システムのモデリング 2009.9.9

  昨日は夕食後、ちょっと横になったらそのまま寝てしまいました。ちびQよりも先に。今朝は起きたのが7時。なんと10時間も寝ていました。疲れたときは寝る。週末はセミナーもありますし、最高の体調にしておく必要がありますからね。夜は某所でセミナー。知人が開催されている「NLP研究会」のゲスト講師として150分しゃべりまくってきました。
b0002156_2132871.jpg

 テーマは「ミルトンモデル(+メタモデル)」ですが、NLPを学んだ方はご存知だと思いますが、これはある意味トレーナー泣かせ。それまでアクティブで楽しかったはずのNLPセミナーが、途端に言語学講義のようになってしまうからです。そもそもNLPの最初のモデルとして開発されたのが「メタモデル」であり「ミルトンモデル」でした。心理学徒のリチャード・バンドラーがなにやらやっているのを、言語学者であるジョン・グリンダーが気になって声をかけました。

「君(バンドラー)が今何をやっているのか教えてくれたら、私(グリンダー)は君にそれの解説をしてあげよう」

みたいな感じで2人が出会い、そこからNLPが開発されていったと聞きます。その時のモデルが「メタモデル」であり、そして「ミルトンモデル」でした。その後、ロバート・ディルツやクリスティナー・ホールなどがNLPに関する様々な概念・技法を開発し、NLPを実践的に使えるように体系化させたと言われます。ですので、今あるNLPのテキストは割りと実践的なんですが、最初の方の書物は大学の専門書のようでした。

 今日扱ったのは、まさにその辺のわかりにくい、伝えにくい分野でした。そこで、何とかして伝えるためには、体験なり実例が重要となります。前段にこんな話をしました。ミルトン・エリクソンのエピソードです。エリクソンはご存知の通り、現代催眠の父であり、不世出の天才セラピストでした。それまで何年もかかって治療せねばならない心の問題を、およそ瞬時に解決してしまう。そして彼は100人いれば100通りの治療法があるとして、一人ひとりに徹底的に向き合い、そして無意識のニーズやリソースを解明するのでした。

 ですので、一つ一つのケースとしてはおよそ再現性のあるものではないのですが、NLPではエリクソンのケースを換骨奪胎し、実践できるものとしてモデル化しました。例えばこんなエピソードがあります。

 あるところに、一人の不良少年がエリクソン先生のもとに連れてこられました。少年は札付きの悪でした。少年がエリクソンの部屋に入ると、エリクソンは彼にこう言いました。

「無理やり連れてこられたのかい?」

 少年は意表をつかれて「イエス」と答えます。するとエリクソンはこう言いました。

「なら帰っていいよ」

 少年はさらに虚をつかれたところ、エリクソンは続けてこう言いました。

「できるなら、周りから認められるような人間になりたいかい?」

と。少年は「イエス」と答えて、帰っていきました。

 これでセッションは終了。そしてその少年は不良とは呼ばれなくなりました。
 
 さて、エリクソンはなぜ少年を更正させることができたのでしょうか? もちろんこのようなセッションが通用するはずはありません。ケースとしての再現性はないと言っていいでしょう。しかし、ここで展開されている、無意識の本質に迫れば、その技法を再利用することができるのです。

 ちなみに芸能界にはバンドラーと同じようなことをやった大物がいます。島田紳助です。紳助はB&Bの漫才を徹底的に分析し、そのシステムを再利用しました。これから数年、売れる漫才はこれだ、ということで。NLPではしばしば「モデリング」と言葉が用いられますが、単純に「人まね」することがモデリングではありません。

 重要なのは、どのレベルでモデリングするか。最も本質的なモデリングとは極限まで「抽象度」を上げたところにあります。紳助はB&Bの漫才のネタではなく、システムをモデリングすることで成功しました。そして、それと同じことをやったのが、ダウンタウンでした。

 ダウンタウンのモデリング対象は「紳助竜介」です。ただし、テンポを極端に落としているので、素人にはそれらのシステムの同一性を見抜くことはできません。ただ、島田紳助はNSCで初めてダウンタウンの漫才を見たときに、「やってることは同じで面白いが、このテンポでいけるんやろか?」、と純粋な疑問はあったそうです。しかし、結果は言うまでもありません。ダウンタウンは売れるための本質的なシステムをモデリングしながら、表現方法としては世間の流れに合わせていた。そこに成功の秘訣があったのです。

 バンドラーやグリンダーはミルトン・エリクソンのシステムをモデリングすることに成功しました。では、不良少年を更生させたこのエピソードから何をシステム化したのでしょうか?

 まず、「無理やり連れてこられたのかい?」とたずねたことで、エリクソンは少年に「共感」しました。普通であれば、「まあ、座りなさい」などと言うのでしょうが、少年は話をすることよりも、「共感」を何より求めていたのでしょう。ここでエリクソンは少年と高いレベルで「ラポール」を築くことに成功。

 そして「なら帰っていいよ」と言うことで、相手の虚をつきます。普通のカウンセリングではまずありません。少年は即座に「この先生は何を言ってるんだ?」と疑問に思います。その疑問に集中します。

 そこでエリクソンは「できるなら、周りから認められるような人間になりたいかい?」と質問します。これはコーチングなどで言われる「アズイフフレーム」でしょう。「できるなら」と仮定法にして、相手の抵抗を下げます。その上で、少年は「周りから認められるように人間」になることをイメージします。イメージしたことは現実にないやすいです。

 エリクソンは少年の「無意識」へと素早くアクセスし、彼を更生させることを実現しました。これは具体的なケースが重要なのではなく、システムで言えば「ラポール」「混乱による集中化」「アズイフフレーム」が効を奏したのです。そしてそのシステムは応用が可能となります。

 そんな感じで「ミルトンモデル」もできるだけ、具体的なケースと、私自身の体験、さらにそれを使うためのシステムに言及しながら、マシンガンのようなトークで150分。アフターは質問会で一時間。正直、かなり濃いセミナーだったかもしれません。質問会ではもっぱらスピリチュアルな話に。

 そんな感じで今日のセミナーもなかなか好評で、週末のセミナーへと勢いがつきます。今日の中から週末のセミナーに申し込まれた方もいらっしゃいますし。ちなみに今日のセミナーは主催者以外の方は全員初対面。言うなればアウェイの会場だったかもしれません、私はアウェイの方が力を発揮しやすいタイプのようです。週末もほとんどが初めての方。ますます面白くなってきました。ありがとうございました。


スピリチュアルランキング2位!一日ワンクリックの応援をどうぞよろしくお願いいたします!
 ↓   ↓

人気blogランキング


おかげさまで両日とも満員御礼となりました!
     ↓       ↓
〇9月12日(土)・13日(日):クイックチェンジ・実践NLPセミナー in 大阪 ~ 瞬時に変化を遂げる 愛と情熱の2日間コース ~



「早朝談話室」も受付中!

○オフィシャルサイトはこちらです!
ミクシィにも「マイミク限定日記」を書いてますので、読者の皆さんのマイミク、大歓迎です♪
Twitterも登録してみました♪ (まだよくわかんない・・・)
by katamich | 2009-09-09 23:39 | ■セミナー・研修・講演 | Comments(0)