」を発見する上でも有益なはず。その意味で、例えばジャズって音楽について言えば、おそらく国内には、、、すでに「におい」を持ってるミュージシャンは決して多いわけではなく(「ほんとんど存在しない」って書こうと思ったけど、怒られそうなのでやめました、、、って言いながら書いてるし)、その意味で言えば、今津さんは間違いなく「におい」を持った数少ないミュージシャンの一人には違いありません。

 とにかく今日も感動的なライブでした。魅力的なオリジナル、スタンダード、古き良い時代のアメリカンソング。一つ目のステージがそれ。そして二つ目のステージは宮崎から駆けつけた女性ボーカルが3曲飛び入り。ユーミンの「卒業写真」などもジャズとして歌いしんみり。その後は再びカルテットの演奏になるのですが、印象的だったのがK-POPアイドルの東方神起の「魔法の城」って曲。ここ2~3年、今津さんは韓国のジャズシーンに注目していて、自分で韓国語も勉強しながら日本と韓国のジャズの架け橋として活動されています。

 「冬のソナタ」など韓流ドラマは日本でもブームになり、私もいくつかハマって見ました。その純朴なストーリーも共感するのですが、そこで聴く「音楽」の素晴らしさも忘れることができません。ちなみに私のセミナーで、しばしばワーク中に音楽をかけるのですが、静かなムードを作るためにかけるのが韓国のインストです。で、東方神起ってのは名前は知ってますが、歌を聞いたことはありませんでした。しかし「마법의성(魔法の城)」って曲は、初めて聴いたのですが、めちゃくちゃ良い曲じゃないですか。後からユーチューブで聴いたところ、これはバラードのようですが、今日されたのはややアップテンポのリズミックな演奏。それでもめちゃくちゃ感動的な曲で、テーマはもちろんのこと、今津さんのアドリブがまた素晴らしく、ああ~終わってくれるな~と久々に心の叫びが聞こえてきました。ライブ後はちょっとした韓国音楽談義になって、今津さんのピアノを聴かせてもらいました。
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 二つ目のステージが終わり、当然、アンコール。曲はハンク・モブレーの演奏が名高い「リメンバー」。リメンバー、、、これは、確か昔、博多にあったジャズクラブの名前ではないか。そのオーナーの名は佐藤羊一。故人です。私はその晩年、ちょっと知り合うことになったのですが、全国のミュージシャンから慕われている名物だったようです。ライブハウスで会うとよく話かけてくれてたのですが、会うたびに何言ってるかわからなくなり、最後に会った時は「病院から抜け出してきた」と言い、見るとげっそり痩せて黄疸だらけ。「ああ、この人、もうすぐ死ぬな・・」って思ったら、やっぱり訃報を聞くのはそんなに遅い話ではありませんでた。死ぬ直前までファンキーなオヤジだったようです。

 その佐藤氏は若き今津さんの才能をいち早く見出し、随分と可愛がっておられたそうです。アンコールで「リメンバー」を演奏されたのも、きっと博多の地を去った佐藤さんへの捧げものなのかな、、、と思いながら聴いてると、ちょっとじんわりしてきました。

 そんなわけでして、本当に久しぶりにジャズのライブに行ったのですが、やっぱりいいですね。震災後、いろいろ気の滅入ることも多かったけど、今日は何だかものすごくエネルギーを頂いた気がします。そう言えば今津さんは、、、95年の阪神大震災では肉親を失って、そのショックで引退したこともあったなあ。決してそのことを思い出さないことはないと思うけど、こうやって博多まで来て頂けたことに感謝しかありません。

b0002156_22122061.jpg 右のお写真は素晴らしいピアニスト工藤隆さんのブログより。左から工藤さん、オレ、今津さん、ベースの丹羽さん、ボーカルのROKOさんです。ちなみに工藤さんに初めてお会いしたのは(見かけたのは)、今から10年以上前、私がよく遊びに行ってた田川市の「ブルーノート」ってライブハウスで突然、「ピアノ弾かせてくださ~い」って飛び入りされた時のこと。それ以来、ずっと福岡を中心に活動されているようですが、いつ聴いても素晴らしい演奏です。テクニックや表現力は当然のこと、いつも熱く情熱的なピアノを聴かせてくれます。彼も紛れもなく「本物臭」の漂うミュージシャンには違いありません。もちろんベースの丹羽さんも。

 今日は車だったのでお酒が飲めなかったのが残念ではありましたが、これからも機会を見つけてジャズを聴きに行きたいな~と思います。さあ、もうすぐ4月だし、オレもオレで頑張りましょうね。ありがとうございました。

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by katamich | 2011-03-28 23:39 | ■音楽
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