宇宙となかよし

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Qと申します。読んで頂いた皆さんが笑顔になり、ますますパワーアップできるようなブログを目指しています。

もしドラ 2010.4.17

 今日は午後から、大ベストセラー「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の著書である岩崎夏海さんの講演会に参加してきました。実は本書は未読なんですが、時の人だし、何かいいお話が聞けるであろうと期待して参りました。しかし、全体的に一般論、抽象論、精神論が多く、すぐに役立つような内容は乏しかったし、講演をエンタテイメントと考えた際も微妙な雰囲気はあったのですが、50万部のベストセラー作家であり、これまで長きに渡ってヒット番組を手掛けてきた戦略家の頭の中が垣間見えただけでも収穫はありました。

 メッセージ自体も共感することが多く、溜飲の下がるような言葉もありました。例えば「行き過ぎた多様性への警鐘」など。私自身、これまでブログで何度も書いてきた通り「自分らしさ」を最上級の価値においています。しかし、「自分らしさ」を「わがまま」と履き違える危険性も十分に感じていました。

 戦前の全体主義に見る、行き過ぎた「画一性」を良しとするわけじゃないのですが、逆に「多様性」ばかりが主張され過ぎて、その結果、それが時代の閉塞感を生みだし、そのことがドラッガーブームの時代背景となっているという指摘も納得できるものでした。

 例えば登校拒否児童がいたとして、昔ならば、そんなの許されずに、首に縄をつけてでも学校に行かされていたのが、今では「行かなくてもいい」という価値観もまた理解され過ぎている風潮があります。行かない理由がイジメであれ、勉強嫌いであれ、何となくであれ、その子どもが行きたくないのであれば、それを尊重、理解することから始めましょう、みたいな風潮。しかし、本当のところ、子どもは学校に行きたくないではなく、実際は学校に行って、友達と楽しく遊んだり勉強したりしたいのです。それが本心。ですので、学校に行かないことを「理解」してあげることでは何の解決にもならず、むしろ無理やり学校に行かせる方がその子どものためになる場合もあるということ。

 今はその「無理やり」が全体主義的だとして排除されるのか、昔のような「頑固親父」も過去の遺物と化して見ることもなくなってきました。私の意見ですが、人の成長ってのは「葛藤」の中にこそあると思っています。先日から「ダブルバインド」って考え方をブログでも書きてきましたが、実はその「ダブルバインド」を超越するところに、ドラッカー流に言う「イノベーション」があると考えています。

 「ダブルバインド」ってのは、「葛藤」と言い換えてもいいと思いますが、最近紹介した例では「魔女狩り」がそうでしたよね。中世ヨーロッパで、女性を水に沈めて浮かび上がってきたら魔女だから処刑。沈んでしまったら魔女ではなくなるけど死亡。どっちにしても殺されちゃうという最悪の状態。会社経営だったら、リストラするとその社員の生活を守れないけど、リストラしなかったら会社が倒産してどっちにしても社員の生活が守れなくなる。「怒らないから言いなさい!」と怒りながら言うお母さん。

 私たちの生活には至るところに「ダブルバインド」が存在していて、それが私たちを苦しめ、場合によっては統合失調症、ウツ、自殺などを引き起こすって研究もあります(グレゴリー・ベイトソン)。でも、今の登校拒否児童は学校に行かなくても、家庭という救いがあるから、とりあえずは助かります。しかし、昔ならば、学校は嫌だけど、家に帰ると頑固親父が待っている。まさに「ダブルバインド」だったのです。

 「学校」を変えることはできない。かと言って「頑固親父」も変えられない。となると、どうするか。新しい価値観を得るしかなくなる。それが「自分を変える」ってこと。それによって自分自身がイノベーションしていくわけです。

 以上は私流の解釈なんですが、確かにドラッガーブームの背景には、いわゆる「ダブルバインドの欠如」があるのかもしれません。イノベーションを生み出してくれるダブルバインドがない。「何やってもいい」という価値観の多様化は、実は自由なようでこれほど「不自由」なこともありません。

 例えば私は昔ジャズを演奏していました。ジャズってのは基本的にアドリブが醍醐味です。32小節のテーマの後は、一定のルール(コード進行、リズムなど)に従って自由に演奏することができます。しかし「自由」であると、自分の「できること」しかしなり、その結果、非常に退屈で聴いてられない演奏になってしまいます。ですので、バークリーなど一流のジャズスクールでは何をするかと言うと、先達を徹底的にコピーすることから始まり、あらゆるフレーズを12の音階で無意識に演奏できるまで何度も反復します。その結果、すごく説得力のあるアドリブが完成し、聴き手を酔わせることができるのです。

