潜在意識の記憶 2010.5.26

 今朝、ちびQを保育園に送ってから、家で本を読みつつ、ちょっと「瞑想」の状態に入ってみたんですね。するとすごく面白いことがありました。無意識(潜在意識)とすごくリアルにコミュニケーションをとっていたのです。ここ最近、いろんな情報を出し入れしていて、おそらく「脳」がちょっと疲れ気味だったように思います。そんな時、脳はきちんと自己整理する必要があるようで、一番手っ取り早いのがまずは睡眠。ですが、深いトランスに入ってしまえば、眠ることなく睡眠と同じような状況を味わうことができます。意識ははっきりしている、と言うか、普通に起きているよりも何倍も鋭敏な意識状態が生まれるのです。

 いろんなところで言ってるのですが、以前、シリアを旅していた時、熱が37度台になり、昼間から部屋で寝ていました。するとある瞬間、すごくリアルな音楽が聴こえてきたのです。マイルス・デイヴィスの「It could happen to you」という曲でした。「リラクシン」というアルバムに入っている。その時、ピアノのイントロ、ドラムのレガート、マイルスのテーマとアドリブ、コルトレーンのアドリブと、最後まで実にリアルに鳴り響いたのです。すっごく感動してしまって、涙を流している自分がいました。熱もどこかに行ってしまい。

 あれは、今思うと、潜在意識に入っているあの曲が完全に再現されたんだな、と。つまり、意識では思い出せなくとも、潜在意識には何から何まですべて入っているのです。あの聞こえ方は尋常じゃなく、普通に聞いている以上の臨場感がありました。それと同じようなことが今日もありました。

 今日は音楽ではなく、潜在意識にある「自分自身」との対話。「あの件、どうしようか、そうだね・・・」みたいな感じで話し合っているのです。何か新しい発想が生まれたと言うより、情報の整理整頓をしていると言った方がふさわしく、ああそうか、寝てる時ってこうやって潜在意識さんは働いてるんだなってリアルに実感したのです。面白かったです。トランスから抜け出ると、当然、すっきり。身体はなんかだるかったですが。

 結局のところ、私たちの「無意識(潜在意識)」ってのは、何でもかんでも記憶してるんだなったこと。それも一応はタンスか引き出しのようなところに保存して、何かあると、すっごくリアルに再現することもできる。通常、短期記憶は大脳の「海馬」というところで保存、処理されるのですが、言語にもならない長期的な記憶はまさに「感覚」を通して無限に記憶されている感じです。そして睡眠(及び深い変性意識状態)は、その記憶を整理整頓したり、時として「ひらめき」のような形で意識に登ってくることがある。

 以前どっかで書いたと思いますが、「こびとのくつや」って童話はまさに「潜在意識」の働きを表していると。お爺さんが寝ている間に、小人たちが靴を作ってくれるって、都合のよい憧れのお話です。私もサラリーマン時代、睡魔と闘いながら作業している時、「小人出てこ~い!」とか何度叫んだことか。

 今日、体験した世界は、まさに「小人」たちでした。「潜在意識」に入っているたくさんの記憶を小人たちが整理整頓している。それも私と相談しながら。そうだね~それはそこ、とか。不思議な感覚ですが、別に珍しいことでもないかな。

 ところで「チャネリング」ってのがありますが、よく天使と対話したり、神や仏が出てきたり、とにかく何らかの「目に見えない存在」と交信することを言うようです。でも、正直、99%は錯覚です。厳密に言うと、確かに「交信」している気はしていても、本来本当の「天使など存在」と対話していることはありません。私も今まで何人も「自称・チャネラー」と出会ってきましたが、99.9%は自分でも「交信などしていない」ことがわかっている人たちです。単に特別視されたくて、ちょっとした「変性意識体験」を誇張して言ってるだけです。でも1%くらいは本当に「交信」している可能性もあるので、すべてがすべて否定するわけではありません。

 私がよく見聞きする「チャネリング」ってのは、一言で言って「記憶の再構成」のこと。普通、私たちが「記憶」として意識するのが「海馬」に入っている言語化された記憶です。例えば昨日の晩飯なんてのはとりあえず「海馬」に入るので、現段階では思い出すこともできるでしょう。しかし、一週間後には忘れてしまうのがほとんど。でも、恋人との初めてのデートでのディナーなどは、何十年経っても覚えていることが多いです。そのような長期記憶は「大脳新皮質」に保存されます。しかし、昨日の晩飯みたいなどうでもいい記憶は海馬からも大脳新皮質からも放り出され、一時的に記憶から取り消されます。

 しかしその記憶は完全になくなったのではなく、いわゆる感覚器官としての「小脳(脳幹など)」に保存されます。小脳は「小」とは言いますが、大脳よりも容量が大きく、自転車の乗り方なんてのはいかに複雑であれ忘れることはありません。しょうもない記憶自体も小脳にきちんと保存されているので、そのような記憶のことを「潜在意識の記憶」と呼ぶことができるのかもしれません。図式化するとこう。

出来事→「短期記憶⇒海馬に保存」→重要な情報→「長期記憶⇒大脳新皮質」
                →感覚的な長期記憶・重要でもない記憶→「潜在意識の記憶⇒小脳」


 そこで「チャネリング」ってのは、どっから出てくるのかと言うと、言うまでもなく「潜在意識の記憶」から。言い換えると、「自分の中の意識していない記憶」から出てくるのです。ですので、天使や神など、「自分」と独立した超越的な存在からメッセージを受け取っているのでは断じてありません。

