ありがとう!ハンク! 2010.5.18

 今日はちびQゴキゲンに保育園に行きました。仕方のないことなんでしょうが、保育園に行くと風邪をもらってくることが多いようです。特に離乳後に免疫力が低下している時期ならなおのこと。でも、こうやって丈夫になっていくのかな。保育園に預けてから、なんか成長したな~と思うことも増えてきて、やっぱり預けてよかったと思っています。

 ところで私はジャズが大好きなんですが、ジャズ界にとってちょっと寂しいことが二つありました。一つは戦後すぐに発刊された(昭和22年)、老舗雑誌「スイングジャーナル」が今度の7月号で休刊になること。私も学生時代は毎月買っていました。およそ2~3年は。だいたい20日前後に書店に並ぶのですが、その日はジャズ聴きながら隅々読んだものです。ですが、いつの間にか買わなくなり、もっぱら立ち読みでパラパラか図書館で暇つぶし程度に。

 多くの人が指摘していることですが、やっぱり広告収入ありきでは限界があるのかな、と。例えば日本でおそらく最も著名な女性ジャズシンガーと言えば誰でしょうか。おそらく綾戸智絵さんだと思います。しかし、スイングジャーナル誌では綾戸智絵がほとんどと言っていいほど登場しません。なぜか。それは綾戸サイドが広告の載せないからだと言われています。一方でいわゆるゴールドディスクをとるのは企画選考の軟弱なCDばかり。これじゃあコアなジャズファンは誰だって納得しないでしょ(綾戸がコアというわけではありませんが)。

 そもそもジャズって音楽は今となってはマニアなジャンル。好きな人はとことん好きですが、そうでもない人はそうでもない。耳心地がいいので、バーなんかでかかってたら「いいな~」と思う程度。CDも定番のものしか買わないでしょうし。定番ってのは例えば、

ソニー・ロリンズ「サキソフォンコロッサス」
ビル・エヴァンズ「ワルツ・フォー・デビー」
キース・ジャレット「ケルンコンサート」
アート・ブレイキー「モーニン」
マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」
キャノンボール・アダレイ「サムシンエルス」
ジョン・コルトレーン「バラッド」
スタン・ゲッツ「ゲッツ&ジルベルト」
アート・ペッパー「ミーツ・ザ・リズムセクション」
オスカー・ピーターソン「プリーズ・リクエスト」

くらいのもので。ちなみに上記はジャズの超入門編みたいな位置づけです。もちろん内容もいいです。ただ、市場としてのジャズを支えているのはこの辺なのかもしれませんが、「文化」としてジャズを支えているのは、やっぱりコアなジャズファンになるのでしょう。その意味で、コアなファンからそっぽを向かれるような誌面作りをしているようでは、廃刊も仕方ないかな、と思います。

 その一方で隔月で発刊されている「ジャズ批評」なんてのは、一般的な知名度はないでしょうが、まだ読まれてるかなと思います(台所事情は知りませんが)。実際、スイングジャーナルが休刊になったところで、確かに一抹の寂しさはあるものの、誰もが口をそろえて「仕方ないな」とか「まだあったのか」と言うのが現実。「ジャズ批評」がなくなったら、心から悲しむ人は少なくないでしょうが。
 
 ちなみに「ズート・シムズ」で一冊丸々特集するなんて「ジャズ批評」しかないでしょう。コルトレーンやマイルスならばありきたりですし、その一方でジェームス・クレイで一冊はやり過ぎかと思ったり。その辺、ズート・シムズなどはファンとってはたまらない特集でしょうね。マイルス・デイヴィスなどは一般の人でも名前は聴いたことあるでしょうが、ズート・シムズを知っている人はほとんどいないでしょう。ですが、自称でもジャズファンを名乗る人にズート・シムズを知らない人はいない。そんな位置づけです。

 ただ、以前、自称ジャズファンを名乗る人がいて、その人に誰が好きかと聞いてみたら「リチャード・クレイダーマン」と言ったので、それ以上の話はできませんでした。(←ここは本来笑うところです)

 それはそうと、もう一つの話題。5月16日にハンク・ジョーンズ氏がお亡くなりになられました。享年91歳ですので、間違いなく大往生。それも2月まで来日してバリバリ演奏してたそうなので、まさに生涯現役。誰もがかくありたいと思うわけです。それでも、なんか寂しいですね。今日はヘビーローテでハンクのソロとトリオを聴きまくっていました。実は以前、パナソニックのCMで「やるもんだ」って言ってたのがハンクです。日本にも馴染み深いようで、たびたび来日していました。

 先日、マイルス・デイヴィスは時代とともにスタイルを次々に変えてきたけど、その一方で、出てきた頃からまったく変わらないスタイルでやってきた代表としてハンク・ジョーンズの名前をあげたと思います。それをして、革新性がないとか、マンネリとか言う人もいるのでしょうが、でもハンク以上に「JAZZ」を感じさせるピアニストもいないのも事実。

 例えばキース・ジャレットなんかと比べると、確かに凄味とか緊張感とかはないでしょうが、キースを毎日聴いていようとは思いません。あの唸り声も別として。でも、時々聴くと凄いな~と思うのも事実。言ってみれば、キースはこってりしたフルコースであるのに対し、ハンクはお袋が握ってくれた握り飯ってとこでしょうか。何度聴いても飽きない。いっつも同じなんだけど飽きない。ドラムがバディ・リッチであろうが、アート・ブレイキーであろうが、エルビン・ジョーンズであろうが、オマー・ハキムであろうがハンク・ジョーンズはいつも同じ。

 でも、その「同じ」ってのは維持するのも決して一筋縄ではなく、先日の来日時にもホテルに電子ピアノを持ちこんで練習していたそうです。そしてハンクの名言として次のようなものがあります。


「練習は、1日休めば自分に分かる。3日休めばカミさんが分かる、7日休めば仕事が無くなる」


 これは音楽のみならず、人生や仕事全般についても言えることではないでしょうか。手を抜いたらまず自分がわかるし、そのうち周囲もわかってくる。そして最後には仕事もなくなりますよって。なので、どこまで自分に正直に、そして真摯にやっていくかが、ハンクの91年を支えた秘訣なんだと思います。

 そして、私もいつかはハンク・ジョーンズのピアノのような仕事をしていきたいと思うのであります。

(ハンク・ジョーンズ・トリオから「On Green Dolphin Street」)


 ご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました。

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by katamich | 2010-05-18 23:39 | ■音楽