 これと同じように、何かの手本とか価値・規範のないところに、突然、「何やってもいい」と言われても、その人は自分のできることしかしなくなる。その方が楽だから。でも、そこには成長もイノベーションもありません。私が学生時代、よく聞く言葉にすごく嫌いな言葉がありました。それは「やりたいことはたくさんある、読みたい本もたくさんある。でも何からやっていいのか、何から読んだらいいのわからない(・・・だから何もしない)」ってフレーズ。自分でカッコイイつもりかもしれませんが、そうやって酒飲んで愚痴こぼしている暇があったら、まずはマックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を読めばいいのです(そう言うと「でも・・・」ってすぐ言う、アホか!)。

 私より前の世代の学生は、いい悪いは別として、学生運動とか人を熱中させるものがありました。ですので、まずはマルクス・エンゲルスの「資本論」や「共産主義宣言」を読むという義務があったものです。それによって歴史を学び、社会を知り、思考の訓練ができる。イデオロギーは別として、その基礎体力が社会にでて役立つわけです。

 しかし私が学生の頃などは、特に必読書などもなく何かぬるぬるして、古典を読む雰囲気もなし。そんな時、私は自分に課して、それなりに哲学や社会学の古典を無理やり読んでいたので、周囲からは浮いた存在になっていましたが、それが今になってどれだけ役立っていることか。もしもこのブログを読んでいる学生がいたらとりあえず勧めたい。ビジネス書やスピリチュアル本を読む前に古典を読めと(「宇宙なかよし」など読まずに)。辞書をひきひき、本に書き込みしまくりで、まずは一冊を読破する。わけわかんなくてもいい。でも、それらを読むプロセスが社会人としての基礎体力を作るのだから。

 そのような「無理やり」とか「強制」ってのが、今の時代は恐ろしいほど少なくなっています。特に学生。大学のレポートはネットで検索して適当に書いて提出。ろくに古典も読まずにミクシィやツイッターで言葉を吐きだし、自分自身も読む文章は友達のブログかツイッター程度。そんな状態で会社に入ると、いろんな強制に直面してイライラしつつ、「自分の天職を見つけたい」とか言って辞表提出。勘弁してくれってとこですよね。スピリチュアルな言い方をすると、今やっていることこそが「天職」に至るまでの必然的なプロセス。大好きなシンクロってやつですよ。

 4年しかサラリーマンやってない私が言うのもなんですが、それでもあの4年間は、今の私にとってもなくてはならないスキルをいろいろ習得させてくれました。ワード、エクセル(関数も)はもちろんのこと、パワーポイントから、アドビのソフト全般。場合によってはCADやGISなど専門ソフトも。おまけに企画書書いてプレゼン。さらには飛び込み営業も。あの会社のことを皮肉って「○○専門学校」と呼ぶ人もいました。月に350時間以上は働いて。でも、そのおかげでビジネス上の基本スキルはある程度マスターできたのですからありがたい話です。

 このようにある程度の「強制力」ってのは、人を著しく成長させ、その上で初めて個性や独自性が出てくるもの。大人になって初めてわかったのですが、「知恵」ってのは莫大な「知識」があって初めて生きてくるものであって、知識のストックなくして知恵も創造性も生まれてきません。知識と知識がシナプスで結びつき合うことで「知恵」が発生するもので、最初から「知恵が大切!」なんて主張するのは本末転倒。

 でも、そういうのって、誰もが本能で知ってるんでしょうね。だからこそ多様化、多様化で何やっていいのかわからない閉塞感が、逆にドラッカーのような組織論やマネジメント論に感心を傾かせるのかもしれませんね。本当はみんな強制されたいんです。押しつけられたいんです。三本線香の先祖供養が流行るのもそう。スピリチュアルだけでも情報が多すぎて何やっていいのかわからない。新興宗教は抵抗あるし、だからと言って神社仏閣は何も解決策を与えてくれない。そんな時、「三本線香だけで幸せになれる」とか「ホ・オポノポノであらゆる悩みが解決する」とか言われちゃうと、どかどか~っとそっちに流れちゃうんです。