 例えば「イエス・キリスト」からメッセージを受け取っていると言う人がいたとしましょう。しかし、なぜにそれを「日本語」で受け取ることができるのでしょうか。もしも本当にイエスであるならば、ヘブライ語かアラム語でなければならないはずです。要するにその人は、日本語で読んだ本(聖書など)やブログ、見聞きした話などの「記憶」を再構成して話しているだけなのです。

 天使も同様。天使語でなければおかしいはず。でも、こんな反論をする人がいるかもしれません。イエスも天使もバイリンガルで、あの世ですべての言語をマスターしたのだと。もちろんそうでないことを証明することはできませんが(そうであることも同様に証明できない)、とりあえずは私の言うように「単なる記憶の再構成」と言う方が、「バイリンガル」と力説されるよりは説得性があるんじゃないでしょうか。

 これは赤ちゃんが前世の記憶をしゃべるってのも同じこと。言語習得前後(1~2歳)で突然、「ボクは・・・」とか不思議なことをしゃべりだすことがあるようです。そして両親は、教えてもいないことをしゃべりだした!これは前世からのメッセージだ!とか騒ぎ立てるのですが、これも心配いりません。赤ちゃんは生まれた直後(またお腹の中)から、言語化されずとも、両親や周囲の情報をしっかりと吸収しているからです。

 退行催眠で0歳当時の記憶が蘇ることも普通にありますが、つまりはすべての情報が「潜在意識の記憶」として保存されていて、それが言語習得と同時に整理・再構成されて出てきただけ。でも、私たちは教えてないです、と言う人もいるかもしれません。つまり両親が言った「記憶」はないと。ただ、これは一週間前の晩飯を覚えていないのように、赤ちゃんが生まれてから話した内容をずっと覚えてられないのと同じこと。また、自分たちはしゃべってなくとも、テレビなどから吸収していることは普通に考えられます。騒ぎ立てる必要なしです。

 あと、チャネリングってのは、それらしいことは練習すれば誰にでもできます。先日、チャネリングのスクールに通ったことがある人と話をしましたが、そこで教えられていることも大したことありません。思った通り。ようするにそれっぽい単語をつなぎ合わせて早口で伝える訓練をするだけです。いわゆる「預言カフェ」の方式。預言カフェってのは東京は早稲田にある喫茶店のことですが、ここでは「主」からのメッセージを一人ひとり頂くことができることで、スピリチュアル好きには重要なスポットの一つとなっているようです。私も行きました。

 5分程度のメッセージ(預言)を吹き込んでもらったのですが、誰にでも当てはまるような抽象的ない言葉をひたすらつなぎ合わせるだけで、すべて当たっていると言えば当たってるけど、私に特定したメッセージは何一つありませんでした。それどころか「職場の人間関係」と言う言葉が出てきたので、私にはいわゆる「職場」はないので、これもどうかと。仕事上の人間関係のことだと言えばそうかもしれませんが、ようするにその程度のこと。

 このようにチャネリングってのは、その99%はすべて論理的に説明がつくものばかりで、いわゆるチャネリングとしてはデタラメ。でも、1%くらいはホンモノがあることは否定していません。確かに説明のつかないことはあるかもしれません。しかし、そのわずかな1%以下がメインと考えるのではなく、まずはデタラメと疑って考える方が、確かにロマンや面白味はないかもしれませんが、きちんと生きていく上では健全な姿勢だと思っています。

 と言いながらも、私は「潜在意識の記憶」を決して軽視しているのではありません。普段は私たちの「意識(海馬・大脳新皮質)」には登ってこないにしても、その中には非常に重要な「情報」が保存されていることもあるから。私たちの「潜在意識」は軽視できません。私たちは生まれてからこれまで、本当にありとあらゆる「情報」を吸収して生きてきたのですから。例えば3年前の4月21日の朝7時34分に乗った地下鉄の中で見たOLさんが身に着けていたアクセサリーの形に「成功のカギ」がある可能性だってあるのです。でも、そんなことは覚えてないですよね(海馬や大脳新皮質にはないですよね)。でも、いかなる情報であっても「潜在意識」はすべて吸収しています。潜在意識は有益かどうかを判断することはできませんが、とにかく無尽蔵なる「情報」の中には、今の自分を飛躍させる「秘訣」があることも事実。その「秘訣」にアクセスすることが重要で、その方法が他でもない「質問」です。

 「質問」はまさに脳(前頭葉)に「空白」を作り、それを埋めるために「潜在意識」から常に「情報検索」しているのですから。そこで必要な情報がヒットすれば、それを活用すればいいだけ。さらに「情報検索」の能力自体も、良質な「質問」を繰り返すことで向上してきます。私自身も今ではかなり検索機能が向上してきたので、たいていの問題は比較的早くに解決できるようになりました。

 てなわけで、ロマンもくそもない話で申し訳ないのですが、こう考えた方が健全だと思いますよ。ただ、「良質な質問」によって「潜在意識」からの検索機能を鍛えておくことは重要。天使のチャネリングなどに頼らず、自らの検索機能を信じて活用する方が、確実に必要な情報を得ることができますので。今日はこの辺で。ありがとうございました。

潜在意識のスイッチをぽち!
 ↓   ↓

人気blogランキング
by katamich | 2010-05-26 23:39 | ■精神世界