 それは場合によっては危険ともいえます。価値観が多様化しているからこそ、その反動で何か絶対的なものにすがりたくなる。本来、最も信じるべきものは「自分(本当の自分)」であるはずが、そこに軸を置くのがどうも心もとない。そこにネットを通して自然な形で強烈な存在が現れると、人ってそっちに流れちゃいますもんね。もしも頑固親父が残ってて、家の中を煙臭くするなとか!なんだこの青いボトルはとか!とか言って、きちんとした先祖代々の供養の仕方や信仰を伝えていれば、迷うことなどもないのです。

 まさに多様化に起因する時代の閉塞感。今日の講演会でも言ってたように、モノが売れない時代と言いながら、2009年は「1Q84」「This is it」「アバター」「ドラクエ9」など、それまでのシリーズや興業史上最高のメガヒットが出ました。ちなみに私はその4つとも触れていません。その代り滝行は100日やりました。坐禅も始めました。私にとって「閉塞感」などは無縁の世界。はい。

 てなわけで、何だかんだと、今日の講演会はいろいろ考えさせられることがあったりして。そして講演の最後にすごくいい言葉を教えてもらいました。私にとってこの言葉を聞くために5,000円と3時間を費やしたと思えるほど。それは、

「絶対的な答えはないが、絶対的な問いはある」

という言葉。目から鱗。すごい名言ですよ、これは。この言葉だけで私はこれから生きて行けそうです。今思うと、この言葉だけでも100万円の価値があるかもね。やっぱり行ってよかったな(笑)。数日前、39度6分の熱を出しながら「ドラッカー、イノベーション」の言葉がこだましていたのも、この言葉を聞くためだったのかも。

 要するに人生ってのは「問い」なんです。「魔女狩りにあって生き延びる方法如何!」という「問い」が重要であって、その「答え」などはさして重要ではない。でも、多くの人は先に「答え」を知りたくなるでしょ。幸せになるためにはどうすればいいのか。永遠の問いです。それはずっとずっとずっと問い続けて生きるべき。安易に三本線香だのホ・オポノポノだのに手を出して、問いに終止符を打つほど人生は粗末じゃない。

 人生ってもっともっともっと尊いものなんです。愛とは何か。感謝とは何か。善とは何か。真とは何か。美とは何か。そして自分とは何か。それらの「問い」はすべて絶対的なもの。そしてその「問い」を続けていること自体が大切であって、そこにこそ「人生」の価値があるんです。そして「問い」を続けている限り、イノベーションは起こり続けるんです。

 ところで、講演会の後の懇親会にも出席したんですが、そこですごい人に出会いました。私の恩人と言うべき。あれは2003年の12月のこと。まだサラリーマンで、自分の将来に思い悩んでいた時、「頑張れ社長!」というメルマガでとある異業種交流会が開催されることを知りました。「博多非凡塾」といいます。何か感じるものがあって、それまでセミナーの類にも参加したことない私が残業時間に抜け出して、一回飲みに行くのを我慢して4,000円で参加してきました。そこで初めて「目標設定・実行計画」なる言葉を聞き、素直に実行しました。2004年はホームページを立ち上げる、などなど。そしてその計画通りにホームページを立ち上げ、おまけの日記として始めたのがこのブログです。言うまでもなく、このブログは私の人生を変えました。そしてその翌年、私は会社を辞めたのです。

 それはいいのですが、その時の交流会を企画された方がヤナセさんという方でした。「頑張れ社長」の武沢さんの講演が終わり、はい、名刺交換してくださいと言われても、何をしていいのかわからず立ち往生。その時、主催者のヤナセさんが近寄ってこられたのです。そこで2~3くちをきいたのですが、それが私にとって生まれて初めての「異業種」との交流でした。名刺交換ってこうするのか、こんな話すればいいのか、こうやってリアクションをとればいいのか、、、など、そのヤナセさんの立ち振る舞いが私の最初のモデルでした。あれ以来、私は会社を辞めて、今、本も出版して、自分の好きな人生を歩むようになりましたよ。ヤナセさんにはいつかお礼を言いたいと思っていました。

 そのヤナセさんが今日の講演会と懇親会に来られていました。私にとって感動の対面。しかもヤナセさんは、私の滝行のNHKニュースを見ていたり、私のホームページやブログも知っていたとか。ちょっと胸が熱くなり、にわかに言葉が出てきませんでした。今、こうやって書きながらも、こみ上げるものがあります。うん。今日はきちんとお礼を言えなかったのですが(頭が混乱して)、改めてお礼を言わせて頂きたいと思います。ありがとうございました。

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by katamich | 2010-04-17 23:39 | ■セミナー・研修・講演
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